続続・よいこの1日  -

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31

19:39
Wed
2007

No.0131

闇夜にて

絶えず尻尾を振るシマウマにアカシアの木の傍にいるキリンのシルエット。
王冠を乗せたカンムリヅルにじいさんのような顔のコンドル。
マサイ・マラ動物保護区。

幸運にもでっかいテントで一人部屋を得た私は
夜が深まると同時に寝袋にくるまって悠々と眠りについた。

何時だろう。真っ暗で怖いけど寒いしトイレに行きたい。
お尻の辺りもなんだかチクチクする。
トイレに、行きたい。

懐中電灯を片手に外へ出る。
フクロウが鳴いてる。草むらが動いてる気がする。
動物はここにはこないはず。
マサイの戦士が見張ってるのだから。

今にも天井が落ちてきそうなトイレはトイレにしては広い。
というか、これってトイレ?
懐中電灯をくわえて周りを照らしていると、トイレットペーパーがあった。
手に取ろうと懐中電灯で照らすと何だか汚れてる気がした。
衛生品なのにやだなーと思いながら手を伸ばすと
汚れの正体はびっしり張り付いたアリだった。
トイレットペーパーは自分のを使うことにした。

夜はまだ長そうなのでテントに帰り、もう一眠り。
お尻がちくちくする。
寝返りを打つ。
お尻がちくちくする。
・・・腹が立った。

何が刺さってるんだとズボンの中に手を入れると
どこから入ったのか何かがお尻に無数に刺さっている。
何だこれはとつまみ出して懐中電灯で照らすと
イヤイヤともがくこれまたアリだった。

その瞬間、脳裏に浮かんだのは自分の後姿。
アリがいっぱいぶら下がっている自分のお尻のズーム。

今、誰が入ってきても構うものか。
ズボンを脱いで一心腐乱にお尻をはたいた。
暗闇に響くぺちぺちという音を一体どれだけの動物が聞いたことだろう。
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01

30

22:48
Tue
2007

No.0132

お荷物

明日から金曜まで東京へ出張なので
スーツに合う1~2泊分の荷物が入るバッグを買おうと思っていた。
あれやこれやと迷っていると出張の日はもう明日に迫り、間に合わないことが発生した。

いつもこうだ。
買いたいものは決められずに結局買わずじまい。
さしあたって必要ないものは衝動買い。

いや待てよ。そもそも今回買おうと目論んだバッグなど、
家にあるものを使えば特に必要じゃないのだ。
自分の底なしの物欲とはお別れしようとついこないだ誓ったばかりなのに
やれボストンだやれバーキン型だと売り物のギュー革バッグを試し持ち、
鏡の前に立ったところでこれらの使い道はと言えば
1年に1度あるかないかの仕事の出張か、
年に1度行くか行かないかの国内旅行だけである。
鏡に写る物欲のカタマリを見てため息を一つ。

家に帰り、でかそうなバッグを引っ張り出した。
白い革ボストンを持ってみる。
・・・1週間くらい旅行しそうな勢いだ。
キャンバス地のトートを肩にかけてみる。
・・・卒論前の大学生が図書館篭りに行くのかよ。
でっかいカゴバッ・・・冬だ今は。

気を取り直して持っていくものを揃えてみた。
試しにいつも通勤に使ってるかばんに入れてみる。
余裕である。

悩むことなんかなかった。
買うことなんか全然なかった。
奥行きが20cmもあればA4サイズがギリギリ入るくらいの
小さなバッグで1泊や2泊くらい十分事足りることに気づいた。

しかしそれなら先週、先々週に同じく出張に行ってた人たちが持っていた
あのガラガラ引っ張っていくミニスーツケースには一体何が入っていたのだろうか。
01

29

23:15
Mon
2007

No.0130

捕らわれて

隣県からお客人が来たので今日は接待で帰りが遅くなった。
と言っても9時過ぎにはお暇したのだが。
だって家ではかのんとうさぎが私の帰りを首を長くして待ってるのだ。
扶養家族がいる身は辛いものである。

久々に歓楽街を一人歩く。
いつもは定時に退社し全速力で走って帰るのに
こんな夜更けに一人で街を歩いていると寒くってかなわない。
おかーしゃんがお迎えに来る場所へ向かう途中、自販機でミルクティを買った。
まさかこんな所に落とし穴が掘られてるなんて誰が想像するだろう。

小銭がなかったので1000円札を入れた。
ドロンと言いながら転がり出てきたミルクティを手にした瞬間、
落とし穴にはまった。

自販機から離れて歩き出そうとしたら、靴がない。
またやってしまった。
斜め下を見ると私の靴のヒールが排水溝のミゾにはまって直立している。
何食わぬ顔で靴を履いて足を持ち上げたら、足だけ上がった。

・・・

戦慄が走った。
再度挑戦したがやはり同じことだった。
どうしよう。靴が抜けない。。
その辺ででろんでろんになってる酔っ払いじゃあるまいし裸足で帰るなんてとんでもない。
でも抜けない。抜けないのだ。

たとえ駅の真ん中で転んだとしてもいつもは平然と歩き出せるのに
これにはさすがの私も動揺を隠し得ない。
ケンケンしながら5秒ほど考えてから、
私は「大きなかぶら」のおじいさん役をこの公衆の面前で演じることにした。

むーと引っ張っるとスポンと抜けてよろめいた。
やれやれおばあさんやら犬やら馬やらの助けを呼ばずに済んだ。

引き抜いたかぶらを早速足にはめて颯爽と歩き出・・・
と思いきや50mくらい進んだところできびすを返し、自販機へ戻る。

お釣りを取るのを忘れていた。
心がざわついているなと自分を戒めた。
01

28

22:51
Sun
2007

No.0128

昔話

旅行、というか外泊が苦手だった。

天井が変わると眠れない。
枕や布団にホコリがあると眠れない。
洗濯物を貯めるのが嫌い。
チェストの中に立てて並べてある衣服を外泊するために何枚も一度に抜き取るのがイヤ。
そして抜き取った後に残された衣服が倒れてくることが不快。

