続続・よいこの1日  -

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03

31

22:32
Sat
2007

No.0194

break time

旅の初日は長時間の移動で大変疲れた上に
休む間もなく2時間ぶっ続けで歩くという過密なスケジュールだったため、
お風呂から上がってゴハンも食べてもうすぐにでも眠りたい気分だったのだが
ふと案内書に目が留まる。

「ウミホタルの観察会 8時にロビーにお集まりください」

うみほたる・・・

これは見たい。ぜひとも見たい。

さて、所変わって集合場所のロビー。
意外にも参加者は少なく、講師となる職員に別室へと案内された。
布巾をかけられたグラスが置いてある。
あの中にほたるがいるのねー。
ほたる!ほたる!

ウミホタル1
「ハイ、これがウミホタルですー。」

ゴミじゃんか・・・うわっさぶっっ。

よく見ると小さいノミみたいなのが
水の中でピコピコと動いている。
ここここれがほたる。。

いやしかし普通のホタルも光ってなければただのグロテスクな虫。
そんなもんだ。うん。

「ウミホタルはー、虫ではありませんよー。れっきとした動物なのです。
 ウミホタルはー、普通のホタルと違って自分自身は光りませんん。
 じゃ、どうやって光るのかと言うとーぉ。」
言うと・・・?
「驚かされたり、何か刺激を与えると体内の液体をびゃっと吐き出すのです!
 その液体がぁ、海水と化学反応を起こしてぇ、光るとそういうわけなんですねー。」
ナルホド。
「じゃ、海水以外では光らないというわけですか?ふふふん。」
とどこかのおじさんが人差し指を立てる。
「その通り。さて、今日は桟橋の所でとって来ましたよ。
 彼らは肉食で普段は魚の死骸なんかを食べてます。が、我々はごちそうをあげるんですねー。
 何と!厨房から皆様が召し上がったあのお刺身を一片失敬しちゃいました。
 そして、今日はこのグラスに電流を流して光らせまーす。」

電気が消えた。

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03

30

23:56
Fri
2007

No.0193

毒ガスの島

今となってはうさぎの楽園であるこの大久野島。
実はこの島では1929年から1944年の終戦まで毒ガスが製造されており、
戦時中はその隠匿のため日本地図から消されていた島なのである。
そんな島になぜこんなにもうさぎがいるのかというと、
毒ガスの実験には主にうさぎが使われていたから。
そして毒ガスの製造がやみ、実験用のうさぎはこの地で野生化した末に
安穏な生活をようやく手に入れたのである。

人間ってのは自分勝手なもので現在の問題はというと、
飼えなくなったうさぎをここへ捨てにくる輩がいるとのこと。
たまに遊びに来る時はおやつなんか持ってきてかわいがってやるけど
毎日世話するのは嫌だっていうのかい。
なら最初から飼うなバカモノめが。
そんなアンタを今度は私が姥捨て山に捨てちゃうぞ。

さてと。話が逸れてしまったが・・・

毒ガス貯蔵庫

 これは大久野島で最大の毒ガス貯蔵庫跡。
 敗戦後、毒性を取り除くために
 米軍が火炎放射器で焼いたという。
 黒く焦げているのはそのためである。
 
 毒ガス貯蔵庫は、ここだけではなく
 小さいものが島の至る所に点在している。

とぼとぼ歩いていると、日露戦争以前に作られたという砲台跡とその下に並ぶ兵舎を見つけた。
兵舎へは降りて中に入れるようになっている。
よし、ひとつ入ってみるか。

兵舎の中から
この上は砲台跡になっており、
中はガランと広くて、
横にいくつも並ぶ兵舎とは
奥にある連絡路で繋がっている。

兵士達はどんな思いを胸に
このひんやりと冷たい空間の中で
身を潜めていたことだろう。

この砲台跡と兵舎は山の頂上にある展望台の近くにもあり、
東洋一の大きさを誇る大鉄塔へと続く。
山頂へは翌日早朝に散策したのだが、その砲台跡に足を踏み入れると
なぜかあまりの怖さに兵舎がある左側を向けなくなる。
砲台跡へは何とか登ったが足が震えて動悸がし、兵舎へは近寄ることすらできなかった。
場所は違えどもこんなに怖い兵舎に入ったなんて、昨日の私はどうにかしている。

