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雨の日

2009年09月29日 23:55

昨日の夜は雨が降っていなかったのに怠け心が働いて
ウサギの家を掃除してやるのをサボってしまった。
明日、やればいいやと早々に寝てしまったのである。
すると今日は朝から雨が降った。
本当は毎日掃除してやらなければスノコだって傷みが早いのだが
まあ1日くらいはサボったところでウサギは怒らないし
最近は暑くないので臭いもあまりない。
が、これが2日ともなると・・・。

今日、家に帰ると、別に韻を踏みたいわけではないけれども
クサイウサギが出来上がっていた。
しかもこのクサイウサギは元々キレイ好きなヤツなので、
トイレが汚いと文句を言いながら足をダンダン慣らして地団駄を踏んでいる。
仕方がないので濡れるのを覚悟でトイレとペットシーツだけでも変えてやることにした。

スノコに挟まったフンを取り除こうとほうきでザカザカやっていると
私の腕に小さな蚊がとまった。
もちろん、黙ってばちんとやって仕留めた。
私の血を吸うなんて恐れ多い蚊である。
手に張り付いた蚊を指先でピンと弾いてからスノコのフン取りを再開した。

あらかたスノコがキレイになり、最後の一粒に苦戦していると、
私の右腕に何とナメクジがとまっているのに気づいた。
もちろん、チキャァァと声を上げて振り払った。
大変大きな声が出たので、恐らくご近所の方々は
"babarさんちの娘さんが錆びた滑車か何かを外で回した"
などと思っているのではなかろうかと思う。

とにかく、地面に叩きつけられたナメクジは慌てて逃げようと走り出した。
私の腕にとまるなんて恐れ多いナメクジは成敗せねばならない。
ほうきを投げ出して私は台所に走った。
見回したところ、塩はない。
おかーしゃんがどこかへ仕舞い込んでいるのだろう。
冷蔵庫を開けたがビールもない。が、カフェオレはあったので心が躍った。
カフェオレは後で飲むことにしてまずはナメクジだ。
ヤツは意外に足が早いのでさっさと塩を見つけて戻らねばならない。
しかし、料理に塩は不可欠だと思うのにどうしても塩の壷が見つからない。
もしや塩分の取りすぎを気にする私を気遣っておかーしゃんが封印しているのだろうか。

結局、どうしても見つからないので私は、"味塩コショウ"のボトルを持って玄関に戻った。
件のナメクジはと言うと、玄関をよじ登って家に入ろうとしている。
どうしてこのナメクジはこうも失礼なヤツなのか。
私を驚かせて不機嫌にさせた癖に私の家へ上がりこもうとしている。
家に上げる気などさらさらない私はこの失礼なお客人に向かって"味塩コショウ"を振りかけた。

コショウが入っているから効き目は薄いかと思いきや、ナメクジはあえなくツルリと落ちた。
念のため、もう2〜3度、塩コショウをしてから
ウサギと、野次馬にやって来たかのんと、勝手に入ってきた数匹の蚊を連れて
私はさっさと家の中へ入り、勢いよく玄関のドアを閉めたのである。

相棒

2009年09月26日 23:39

しまなみ海道走破に当たり、ぜひともマイチャリを連れて行きたかった。
が、軽自動車にはとてもじゃないがそのままは入らないし
車輪を外してまで持って行ったところで不慣れな組み立てを
即座にスマートにやってのける自信もない。
幸運なことに連休中のレンタサイクルは予約不可とのこと。
思い立ち旅行者の私には大変有難い措置である。

今回の旅のお供は白いクロスバイク。
サドルだけ調節し、元気よく行ってきますと走り出した。
が、よくよく考えてみるとサドルの位置が後ろすぎて、ハンドルまでの距離がものすごく遠い。
しかしここまで来て施設に戻るのも面倒なのでそのまま走ることにした。
この数百mの不精は非常に致命的だったのだが。

体に合わない自転車に乗るのは危険だし体に負担がかかるものである。
数十kmも走るとまず、お尻が痛くなってきた。
もう少し走ると腰が痛くなってきた。
片道77km、明日は同じ距離を戻ってくるのにどうにか快適に走りたい。

自転車を停めて休憩していると、サドルの後ろに小さな小箱がぶら下がっていることに気づく。
これはもしかして六角レンチが入っている?
そうかやっぱり基本的なキットは装備されているんだと心を逸らせながら
小箱を振ってみると、何の音もしなかった。もちろん、蓋もない。
つまり、箱じゃない。