しかし。
その全てを我慢してでも檻に入っていないアフリカゾウが見たい。

その一心で航空券を握りしめ、ケニアへ。
これが私の初めての一人旅行である。

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01

26

22:34
Fri
2007

No.0126

時差4ヶ月。

連日のように入ってくるスパムメールの中に、妙に気になるものを見つけた。
いつもは開けずに削除するのだが、気が向いたので開けてみることにした。
するとそれはタイで知り合ったイスラエル人のE殿からのメール。
女の勘てのはこういうものかもしれない。

思い起こせば4ヶ月前。。。

カフェイン中毒な私はそろそろコーヒーが飲みたい。
別のグループが焚き火をしているという情報を入手し、
夜中にこっそりコーヒーをもらいに行く。
男性ばかりのグループだったため、大歓迎され、
イスラエル人にコーヒーをもらう。
彼は日本円の高さに驚き、眠る友人を起こして怒られていた。

現地民の作ったバナナの葉っぱで巻いたタバコに挑戦したり
イスラエル人の頭を悩ませたりしながら
焚き火を囲んでトレッキング初日の夜は更けていく。

「チェンマイ、ゾウへの苦難の道。<2006.09.03 / 旅路 />」より抜粋



そう、この時のイスラエル人である。
「日本円て高いんだぞ。知ってた?」と眠る友人を夜中の2時に起こして叱られていた。
一世代前の私のデジカメを「かっけぇ~・・・」と触りたがっていた。
そのデジカメに入ってるメディアの容量が1Gであることに感動してひたすら「cool...」を連発していた。

コーヒーとタバコが大好きな彼はその後自国に帰ってから
そのどちらも摂取量を少し減らしたと誇らしげに書いてあった。
何はともあれ元気そうで何よりである。

それにしてもどうして今頃。
つい昨日のことのように普通にメールを送ってきた事を考えると、
もしかして日本とイスラエルの間には4ヶ月もの時差があるのか。

ところで、スリランカ人R殿のメールをいつも爆笑メールに変えてくれる
無料翻訳ツールをE殿でも試してみることにした。
「・・・(略)いつか日本に行くかもね(笑)  take care」
E殿のメールも翻訳ツールの手にかかれば見事に意訳(?)されてしまった。

「いつか私が日本に行くかもしれません楽しむ。気をつけてください ロル」

もはやメールの差出人さえ別人だ。
ロルという危険な外国人が日本に来るから気をつけろと自ら忠告しているようである。

みんな、ロルに注意しろ。
ロルが日本に来るかもしれないぞ。
01

25

23:08
Thu
2007

No.0125

ごちそう

夕食後のコーヒーとスウィーツで〆るのはおかーしゃんと私の毎日の定番。
このひと時のために私は毎日がんばって仕事をしている。

今日のスウィーツはふくやのわらび餅。
きなこがなめらかで大変美味である。
おかーしゃんが、先にお食べと出してくれたので一つ二つつまみ、
後はお風呂入った後にコーヒーを淹れておかーしゃんと食べようと
ウキウキしながらお風呂に向かった。

逸る気持ちを抑えつつ浴槽の中で本を読むが
やっぱり気になるので今日は早めにお風呂から上がる。
自室で毛づくろいをしていると、階下からズッパーンと水音がした。
どうやら後に続いておかーしゃんもお風呂らしい。

おかーしゃんは長風呂ではないので、時機を見計らってコーヒーを準備しようと
階段を降りたところで廊下に水溜りを作りながらおかーしゃんがてちてちと歩いてきた。
おかーしゃんも気になるらしい。

2人で憩いの部屋へ入るとかのんが動揺して冷や汗をかいていた。
と、おかーしゃんが「きぇーっ!」と奇声を発し、水しぶきを振りまきながら
走り出したかと思うと、こ汚い箱をつまみあげてゆっくり振り向いた。

「・・・おかーしゃん、まだ食べてないのに。」

かのんはそろそろと椅子の下へと歩き出した。
「毒見しといたけど何ともなかったよ。。」
そう言っていた。
01

24

23:18
Wed
2007

No.0124

交換日記

昼間の〇ッテリ〇と違い、朝の店員は出来がいい。というかフツーの人がいる。
・・・と思っていたら気のせいだった。

最近気づいたのだが、私のオーダー取りにメガネ率が高いそのワケは、
私が店に入るとなぜかメガネがそれまで立ってた人を押しのけて
「私が代わりますから」と注文を取りに来る。
私に対してなんの挑戦だ。
そんな彼女にコーヒーチケットなど頼もうものなら
ひれ伏さんばかりに騒ぎ立てそうなので、チケットは朝買うことにしている。

昨日の店員はあどけなさが顔に残るサワヤカ青年。
・・・釣りを間違えたが。
事もあろうに彼は、私の方が間違えていると言い放つ。
頭の弱い私は一旦引き下がるも
「電卓持ってこーい。」
とすぐさま抗議した。ら、席までお釣りを届けてくれ、その後の対応が格段に良くなった。
怒ってませんよ。そんなには。

今朝の店員は優しげな笑顔が可愛らしい柔らか青年。
「今日は寒いですね」とか「今日は雨が降るのでしょうか」とか
いつも気の利いた挨拶をしてくれる青年。
コーヒーを頼んで受け取るまでに交わす言葉は2つ3つ。
毎回「寒いですね」から始めると、その次の話題になる前にコーヒーが出来上がる。

それがここ1~2週間、少しずつ会話が前に進みだした。
3日に1回くらい、注文をとってもらう毎に前回の続きを1言2言。
今日、このトランシーバのような会話が思わぬ方向に進んでいることに気づいた。