発電所

当時使われていた発電所は
腐食が進み、屋根はなく
外壁のみとなっている。
危険であるため、
建物に近寄ることはできないが
遠くから眺めるだけでも
ものものしい感じが伝わってくる。

うさぎも見た。毒ガスの貯蔵庫も見た。毒ガス資料館へも行った。
夕方になって気温も下がり、外を出歩く時間でもなくなったため
一日の疲れを温泉で癒すことにする。

部屋の窓から

普通のホテルであれば併設するバーなどでゆっくり飲みたいところだがあいにくここは休暇村。
売店も早々に店終いして外のうさぎもまばらに。
ただ、狭いながらもお風呂だけは24時間入れるようになっている。
部屋にお風呂がついてないので当たり前か。

よし、夜中に独占入浴するぞー。。。ぐー。
と、クソガキ殿さえ寝てないような時間から深い眠りへと沈んでいった。
03

29

19:43
Thu
2007

No.0192

うさぎの楽園

うさぎ達

大久野島はうさぎの楽園である。
島の至る所にうさぎがいる。
船を降りた所にも宿の周りにも山に登ってもうさぎうさぎである。
うちのうさぎよりも一回りも二回りもスリムなうさぎ達が、とっても元気に

走るうさぎ



走って



走るうさぎ2


走って



走るうさぎ3


走りまくっている。


宿のフロントでは「うさぎのごはん」なるラビットフードが売られている上に、
みんな野菜とかうさぎのおやつを持参してはあげまくっているため、
写真を撮ろうとしゃがもうものならば・・・

うさぎアップ
「わーっっ!!」と言いながら
駆け寄ってきてちゃんと撮らせてくれない。
距離をとってズームにしても同じことである。
うさぎがアズキ大くらいに見える距離でも
どどどどと走ってきて
あっという間に目の前にいる。

ピントを合わせられないデジカメが
「ジー、、ジー、、、ピッ・・・あっ(汗)
ジー、、ジー、、ピ・・あっ(汗)
ジー、、、、、対象物が近すぎます。。(涙)」
と、とっても大変そうである。


しかし、走ってばかりのうさぎだけではなく、中にはのんびりしたヤツらもいるにはいる。
寝てばっかりのヤツとか目の前の雑草に夢中になってるヤツとかである。

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03

28

15:00
Wed
2007

No.0191

出発の朝

右のポケットにはデジカメを、左のポケットには切符を入れて早朝6時の駅に到着。
行き先は中国・・・地方。
どうしてこんなに早起きなのかというと、前日まで経路を決めておらず、
電車で行くか船で愛媛県とか四国を観光しながら航路をとるか迷いながら旅行会社に行ったところ、
JR発足20周年ということで「18きっぷ」が8000円で売られていたからだ。
当初の予定は広島県の大久野島1泊2日旅行だったのだが、
18きっぷで2泊3日にして宮島も行こうかなと考えた。

そして18きっぷを選んだために、普通と快速までしか乗る事ができなくなり、
こんな早起きをするハメになった次第である。
薄暗い朝にマクドのコーヒーをすすりながら駅前のヤシの木を見上げる。

眠い。

しかし大丈夫。電車の旅は片道5~6時間かかる計算だから睡眠時間はたっぷりある。
旅のお供に「yom yom vol.2」も持ってきた。
「yom yom」とは、年4回発行の雑誌で「小説新潮」の別冊版である。
表紙は100%ORANGEのyonda?くんのイラストになっておりとってもかわいい。
長時間の移動にも耐えうるヒマツブシとなるだろう。

手始めに2時間ほど汽車に乗って電車のある駅まで行くのだが・・・

電車のシートこれは帰りの座席。
念のため言っておくと、
誰も乗ってないがちゃんと走ってる
れっきとした汽車ばばる号である。
これは下にスプリングがついてて
腰から下も斜めになってるので
苦痛はさほどなかった。
が、行きの列車にこういうクッションはなく、
直角の冷たくて固い椅子に2時間。
眠れるわけがない。