多分、目印か何かなのかもしれないが何なのかよくわからなかった。
何だよ紛らわしいところにつけるんじゃないよバーロー・・・
と、心の中で悪態をつきながら次に思ったのは、
「ロードに乗ってる本気チャリダーは必ず持っているはず」
と、いうこと。そう、借りる気である。ついでに調節もやってもらう気である。
何ともいい考えだと目を輝かせてしばらくターゲットを待っていたのだが、
生憎ここに停まって休憩するのはレンタサイクルのママチャリばかりで、
本気チャリダー達はと言えば、かまいたちが起きるんじゃないか
というくらいのスピードで過ぎ去って行くのみだった。
そうか。本気チャリダーはこんな手前では停まらないのか。
仕方がないので、本気チャリダーが停まりそうなくらいの場所までこのまま行くことにする。

が、その後も本気チャリダーは上手く捕まらず、
コンビニなどで見かけても水を買ったり用事が済むとすぐに走り出す。
腰を据えて休憩している場所に辿り着く頃には自分が疲れていて
赤の他人にお願いを申し出るのも億劫になっていた。
結局、ハンドルとサドルが仲違いしたまま
私はしまなみ海道を渡りきったのである。

愛媛記

2009年09月22日 23:42

あまり雑誌を読む習慣のない私がたまたまめくった雑誌に載っていた、
翠波(すいは)高原に咲く一面のコスモスが見たくなったのと
あまりTVを観る習慣のない私がたまたま観た番組で取り上げられていた、
別子銅山の東平(とうなる)地区にある神秘的な建物が見たくなった上に、
せっかくだから以前から狙っていたしまなみ海道のチャリ走破を遂げてしまおうと
シルバーウイークを利用して愛媛県を訪れた。

翠波高原に着いたのは10時過ぎだった。
天気予報では、今日は晴れ、明日と明後日は曇りのはずだったのに
空は一面に雲が覆っていて何だか暗い。
そしてここ、翠波高原には人っ子一人いない・・・と思ったら中年の女性が3人、
たいしたことないわねと話ながら歩いていた。
そう、本当に大したことがない。
どうも来る時期が遅かったのか、コスモスは若干枯れ気味でまばら、
"一面のコスモス"なんてウソ・大げさ・紛らわしいことこの上ない。
後でよく調べるとここのコスモスの見ごろはお盆辺りらしい。
せめて天気くらい味方してくれたってバチは当たらないと思うけど・・・とがっくりしていたのだが
山の天気は変わりやすい。なんとか心と秋の空とも言うし、
待ってりゃ晴れるかもしれないとぷらぷら歩きながらしばらく時間を潰すことにした。

が、誰もいない高原で枯れかけコスモス相手に話をした所で
いくらも時間など潰せるわけがなく早々に退散。
山を降りる頃には青空が見え、ウソのように晴れてきたことは言うまでもない。
青空が見たければあまり朝早くに行くもんじゃない。

さて、別子銅山跡は、新居浜市街から見て一番手前がマイントピア別子という施設、
その奥に東平、そのまだ奥に旧別子銅山跡がある。
翠波高原から山の中を走ってきた私はこの旧別子銅山跡を一番最初に訪れた。

旧別子銅山跡は、山を登りながら集落の軌跡を辿るのだが
ここを訪れることを念頭に置いていなかった私は
ジーパンに普通のスニーカーというイデタチで相変わらずの丸腰で登り始めたのである。
それでも途中までは山というか坂道なので苦もなく歩いていた。
しかしダイヤモンド水という、黒い筒から水が噴き出している辺りで
この水をがぶ飲みした後の道はと言えば、
水さえ持っていないようなヤツは一昨日おいでと言わんばかりの本気な山道であった。

"銅山越え"を越えるとまた別の方面へと抜けられるらしいが、
車で来ているので最終的には当初の場所へ戻らねばならない。
銅山越えは魅力だが、この靴にこの服に水もない。
どちらにしても引き返さねばならないのだが問題はどこまで行くかである。
あの義経があずりながら超えた"あずり越"だって超えられたのだから
こんな山道で負けるわけにはいかないと妙な対抗心を起こし、
前方へと伸びる道に任せて歩みを続けた。

ふと時計を見やると時間は既に正午を回っている。
そもそも別子銅山に来たのは東平に行くためではなかったのかと自問し、
次の瞬間にはきびすを返してあっけなく引き返していた。

途中、通行止めに遭ったこともあり、別子銅山東平地区に着いたのは3時前。
あのTVで見た非常に神秘的な建物は貯鉱庫跡で210段の階段を降りたところにある。
わくわくしながら階段を駆け下り、大きな大きな貯鉱庫跡を見上げると・・・
眩しくて何も見えない。
貯鉱庫の方に向かって立つと、太陽が丁度斜め上に位置しているのである。
早朝の朝もやがかかった映像に感動してここに来ようと思った癖に
どうして私は昼の3時にここにいるのか。
大きな建物を見上げる時は昼過ぎて行くもんじゃない。