店の外からあの青年が見えると、今までの復習をしながらカウンターへ進む。
前々々回は「この辺でお仕事されてるんですか」、
前々回は「どこで働かれてるんですか」だった。
ちょっと特殊な業種である私は仕事について聞かれるのが嫌いである。
どこで誰が聞いてるのかわからないのにこんな所で言いたくないと思いつつ、
嘘を言う理由も暇もないので正直に社名を言ったのだった。
そして前回、仕事内容について聞かれこりゃたまらんと思った私は
「働いてるけどその方面は詳しくないのでわかりません。」
と一蹴してやった。さあ、今日はどちらへ向かいますか青年よ。

「お名前、何ていうのですか?」
あぁ名前ね。名前・・・なんだとぅっ!?
自分の働く会社名まで言わされた上に名前とは・・・

しかし偽名を使ったことのない私はぱっと思いつく源氏名がなく、
前回で会社名まで暴かれているので、もし店に来られたらこれまた大変が起こる。
ということで結局、
「・・・ばばるです。」
とまたもや正直に答えてしまった。

こんな所で自ら情報漏洩か。
根掘り葉掘りと青年から侵食を受けて、
こんなことなら釣りを間違えられる方がましかもしれない。

ファーストフードでコーヒー1杯飲むにも気苦労は絶えないものである。
01

24

01:50
Wed
2007

No.0123

無限連鎖講

諸悪の根源は隣席に座っていた。

強引にも何やらサプリメントを1週間分渡された。
まあいいかと受け取ると、
「ばばるさんも始めるのー。のー。」
と何人かがわやわやと寄ってきた。
周りのデスクを見回すと、同じボトルを置いている人が大勢いた。
異様である。

1ボトルで約1ヶ月分、1万円と決してお安くはないが
こんなにたくさんの人が持ってるところを見ると、
そんなにこのサプリメントはいいものなのだろうか。
うーんと悩みながら黒いブツブツを飲み込んだ。

その時、頭の奥でぴしっと音がした気がした。

みんな持ってるのに市販されてるのを見たことがない。
もしかして・・・

自宅へ帰って調べたところ、予感は的中。
こんな狭い会社の中で蔓延させないでもらいたい。
いや、私につまらない話を持ち掛けないでくれたらそれでいい。

しかし、ねずみ講が話題に上って持て囃された時代を生きてきた人ばかりが
うまい具合に捉まっているのは一体どういうわけなのだ。

とにかく、あのボトルを受け取ってしまったばっかりに
明日からしばらくはウザイ毎日が続くことは必至。
01

22

23:38
Mon
2007

No.0122

長持は枕にならず

サーモマグ

庭に出て、うさぎの家を掃除していると誰かに呼ばれた気がした。
「ばばーるー。ばーばーあーるぅー。」
えーと。気のせいか。無視。

「ばぁーばぁーあーるー。ばーばぁーあーるるるー。」
なんなんだ一体。
タワシを持つ手を休めて声のする方を見やると、2日間不在だったおかーしゃんが
ガゾゴゾと何やら紙袋を両手に一杯持って立っていた。
・・・お帰り。またいっぱい買い込んだねぇ。
と、後ろにいたおかーしゃんの友人M殿が車の中からしっとりと言った。
「ばばる。コーヒー飲むやつあったからお土産に買ってきたわよぉ。」

うさぎの家を片付けていそいそと家に入り、袋を開けるとサーモマグが入っていた。
やたー♪とマグの頭を掴んで引っ張り出すとこれが思いの外、長かった。
ずるずると引っこ抜いたところで愕然。
でかいな。。。

確かに私はコーヒーをたくさん飲む。
そりゃ1日に飲む量と言ったらこのマグでは足りないけども。

こんな遠足に持っていくようなのをバッグに忍ばせろと?
忍ばせるなんて慎ましい大きさじゃない。
コーヒー入れたらさぞ腕の筋肉によく効くことであろう。
私のバッグは何も入れなくてもそれだけで十分重いというのに。

おかーしゃんはたじろぎながらこう言った。
「ばばる・・・ほんとにコレを持ってゆくのかぃ?」
私は、いやいやせっかくくれたのに使わないわけにはいかないと言いながらも
動揺を隠せないでいると、見かねたおかーしゃんがこんな提案をしてきた。

「おかーしゃんが小さいのを買ってきてあげるから、これは山に滝を見に行く用にしなさい。」

おかーしゃん。自腹切って買い直してまで持って行かせたくないほどこれはデカいのですか。

英語と仏語の「デカフェ」表記が実は
「でかでか」を意味するんじゃないかと私には思えてならない。
01

21

19:11
Sun
2007

No.0121

滝探し

夜明け AM 6:30 前回の集合場所の
 向かいにあるサンクスに集合。
 出席者babar。以上。
 今日は朝焼けがなかった。
 ラジオ体操をラジオで聞きながら
 缶コーヒーを片手に目指すはもちろん、
 ・・・ヲーターフォール。


今回は、前回行った村に隣接している"滝の村"。
小さな村ながらもなんと60弱ものヲーターフォール有しているのだ。
冬場は道路が凍結して危険なため、山道を行く滝見はなかなか難しいが
おかーしゃんが不在で退屈なので久々に旅立つことにした。

1つ目の村の入り口

ばばる市からK市、A市を通り抜けてダムと発電所がいっぱいのダム町に入る。
滝の村はあと1つ村を通り抜けたところにある。

3段滝
出発して約2時間。
一つ目の3段滝に到着。
水量の少ない優美な滝である。
ヲーターフォールは、水量の
 少ない時
 普通の時
 多い時
と、全然違ったものに
見えるからおもしろい。