いてててて・・・としょっぱなから腰をさすりながら旅は始まる。
03

27

12:00
Tue
2007

No.0188

不在の理由

バッグとゾウ

どうやら旅行のようです。
予定が押しているらしく、まだ帰っておりません。
明日のお越しを心よりお待ちしております。
03

26

12:00
Mon
2007

No.0187

うさぎの1日

うさぎ

あいにくbabarはまだ不在です。
くたびれかのんに代わって今日はうさぎがお留守番業を引き継ぎます。
03

25

12:00
Sun
2007

No.0185

かのんの1日

かのん

本日、babarは不在です。
よって、お留守番業に徹しております。
03

24

23:40
Sat
2007

No.0189

イン・ハー・シューズ

babarとpinguはとっても仲良しである。
昔から色違いの服を着(せられ)ていたし
今でも色違いやお揃いのものを平然と身に着けて並んで歩く。

性格は全く違う。
pinguは猪突猛進型、babarはおっとりマイペース型。
pinguはキレ者型、babarは頭にちょうちょが留まるほどのノロマ型。
pinguは散らかすのが得意でbabarは片付けが得意。
しかし我の強さは同じである。

好みは全く違う。
pinguはゲームに電化製品に時計にメガネ、babarは洋服にバッグに靴にゾウ。
pinguはラウンドトゥのパンプスを履き、babarはトンガリピンヒール。
pinguはミニスカートやフリフリが好きでbabarは専らジーパンや無地のニットが好き。
しかし一緒にお出かけする時はなぜか同じような格好をする事がある。

顔は全く違う。
pinguはくりくり二重の女顔、babarは切れ長一重の男顔。
pinguは色白、babarは色黒・・・色黄色?
しかし声は同じである。

何をとっても正反対な姉妹だがとっても仲が良い。

何が言いたいのかというと、

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03

23

23:22
Fri
2007

No.0186

石頭

私は草食動物のくせに視野が狭く、柔軟な考え方というものが苦手である。
グッドアイデアを思いついたとしても、
不具合が生じると別の方法を考えるのではなく、
不具合を直す若しくは改善することばかりに頭がいってしまう。
要するに頭が固い。
もし私がサバンナのお気に入りの場所でお気に入りの草を食んでいて密猟者に襲われたとしたら、
とりあえず逃げて別の場所で同じ種類の草を食べればいいものを
その場所のその草に拘るあまり、ゾウじゃないフリをしてメーとか鳴きながら
草を食べ続けて結局のところ、密猟者にまんまとキバを獲られてしまうだろう。

朝っぱらからK殿のストッキングが伝線していた。
履いてからしまったと思ったが時間がないからそのまま来たとのこと。
ストッキングを履きかえるのってめんどくせーと言いながら袋を破くK殿が気の毒に思えた。

「K殿。足の内側に沿ってストッキングにホックがあったら便利ですよね。
 そしたらスクワット1回分くらいはめんどくさくなくなりますよね。座ったまま履けるしー。」
思いついたら何でも言ってみなきゃである。
そうやって主婦のアイデアからビッグヒット商品がいくつも生まれたのだから。
「え、何そればばるさんそれはおかしいわよきっと。しかも冬はホックが冷たくてさぶいやないの。」

確かに冬のホックはさぶい。
ホックというのはあんな小さな〇だけどあなどれない冷たさを秘めたヤツである。
「じゃじゃじゃ、ホックの裏に起毛つけたらどうでしょう。暖かいですよ。」
いい案だと思ったけれど、そうでもなかったらしい。
「キモー・・・を裏に貼り付けるの?ばばるさん。
 いやいやそんなムツカシイことしなくてもマジックテープとかにしたらいいやないの。
 バリッと簡単に脱ぎ着もそっちのが楽でしょうよ。」

そうか。わざわざ起毛を貼り付けてまでホックを使わなくてもいいんだ。
と、一旦は納得したが次の瞬間にかぶりを振って答えた。
「イエ、K殿。マジックテープはダメです。ガザガザが足に当たると痛いし
 あれは結構な力で引っ張らねばならないのでストッキングが破れちまいますから。」

何と言われても絶対ホックだ。
もう私の頭の中はホックの事でいっぱいなのだから。

断固としてホックを主張する私にK殿は、
ホックでいいよと苦笑しながら言った。
03

22

23:58
Thu
2007

No.0184

トトロの贈り物

朝、会社へ行くとロッカーにゴミが投げ込まれていた。
これはまさか・・・イジメ?
悲しい気持ちでゴミを引っ張り出してみると、どうやらゴミではなさそうである。
空いた穴をガムテープで塞いだくたくたのビニール袋の中を覗く。
と、中にはツクシが入っていた。
しかもヤマモリ。