「積雪のためこの先全面通行止」、「この先チェーン必要」という看板に
行く手を阻まれながらもとりあえず次を目指して車を走らせる。
「この先」の手前までなら行ってもいいんでしょ。と。
しかし全面通行止めになったら村民はどうするんだ。
ばばる県には12月~3月は「全面通行止め」になる道路が多いのだが、
冬の間中、通行止めの向こうにある村の住民は鎖国するのだろうか。
食べ物空輸とか。冬眠するとか。。村民に会ったら聞いてみよう。

見えない滝 この村には無数に滝があり、
 名前のないものはもちろんのこと、
 看板さえない滝が殆どである。
 そんな中で看板がたっているこの滝、
 どんな立派な滝なんだと岩場を伝ってみるも、
 崖っぷちから身を乗り出しても見えない。
 音は、音は確かに聞こえる。

恐らく右側の岩盤の裏にあるのだろうが、私の手に吸盤をつけて急斜面を伝うか
強引に泳いで行くしか見ることができないように思う。
念のため、手のひらを見てみたがやはり自分は吸盤を持っていない。
吸盤もなく、カナヅチの私にはもはや見る術がなく小動物のフンを蹴飛ばしてこの地を後にする。
時々この滝の写真を撮ってる人がいるがどうやって撮ってるんだろう。
カメラ機材を頭に載せて泳いでるんだろうか。

素掘りのトンネル
 見たかったのに見れなかったので早朝からイライラしていると
 手で掘ったような素掘りのトンネルが現れた。
 なんじゃこりゃーと息を止めてくぐってみる。
 中は暗く、壁はでこぼこ。
 何やら古そうだがこれで完成か?
 ちなみにトンネルで息を止めるのは私の癖。
 例え窓を閉めてたって止めてしまうのである。

山道を走っていると色々な鳥に出会う。
ウグイスなんかでも山ではジャっジャっという地鳴きと共に1年中楽しむことができるのだ。
キビタキやハクセキレイ、シジュウカラにアオサギにトビと日本の野鳥は美しい。
極楽鳥も確かに美しいけれど私は日本の素朴な野鳥が好きである。

大蛇の住む滝

100mを超える絶壁に囲まれたこの滝は先ほど私を傷つけた滝の親分である。
20mほどの階段を降りて滝壺の正面に立つ。
この滝壺には大蛇が住んでいるという伝説があるらしい。
しかしまぁ、何だな。・・・真ん中の岩が人の顔に見える。

看板淵?

村の看板というのは親切のようであり、不親切である。
「この対岸、つららの名所」なる看板がありその先を眺めるも、
裸眼では見えないほど対岸は遠く、かと言って対岸に渡る橋などどこにもない。
「かどや淵はこの下か♪」なんて覗いてもやっぱり何も見えずにがっかりである。

さて、5時間も山道を走っているとさすがに疲れたので今日は温泉に浸かることにした。
観光客は殆どおらず、村民らしいおばーさんがコインロッカーにお金を入れるのを手伝う。
彼女がこの村で初めて会った村人。外は道路工事のおっさんかサルしかいないのだ。
一体みんなどこに隠れているのだろう。

温泉にて
 温泉に浸かりながら
 外の景色を眺めていると、

 さっき蹴散らした小動物のフンは
 サルだな。。。

 と思った。

思いを巡らせながらテラスに一人で座っていると、いつの間にか温泉から人が消えた。
神隠し?びくびくしながら温泉からあがって下の川原を散歩。
散々走り回って結局10個くらいしか滝は探し当てられなかったが
雪解けの季節に再挑戦することを心に刻み、川原の水を触ってしばし遊ぶ。

温泉で疲れがとれたため、行きはヨイヨイ帰りもヨイヨイ・・・
と言いたいところだが帰りは睡魔との闘いで何度も崖っぷちの誘惑に負けそうになる。
おじいちゃーんと叫びながら2時間の道のりを3時間かけてふらふらと帰っていったのである。
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20

17:38
Sat
2007

No.0120

ばいやい

かのん


いくら元気と言えどもかのんは7歳、白いものが混じりだす年頃である。
「やい白髪。」とからかわれて傷ついたのか先日、
おかーしゃんの白髪染めをこっそり使ってお尻が少し黒くなった。
が、かのんの白髪は口元なので私は依然として「やい白髪。」と言い続けている。

「犬は喜び庭駆け回り」なんて嘘だ。
かのんは冬になると朝起きるのを渋り、トイレに行こうと誘う私に布団の中から牙を剥く。

鼻先
夕方、仕事から帰ってくると
大抵は玄関まで迎えに来てくれるのだが、
時々色んな場所に
身を潜めていることがある。


・・・こんな風に。

かくれんぼは好きだが自分は絶対鬼にはならないらしい。
自分の隠れ技には絶対の自信があるとのことだが、
残念なことに鼻先だのお尻だのがいつもちょっとだけ出ており、
お世辞にもかくれんぼ名人とは言えない。

寒がりのかのんに時々、お洋服を買ってやるのだが
どうやら服は嫌いらしくて気がつくといつも遠山の金さんを演じている。
かと思えば、今日はおかーしゃんの下着(ボディスーツ?)を着ようとして
お風呂上りのおかーしゃんに見つかり、こっぴどく叱られていた。

水しぶきをあげながら怒るおかーしゃんに渋々下着を返し、
仕方なくおかーしゃんのストッキングを履こうとした。
当然の事ながら余計に怒られた。

どうしても寒いのでかのんは布団に戻ることにしたらしい。
が、カーペットに常備してある布団を私が畳んでしまっていたので
散々歩き回った挙句、 おかーしゃんご愛用の羊毛マットに潜りこんだ。