こんなことをするのは一人だけ。
・・・ンマさん。

ンマさん曰く、
「私は採ってないんやけど、ばばるさんがツクシいる言よったって
おとーさんに言うたら採ってきたんよ。袋ボロボロでごめんよう。」

採ってくれたのはンマパパか。
ンマパパ、前からトトロだとは知っていたがこんなにたくさん
どこで見つけてきたんだろうか。さすがである。

ンマさんまた曰く、
「ツクシはなぁぁ、ほったらかしの所には生えんのでよ。」

ほったらかしの所。手入れをしていない田んぼということか。
田んぼの季節じゃない時もこまめに雑草を取って手入れしてないと雑草に負けて生えないらしい。
そんな「ほったらかしの所」なんてあるのかと聞くと、たくさんあるという。
じゃあ私はほったらかしの田んぼのあぜ道でツクシを探していたということか。
傍から見たら何とも滑稽である。何やってんだ私は。

おかーしゃんと二人でツクシのはかまを取りながらンマさんの事を話していた。
「アンタ、今週旅行行くんだからちゃんとお土産買ってきなさいよー。」
うん。でも昼間から娘の友達のためにツクシを取るンマパパっていつも何してんだろう。
ヒマなのかいね。
「あんたぁ!ンマパパはトトロなんやからそんな事言うたらあかん!」
あ、そうか。そうだよな。

袋にいっぱいのツクシはおかーしゃんの手によってテンプラと煮物になった。
グロテスクだったツクシは、食べてみるととても美味しかった。
ンマさんと同じ顔のずんぐりしたンマパパがツクシを採る光景が見えた。

ロッカーに入っていた袋はイジメによるゴミではなく、
ンマパパが愛娘の友人にとせっせと摘んできてくれた
とても素敵な春の贈り物だったのである。
03

21

23:59
Wed
2007

No.0183

リザーブ

先日、友人naomi殿がmixiにてとある情報を入手してきた。
やたら放置気味のmixiに久方ぶりにアクセスして真偽の程を確かめた後、
有無を言わさずnaomi殿との約束を取り付けた。
そのとある情報とは、高校時代の王子様の舞台である。

常に単独行動を好む私だが、こればかりは一人で行く勇気がない。
そういう辺りは自分の事をかわいいヤツだと思えるのだが。
わざわざ付き合ってくれるnaomi殿はまったくいいヤツである。
もしnaomi殿に一人で行けと断られていたら絶対行ってない。と思う。
今日はその王子様との話を一つ、思い出した。

当時、絶大なる勢力を誇っていた地元のブックストア。
「遊びに来ている従妹が田舎に帰るので本をプレゼントしようと思う。」
と王子様が熱心に本を選んでいた。
何かいいのないかと意見を求められたので、
銀色夏生(だったと思う)とポール・ギャリコ(だったと思う)を選んであげた。
「やっぱり女の子へのプレゼントは女の子に選んでもらうのが一番だ。」
「お役に立てて光栄にございます。」
尻尾を振って答えた。
そして、ふいに王子様を予約しておこうと思った。
「30歳になって王子様が独身だったら私と結婚してくださいね。」
「おう。ええぞ。」
「まじですか。絶対ですよ。」

さて、約束の30歳まであと幾年かになった。
王子様が電撃入籍でもしない限り私の結婚は安泰である。
あと、王子様が私のことを忘れてなければ。これが一番大事だが。
一つ障壁があるとすれば、王子様の元クラスメイトである姉pinguが王子様を嫌いなことである。
昔は王子様の名を口にする度にテナガザルだの何だのと罵られたものだ。

・・・
王子様の舞台は来週。まだ先の話である。
が、寝坊した祝日に妄想するくらい許されると思う。
03

20

23:51
Tue
2007

No.0182

昼下がり

事務職のスペシャリストである私は
外交をすることがまったくないため一日中社内で過ごす。
だからお昼休みに外へ出るのが唯一の楽しみだったりするのである。
メガネと戦ってコーヒーを飲みながら〇ッテリアで読書。
これが私のお昼休みの過ごし方なのだが、
今日はなぜか早めに会社へ戻ってしまった。
時間はあるがお昼休みを切り上げて仕事をするほど忙しくはなく、
更衣室の噂話はとても退屈なので、窓際のソファに座って読書の続きをすることにした。