かのん

 おかーしゃんのものばっかり・・・
 と思いながら見ていると、
 マットの下のあるものに目が留まった。

 それはかのんの電気カーペット。


おかーしゃんだって、かのんのものをこっそり使ってるんじゃないか。
01

19

21:29
Fri
2007

No.0119

闊歩

いくら寒くても背中を丸めて歩いてはいけない。
いくら暑くても舌を出してヘッヘ言いながら歩いてはいけない。
背筋を伸ばして歩くのだ。

アスファルトには好かれる方。
決して自惚れているのじゃない。
道路を歩いているとアスファルトによく捉まってしまう。
でも余所事を考えて歩いていると、
靴だけ捕まって知らずに裸足で5歩くらい歩いていってしまう。
地面が何だか近いなと思って足下を見ると靴がない。

しかしいくら靴がなくても慌てて探してはいけない。
何食わぬ顔で5歩戻り、靴を履いて歩き出すのだ。
横断歩道の真ん中こそ自分の冷静さが試される場所である。

右足と左足は仲良しな方。
決して2人(足?)の仲をやっかんでいるのではない。
ちょっとワイドなパンツを履いているとよくヒールがパンツに引っかかる。
でも余所事を考えて歩いていると、
右足と左足が寄り添ってしまい、上半身だけ前に出ていってしまう。
地面が何だか近いなと思った瞬間には転んでいる。

しかしいくら地面が顔に接近しようと運命に甘んじて倒れてしまってはいけない。
機敏に手をつき顔を守ったら、何事もなかったかのように歩き出すのだ。
デパートの玄関前こそ、自分の度胸が試される場所である。

親切なおばさんに
「でこぼこのタイル(道路)は危ないわね。大丈夫?」
と声をかけられると、赤面せずにニッコリ笑って
「ほんとにそうですね。心配してくれてありがとう。」
と返し、決して足早にならずにその場を去ること。
足早にならなくても、5秒も待てば私が転んだという事実は
人ごみにさらわれていくのだから。

最後に一つ。
やむを得ず倒れてしまうという事態に遭遇したならば、
その対処法として一例を挙げさせてもらう。

倒れる瞬間に訪れるスローモーションというものは
口を開けるために与えられた猶予である。
もし顔から転んでしまうのならば口はぜひとも開けておこう。
たとえ前歯が欠ける程の衝撃に襲われたとしても
口の中が切れてしまうのを防いでくれるということはこの私が立証済みである。
01

17

22:58
Wed
2007

No.0118

乱舞

冬になると、我が家の庭に時々現れるゴルゴン。
怖いね。石になっちゃうよ・・・
と怯えてたら、なんてことない、洗濯物を干す自分の姿だった。

我が家の庭は、隣に高いマンションが建ってからというもの、
冬になると暴風が吹き荒れるようになった。
布団なんか干そうものならひとたまりもなく、
5分後にはどこかに飛んでいって庭の木々をなぎ倒している。
ついでに物干し竿も飛んでしまって危ないことこの上ない。
「布団が吹っ飛んだ」などというつまらないギャグは私にしてみれば、
本当に笑えないシリアス過ぎる事件である。

動物をこよなく愛する私であるが、動物アレルギーを持っているため、
自分の洗濯物は別に洗い、自分で干して取り入れる。
そして自分以外の人間に洗濯物を取り入れられる事を極端に嫌い、
たたみ方も決まっているので高校生の頃から
洗濯物は他人には触らせないという妙なこだわりがある。
が、おかーしゃんやpinguはそういった事にまるで無頓着で
いつまででも外に干しっぱなしだったりする。
私は自分の洗濯物を干すためにおかーしゃんの洗濯物を取り入れるのだが、
以下3つの理由により私はこの暴風がどうにかならないものかといつも頭を悩ませている。

まず一つ目に、さぶい。
冬の寒い日にこの暴風にさらされるのは苦行である。

二つ目に、洗濯物が風になびいたまま固まっている。
バスタオルは斜め下に向かって硬直、重力も何もあったもんじゃない。
風が強すぎて干したものは全てカピカピ。
乾くと言うよりドライヤーで水分を吹き飛ばした感じである。

三つ目に、干してる最中ずっと洗濯物にしばかれる。
私が一体何をしたというんだ。
ただでさえ寒いのに暴風に煽られて余計にさぶくなり、
その上濡れた洗濯物がビシビシと顔を打つ。
家族の洗濯物まで取り入れてるのにこの仕打ち、理不尽だ。

大体、洗濯という行為は楽しいものであるハズ。
お日様とシャボンの匂いがして、白いシャツが眩しいわねと目を細める。
そんなものではなかったか。
狂ったような暴風に髪は逆立ち、寒さに震えながら濡れた衣服にしばかれる。
こんなにストレスの溜まる仕事はそうないだろう。

洗濯物をしている私の顔はきっと、
ゴルゴンさえも石に変えるほどの形相である。
01

16

23:52
Tue
2007

No.0117

うさぎの憂鬱

うさぎは玄関にいる。
いつも玄関にいる。
仕事はかじり木コーンをおが屑にすることであり、
念のために言っておくと一応、管理職である。

うさぎは寂しくなると仕事に精を出す。
それが糧となり、冬の寒さにも耐えうる精神力と、
おが屑をたくさん作るアゴ力をつけているのだ。

うさぎは眉間をナデナデされるのが好きである。
だっこはあまり好きじゃない。
乾燥ニンジンやニボシはもちろん、果物・野菜が大好きでナッツ類も食べるが
くるみはあまり好きではないようだ。

以前はうさぎ用ゼリーなんかもあげていたが少々太り気味の昨今、
最近のおやつはもっぱら乾燥ニンジン。
それでもうさぎは幸せである。

最近、近所のお店のペット用品売り場から乾燥ニンジンが消えた。
仕方がないので「ぱくっとキャロット」なるビスケットを買った。
小さいビスケットなので、1枚ずつうさぎに手渡していたが
先日、うさぎの家の掃除をしている時に「おや。」と思った。

食べかけビスケットが下に落ちている。

大好きなお菓子なので後で食べようと下に隠したか?
いやいや、隠したら最後、自分では取れないじゃないか。
うちのうさぎはそこまでバカじゃないので
 ビスケットが大きすぎて食べてる途中でカケラが落ちた
と考えるのが無難であろう。
かわいそうに。かじった瞬間に落としてしまい、
どうがんばっても3cm下にあるビスケットが取れないもどかしさ。
「なでてくれー。」と言いながら網に顔を押し付けて網の隙間に顔がめり込んでいるように、
「食べたいぃ。」とすのこの隙間に顔をめり込ませて
ビスケットを取ろうしている様子を想像するとまったく涙が出そうである。

うさぎ親指の爪ほどの大きさのビスケットを
割るのは結構大変だが、うさぎのために
細かく砕いてから手渡すようにした。

今日も相変わらずトイレを齧り、
網の隙間に顔をめり込ませる彼は
ミニレッキス。
毛皮用うさぎレッキスを愛玩用に
ミニ化した品種である。
もちろん極上の手触りを持つ。


こんな彼と生活を共にする私はここ何年かで心を入れ替えた。
「no fur!」を信条とし、彼等の衣服を奪うことは許さない。
人間なんか寒けりゃ羊からウールを分けてもらえればそれだけで十分ありがたいじゃないか。
羊は当分寒いだろうが・・・
ちなみにハラコは昔から嫌いでたとえおかーしゃんでも持つ事を認めない。

でも、むかーしむかしに買ったラビットファーのコートが
未だにクローゼットに入っていることは、どうかうさぎには黙っておいてほしい。
01

14

22:56
Sun
2007

No.0112

夢十夜

いつも通りに仕事をしていると、一人の老婆がやって来た。
「うちの主人の分なんですけどね、いや何せもう年で、いつどうなるかわからないでしょう。」
・・・またこれか。
「申し訳ございません老婆殿。いくらご家族と言えども、個人情報はご本人様以外には・・・」
「そうですか。最近は銀行に行っても言われるし、どこもうるさいものねぇ。」
肩を落とす老婆が何だか急に気の毒になった。
「老婆殿。少々お待ちくださいませ。」
何か役立つものでもあげようといったん奥に下がった。

「ありがとございましたーっ」
という男性の明るい声が聞こえ、顔を上げて入り口に目を向けた。
普段は店頭にいない、1年生の男性営業員が扉を開けてお客様を送り出していた。
さっきの老婆がいない。

「ちょっと、、何で帰らせたっ!」
と彼の肩をつかむと、満面の笑みで
「いやーいけなかったっすか。用済んだみたいだったから帰っていただきました。」

何てことを・・・早く連れ戻さないと。

重い重いドアを開けて飛び出すと長い長い階段が下へと続いていた。
ここって2階なのに・・・?
ガッキガキとハイヒールで駆け下りて老婆を追いかけた。
階段を2~3段踏み外し、手すりにしがみつきながら踊り場で一度、立ち止まった。

ベージュの壁と階段がまだ下へと続いているが老婆はいない。
上を見ても下を見ても私しかいない。
もう店のドアも階下の出口も見えない。
でも早く老婆を連れ戻さねば。

再び、ガッキガキと長い長い階段を駆け下りた。
何度転びそうになっても、止まるわけにはいかなかった。

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01

13

23:06
Sat
2007

No.0115

小象が好き

レイトショーにでも行こうと思い立った。
1時間半ほど待つことになったのでお買い物でも・・・。

ブランケット
 ブランケットが好きだ。
 色んな柄や色があるし柔らかい。
 が、しかし。
 ヒヨコは黄色ってのはわかるが
 ゾウが青ってのはなんでだろう。
 ウサギはどうしてピンクなんだ。
 体の色で決めるのならば
 ゾウはグレー、ウサギは白だろう。


赤さんのグッズでも、ゾウは大概が男の子用でウサギは女の子用である。
じゃあ、私みたいにゾウ好きな女の子はどうすりゃいいんだ。
ブランケットの間に手を挟んでそんなことを考えていると
そう言えばカシミヤ売り場でも同じ事をしていたな。
そうだ、いつでも手を挟めるように家のカシミヤストールを重ねて収納しようと思いついた。


積み木1積み木が好きだ。
軽いしガラガラと重なり合う
乾いた音が心地良い。
が、しかし。
この積み木、子供が遊ぶには
むつかしくないか。
りんごがなかなか最後まで
積みあがらない・・・。
しかもどうやっても自分では
取れないような所にりんごを積まれて
食べたいわ重いわで
象だって泣いてる。はず。


そんな事を考えながらきりんの積み木で投げ輪をして遊んでいたら
その辺の小僧がやって来て冷たい視線を投げかけられた。
私はきりんの投げ輪を置いてそそくさとレジに向かった。

ふん。小僧よ。
私はオトナの財力でゾウの積み木を買うから
あなたは床に寝転がって駄々をこねつつ勝ち取りなさい。

そう。
私、小象は好きだけど小僧は嫌い。
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11

23:58
Thu
2007

No.0114

にんげん模様

夜明けと共に目覚め、日暮れと共に布団に入る。
移動手段は専ら自らの足を使い、どこまででも歩く。
大きな声の喋りすぎる奥様とちょっと短気なご主人。

どこがどういいのか解らないが、
どうやら若い彼女がいるらしい初老の男性。
お付き合い期間は割と長いようだ。

何かと言うとすぐにヒステリーを起こす奥さんと
何かと言うとすぐに怒鳴り散らすご主人。
どこでそのスイッチが入るのかは当人同士しかわからない。

一人掛けのソファに仲良く二人で座る親子。
と思いきや、実は嫁と姑。

目まぐるしく入れ代わり立ち代わるお客様を眺めていると、
にんげん模様はお寿司とツナの関係に似ている、と
そう思えてくるのである。
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10