更衣室というものはその名の通り、衣服を着替える場所という意識だったため、
そびえ立つロッカーに囲まれてコーヒーを飲んだり
おしゃべりに華を咲かせたりということは入社後ウン年未経験なことで
今まで全然知らなかったのだが、実は更衣室のソファはとても座り心地がいい。
しかも今日のようなお天気のいい日は窓際に座っていると暖かくて
〇ッテリアのように油っぽい臭いもなくなかなか快適空間なのである。
なるほどだからみんなここに集っているのかもしれない。

残り20分の休憩時間をソファの上でコロコロしていたら仕事場へ行きたくなくなってきた。
いつもならばお昼時間が終わる頃に、今日もあと半分だがんばろうと
自分に喝を入れて階下へ向かうのにこのソファ、なんとも恐ろしい魔力を持っている。

持ち場に戻った後もソファのことが頭から離れず、
どうにかしてこのソファの上で過ごせないかと考えながら鉛筆を削ったり
シャチハタに絡まった塵を輪ゴムで擦って取り除いたり
伝言メモの端っこをはさみで切って大きさを揃えたりしていた。

伝言メモの大きさが大体全部揃った所で
来週の月・火・水曜日は冬休みを頂いていることに気づいた。
こっそり会社に来てあのソファに座ってちゃダメだろうかと
頭の隅でちょっとだけ思った。
03

19

23:55
Mon
2007

No.0181

A殿

最近、私の視界によく入ってくるA殿。
あまり親しく話したことがないのでどんな人かはよくわからない。
彼女について知っていることは一つ年上で子持ちのシングルマザー。以上である。
そんな彼女が何をどう思ったのか、どうやら私に興味があるようだ。
これは単なる私の過信ではない。と思う。
そして申し訳ないことに私は彼女に全く興味がない。

事は数ヶ月前のお昼休みに端を発する。
〇ッテリアかミスドにて一人で黙々と読書をしていると
度々彼女が現れるようになり、同席することが多くなった。
幾日か後、彼女は片手に本を持ってやって来た。
「私も本を読んでみる。教科書以外読んだ事ないんやけどねー。」
彼女は三国志を持っていた。
私の好みとは全く違うのでよく知らないのだが、三国志について一般的な話を少しだけした。
しかし読書の習慣がない彼女にはそれでも十分満足だったようである。

別のある日、定時にいつも走って帰るのはなぜかと聞かれた。
扶養家族がいるからだと即答した。
わんちゃんとうさぎさんかぁ。見せて欲しいなと彼女は言った。
どっちかと言えばわんくんとうさぎくんなんだけどなと思いながら
いつでもどうぞと社交辞令を返しておいた。

また別の日、休日は何をしているのかと聞かれた。
動物園に行ったりかのんとお茶をしたり滝を見に山へ登っていると答えた。
意外だね。おもしろそうだから今度私も行きたいなと言われた。
専ら一人遊びですがまた誘いますよとやはり社交辞令を返した。

今度一緒にお買い物行きましょうよと誘われた。
構いませんがお洋服のご趣味が違いますよと言うと、
ばばるさんがいつも買ってるお店に行きたいからと。
何だかよくわからないけど行く時は声かけますねと答えておいた。

家でストレッチとかやってるのと聞かれた。
運動は苦手なのでやってません。ボディクリームで楽して痩せようという魂胆ですと答えた。
ばばるさんはジムとか行ってると思って私最近ホットヨガ始めたのにと言われた。
ああ、サウナは行ってます。お風呂好きですからと言うと、今度一緒にお風呂へ行こうとのこと。
ばか言ってんじゃないよと思った。

そして今日、今度一緒に山へ行きたいと携帯電話の番号を聞かれた。
言っときますが滅多に出ませんよとあらかじめ断って付箋に携帯番号を書いて渡した。
いいからいいから山へ行く時には誘ってねと言いながら去っていった。
誘ってね・・・?
私は彼女の番号を聞かなかったのにどっちかと言えば誘うのは彼女の方だろう。

いや、嫌いとか苦手とかそういう思いがあって聞かなかったわけではない。
彼女の尋問を迷惑だなどと思ったこともない。
むしろ人に好かれるのは喜ぶべき事であるという認識は持っている。
ただ、私は彼女に興味がない。