23:29
Wed
2007

No.0113

我が家のある夜

お風呂から上がって自室で身づくろいをした後、
皆が集う階下の部屋へ行くと足元に何人かの人が倒れていた。
そう言えば今日は姉pinguが遊びに来てるんだったと思い出した。

pinguは走っているような格好で倒れていた。
何だか苦悩したような顔のおかーしゃんもpinguの隣で力尽きていた。
何が起こったんだ。みんな倒れとるやないか。
とかのんに話しかけると、当のかのんも
びくっと足を震わせながら息も絶え絶えである。

ええーこれはもしかして一酸化炭素中毒とかいうやつか。
窓を開けねば。ガスの元栓はどこだ。
それと救急車って110番だっけ。あれ。違うな。。116?えーと。
まあいい。後で104に聞こう。

と、一人で慌てていると、
おかーしゃんがうーむと伸びをした。
かのんがくわっかっかっとあくびをした。
いつの間に起きたのか、pinguが薄目を開けてTVを観ていた。

ストーブの上で鍋に入ったお湯がぶじぶじと湯気を立てている。
ばばる家では、こたつむりになるといけないのでコタツはない。
しかし電気絨毯となぜか掛け布団が置いてあるため、
おかーしゃんもかのんもたまに来るpinguも、
コタツよりむしろ自在に動き回れるミノムシと化している。

自室以外で殆ど寝転がることのない私は
もわーんとした状態のそんな彼等を
立ち尽くしたまま、ただただ冷めた目で見おろしていた。
01

08

22:08
Mon
2007

No.0111

おくりもの

目の錯覚。というものがある。

おかーしゃんは、経本やお数珠を入れるのに、
木の留め具がついた濃い藍染の巾着を使っている。
私はこれが心底嫌いだ。
どのくらい嫌いかと言うと、

丸めた新聞紙で叩く。

くらい嫌いだ。

経本やお数珠が入ってるのに何とバチ当たりな・・
とお思いだろうが、私だって叩きたくて叩いてるのではない。
仕方がないのだ。
だって、この木の留め具が、、、
木の留め具が、アイツに見えるのだから。

おかーしゃんがその辺に巾着を置く。
そこに私が鼻歌まじりにやって来る。
巾着の傍に置いてあるもの(爪切りとかコップとか)を取ろうとする。
と、テラテラと光るこの留め具が目に留まる。
私は気が動転し、次の瞬間には新聞を持って叩いている。

何度となくこういう事を繰り返しているうちに、
私はいつしかこの巾着を憎むようになっていった。

後ろから肩をぽむと叩かれる。
びくっとする。
0.5秒後には腹が立って、置かれた手を振り払う。
という事例と似ている。かもしれない。

何度も間違えるなよ俺だよ俺。木だってば。
と頭を掻いたところで私の怒りは解けず、
思いつめた私はおかーしゃんにおくりものをした。
それは、先日下着屋さんでもらったノベルティのポーチ。
多分、旅行の時とかに下着を入れてくためのものだと思うが
それは私の心の中に閉じ込めておくことにした。

わぁと喜んでいそいそと経本だのたすきだのお数珠だのを
下着入れに詰め替えるおかーしゃんを
初めからこうすれば良かったんだと
鼻を膨らませながら見ていた。
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07

22:54
Sun
2007

No.0110

証拠写真

携帯電話にストラップはつけない主義。
携帯電話の着信音は着メロじゃなくて「ピリリリ」主義。
しかし常にマナーモード。
そして・・・

約束は守る女である。

盆と正月にばばる県に帰ってくるsnk殿。
今年も例に漏れず、snk殿、T殿、ばばるの3人で集まった。
いつも何かしらお土産をくれるsnk殿は今回も小さな袋を取り出して
「ばばるにあげる。」

切れるまで使えと強引に詰め寄る彼にちょっとビビる。
一体何が入っているんだこの中に。

開封後、私は言葉を失った。
「後で、いや、かかか・・・帰ってからつけるよ。。」
帰ったらコレがぞうさんに変わってますように。
と念じながら袋に戻す。
「ちゃんとつけろよー。」とT殿。
なんだと。所詮他人事だと思ってるくせに。

帰り際。
店員さんが「忘れ物です。」と件の袋を持ってきた。
・・・やってしまった。。
ごめんよと謝るもsnk殿は今すぐつけろ今つけろと強要するので
車の中でうなだれながら自分の携帯に装着。

「切れるまで絶対外したらあかんよ。」
・・・

snk殿より あれから4日。
 ついてますよ。
 ついてますとも。

 今まででさえ
 殆ど陽の目を見ることのなかった
 私の携帯は、今後さらに
 かばんの奥深く眠るだろう。
 自業自得ではあるのだが。

波乱含みのsnk殿にこの場を借りて一言。
あなたのために注意書き(↓)までしてあげたのだから
コレ、もう外していいですか?

※この物語はmixbabarが実話を元に若干の脚色を加えたフィクションです。
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05

23:19
Fri
2007

No.0108

ポリシー

お買い物

初売り。
人だかりの一部となって押し合いへし合いするのは
好きではないので初日は避けるのが私の信条。
安いからと物欲丸出しで物色している自分の姿は美しくない。
でも行きたい。だって買い物が好きなのだ。

福袋。
服は入っても福は入っていたことはない。
だから今年はスウィーツのみで我慢。

戦渦を逃れて遠巻きに見ていると壮絶な光景が眼前に広がった。
貴婦人達が千手観音のようにあらゆる所から手を出して
合皮のバッグだの靴だのペラペラリカシミヤだのを取り合っている。
貴婦人達よ目を覚ませ。
あなた方が必死になって奪い合っているのは
昨日まで定価だった商品が値下がっているのではなく、
ただのセール専用商品なのだから。

おしゃれしてキレイになりたい一心の貴婦人達が
醜態を晒して自分をキレイに見せるアイテムを取り合うという
矛盾がまかり通る不思議な世界、それがセール会場。

セール中はただでさえ商品数が多く、心躍らされている上に
迷っていると妙な所から変な手がにゅっと伸びてくる。
心穏やかにバーゲンを楽しみ、
かつ服屋の陰謀に引っかからぬ為に何か手立てはないものか。

私はいつもバーゲンへ行くと必ず春物を見る。
そしてセール品で気に入ったものは全色買う。
そんなことができるのもセールならではだからだ。

安くてもいいから何か定価商品を買う。
今回は懇意にしている下着屋さんで下着用洗剤を購入。
丁度切れかかっていたし新年の挨拶もかねて。
セール品は顧客先行セールで買ったので、何もパンツを握り締めながら
レジまでほふく前進することはない。

セールのない場所に行く。
本屋さんにて吟味の末、本を2冊だけ購入。
「私、セールのためだけに来てませんよ」
という心の余裕(自己満足とも言う)が生まれる。

両手にいっぱいお買い物。
それが私の幸せ。
だからと言って
髪の毛1本乱してはならない。
01

04

18:11
Thu
2007

No.0107

靴に恋して

そうだ、ブーツを買おう。
そうだなこげ茶のブーツがいい。

普段、スカートをはかない私は、
ブーツというと黒を1足しか持っていない。
既に一目ぼれパンプスを買ってしまった後だったが
もはや私の頭にはブーツのこと以外何もなかった。

今はどこも30%OFFだけども1軒だけ、
早くも50%OFFをやっているお店がある。
よし、そこへ行ってみよう。

バーゲン時にはサイズ別に雑然と靴が並ぶこのお店。
せっせと靴を並べてる店員さんがいる。
見たいブーツがあるのに店員さんがいるから取れない。
そこで別の靴を見てるフリして彼女を観察することにした。

3段ある棚の2段目に靴を整列させた彼女は
向こうの棚から5~6足の靴を持ってきた。
さっき並べた2段目の靴を全部降ろし、また並べ始めた。
向こうからまた5~6足の靴を持ってきた。
さっき並べた2段目の靴を全部降ろし、またまた並べ始めた。
向こうからまたまた5~6足の靴を持ってきた。
1段目と2段目の靴をどさーっと降ろし、またまたまた並べ始めた。



また並べ始めた。

私があの靴を見せてもらえる頃には閉店時間になりそうだ。
そこで、店員さんが5~6足の靴を取りに行ってる隙に
ぴゃっと行って靴を取り、ぴゃっと来て元の立ち位置に戻ってきた。
俊敏、迅速。よし、成功。

値段チェックは忘れずに。
3万円の半額・・・1万5000円か。
今の所、第一候補が4万円の3割引で2万8000円なのでこれは安い。
皮の質は劣るがデザインはよく似てるし
サイズが合えばこれで決まりだ。

とか何とか緩い頭で算用しつつ試し履き。
さっきの店員さんを見ると、相変わらず同じことを繰り返している。
そして次の瞬間、私はとんでもない光景を目にすることとなり
2万8000円のブーツを買うために店を出た。

靴を投げ(?)ていた。
01

01

18:56
Mon
2007

No.0104

明けましておめでとうございます。

いのしし

新年、明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


pingu夫妻にひっついて初詣。
pinguが珍しくヒールの靴を履いていたので近所の神社に行くのかと思い、
私も負けじとトンガリピンヒールで車に乗り込む。

揺られ揺られて着いた所は車も凍りつくばばる県西部のとある寺。
ゆく年くる年が来ていたらしいが
我々が着いた頃にはもう引き上げた後だった。
「ロープウェィに乗って行くのだよ」
と言うpinguの後をチコチコとついて行った。さぶい。。

いくつかのお堂があるこのお寺の本堂は階段の一番上にあるという。
長い階段を上り、でっかいお堂が見えたので
「わーこれが本堂?はよう行かんかー・・・」
くるりと振り返ると、pingu夫妻が30歳くらい年をとっていた。
と思ったら階段の途中で2人がびーびーと不協和音を出していた。
あぁよかった若いままだ。体は老体のようだが。
息切れpinguを夫殿が階上まで持ってきたところでお参りを。

影絵
 氷水と化した手洗い場にて
 勇気試しのように手を洗う。
 と、こんな所にもゾウがいた。

 携帯のライトのせいで
 薄くなってしまった。
 わかるだろうか。
 私にはこれがどうしても
 ゾウの鼻にしか見えない。


この辺で足が痛くなってきた。
決してフザけたピンヒールなどを履いているからではない。
寒すぎるのだ。足が瀬戸物になった気分である。
きっとそのうち割れてしまうに違いない。
痛い痛いと鳴いていると、pinguが
「それは痛いじゃなくて冷たいというのですよ」
と教えてくれた。でも痛いもんは痛い。

長い長い階段を再び下りてロープウェイへ。
待合所ではストーブが置かれていた。
助かったとばかりに足をかざすと、何やら足の様子がおかしい。
もしもし姉よ。私の足、赤くないですか。
だから言ったじゃないか。痛いんだと。

しばらくすると私の足の上で雪解けが始まった。
足指の股からフキノトウが生えてくるのは時間の問題である。
じんじんするねとpinguが言う。
ばかやろぅじんじんどころかぎんぎんだぜと私は言った。

人様の車の上に張り付いた氷を指でちょっとだけなぞる。
気温は-1℃。
同じばばる県でも私が住む中心部はきっと5℃は高いだろう。
さっきは山の上だったからもっと寒かったろうねと夫殿。

帰宅してから足を見ていた。
足の裏が切れていた。
・・・だから言ったじゃないか。痛いんだってば。
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