彼女に対する興味はただ一つだけ、
レズビアンでもないのにどうして私に興味があるのか。
それだけは非常に興味深い事である。
03

18

21:48
Sun
2007

No.0180

七転八起

いやいや相棒なんぞ探さなくとも沢登りくらい一人でだって立派にやってのけるさ。

ということで、昨日に引き続きンマさんの村で遊ぶ。
ハッタリ町もそうだが、家から近い場所は何度でも行けるのがいい。
というか、おかーしゃんが朝から
「今日は行かんの?今日は。滝見たいんちゃうの?」
と、下心見え見えの優しい言葉をかけてきたからでもあるが。
「フキノトウとツクシ採ってきてね。いってらっさい。」
サンドウィッチを持たせてくれて見送るおかーしゃんに手を振って出発。

菜の花畑


ヒヨコ谷以外も周ろうとヒヨコ谷とは反対側にあるゴロネ川の上流を訪れる。
道が狭くなり、不安になったのでその辺にいるおじさんに声をかけた。
おじさんは車でも十分行けるよと親切に道を教えてくれた。

ぷすぷすとばばる車は林の中を行く。
舗装された道路はガードレールも何もない絶壁に沿っている。
下がぬかるんだ土の道路は木がガードレール代わりになっているが轍が深すぎて非常に怖い。
完璧なものというのはなかなかないものだなと思う。
この道、2tトラックまでならギリギリ通れそうだがなにぶん運転がへたくそなもんで
「ムリムリムリム・・・」
と呪文を唱えながら両側とも谷になっている道を徒歩級の早さで進んだ。

結局滝は見つからなかった。
ンマさんの村の滝は沢登りが必須らしく、遊歩道はあれどもそれは滝への道ではない。

女郎蜘蛛の淵
所変わってここはヒヨコ谷。
私が行きたかったのはこの淵の奥にある滝。
女郎蜘蛛が住んでおり、人を引き込むという
伝説を持つ、10mくらいの大きな淵である。
下の方から岩を伝ってこの淵を目指し、
これ以上は行けないという所まで行ったのに
帰ってから写真を見てたら全く別の淵だった。
女郎蜘蛛の淵はもう一段上と思われる。

苔で滑り、グラグラの岩でひぃっとなり
女郎蜘蛛でも蛇女でもいいから
溺れたら誰か助けてよと祈りながら
必死で岩をよじ登ったのに
一体どうすればここへ行けるんだ。


再び遊歩道へ這い上がって山の上の滝を探しに行く。
頂上周辺でやっと顔を出したばかりのフキノトウを無情にも5つ6つ採ってから
畑の斜面を滑り降り、枯れ草の林を掻き分け、竹林に入り・・・

いきなり胸に衝撃が走った。
胸元に竹が刺さっている。というか当たっている。
尖ってなかったのが幸いである。
ここで竹に殺されても発見してくれるのはイノシシくらいか。
異国の地で言葉も通じず心細い思いをするのはよくある話だが、
言葉以前に誰もいないことこそ心細い。携帯も圏外だし。
異国人にはジェスチャーという手があるがイノシシにそれをした所で逃げられるか襲われるかだ。

谷には下りられた。しかし滝よりも大分下である。
さすが最上流だけあって、岩もよじ登れるような大きさではない。
きっと別の道があるはずだが、地図を無視して道を無視して探しても
ヲーターフォールまでたどり着くことはできなかった。
これ以上彷徨うと本気で遭難しそうである。
ヒヨコ谷め、次は長靴持って来るからなと下山。
夕暮れが迫っていた。

ンマさんの村と別の村を結ぶかもしれない林道にある湯の滝。
せめてこれくらいは見ておこうと川を変えてまた谷へと下りた。

湯の滝

この渓谷にはハイアロクラスタイトという海底火山の噴火によってできた
青緑色の岩石があり、とても美しい色をしている。
今日は何も見られなかったなと岩の上に座って最後の滝を眺める。
いやいや、地図にも載らない滝を探すのなんてきっとこんなもんだ、
きっと何度も何度も足を運んで地元の人に聞いてやっとたどり着けるか着けないか。
そんなもんなんだろう。

ところで、実を言うと今日もかのんは来ていた。
沢登りの間中、車で卵ボーロを食べながら大人しく待っていてくれたので
帰りに田んぼの道をかのんと歩いた。
ンマさんの村風景

近所のお散歩をしているらしいおばさんがすれ違い様に軽く会釈をくれた。
明日、会社でンマさんに会ったら
難しいけどいいところに住んでるね。
そう言ってやろうと思った。
03

17

23:17
Sat
2007

No.0179

おつかい

「ばばる。つくしを盗って・・・いや、採ってきておくれ。」
よしきたおかーしゃん。ンマさんの村にちょっと行ってくる。

こうして今日は、市内から約20kmほどの場所にある村へと向かうことにした。
昨晩、次なるヲーターフォールはこの村がいいなと地図を見ていたところなので
これ幸いとかのんを誘っていそいそと準備を始めた。
おかーしゃんは紙袋にビニール袋2枚(かのむ用・つくし用)と
コーヒーを満タンにした携帯用タンブラー、ゴム手袋にタオル、
かのんのおやつとピーナツバターを挟んだクラッカーを私のお弁当にと詰めてくれた。

「あ、タラの芽とかセリとかミツバとかあったらそれもよろしく。」

おかーしゃん。私、山は好きだけど植物の知識はゼロですよ。
ツクシとかタラの芽くらいはわかるけどムツカシイのは無理だ。
毒キノコとかトリカブト採ってきたらどうすんの・・・
と、にわか泣き声になりながら訴えると
「何でも採ってきたらおかーしゃんが仕分けしたげる。」
頼もしい事を言う割には一緒に行こうと誘うと杉に殺されるから嫌、とのこと。

途中、ンマさんに電話してツクシとタラの芽はあるかいと聞いた。
ツクシはちらほらあるけどタラの芽はまだだよと教えてくれた。
しかし、他人の田んぼのあぜ道をツクシを求めて歩いてみるも
なぜか全く見当たらず、ンマさん謀ったなとひとりごちた。
そこでツクシは後にして、明るいうちに国道を離れて村の内部にある渓流へと
ヲーターフォールを目指すことでかのんと合意、車を走らせた。

迷いに迷った末、ヒヨコ谷に到着。
かのんと川沿いに上っていくと緑色の大きな淵が見え、ドウドウと下で滝の音がする。
どうしても歩道からは見えず、崖を降りて行かねばならない。
かのんにやめとけと言われたため、今日は渓流を楽しむのみとする。

フキノトウ
並んだ石を飛び越えて小川を渡ると
フキノトウがポコリと顔を出している。
かのんと一緒にかわいいねと眺めていると
鶯が桜の木の上でケキョと鳴いた。


山を下りて車に戻り、渓流を眺めていると反対側の土手から沢に下りられそうな気がしてきた。
そこでかのんを車に待たせ、反対側から苔むす岩を伝って沢へと下りてみる。
怖いけどやってみると案外下りられるもんだ。

渓流
 さっきの淵へ行くにはここから沢登りをするか
 崖を下るかのどちらかだろう。
 険しいなあ。
 さっきの崖までもう一度行ってみよう。
 
 再び淵の際まで行き、適当な所から下ろうとすると
 滑って尻餅をついた。
 必死で木の枝を掴み、転落は免れたものの
 どうやら降りられても登れそうにないことを悟る。
 誰も通らない電波も届かないこんな所、
 一人じゃどうも危険である。
 どっちかというと沢登りが安全だという結論に達し、
 今日の所はやめにした。


湿った土に尻餅をついたため、お尻が濡れてこれ以上冒険をする気がなくなった。
運動神経がゼロというよりマイナスな私には
かのんよりも足が長くて力持ちの連れが必要だなという考えが湧き起こったが、
あいにく私と滝巡りをしてくれそうな連れはいないことに気づく。
いやいや相棒なんぞ探さなくとも沢登りくらい一人でだって立派にやってのけるさ。
今日は山菜採らなきゃなのでやめただけのこと・・・。

そうこうするうちに自宅へ着いた。
・・・しまった山菜を忘れていた。
おおおおかーしゃん。ンマさんにも聞いて探したけど山菜はなかったよ。
と残念そうに言ってみると、おかーしゃんはいいよと言ってくれた。
ので、お土産話をしてあげることにした。
おかーしゃん。今日行った山で死にかけたけどこんなかわいいフキノトウ見つけたよ。

・・・バカばばる!フキノトウは撮るもんじゃなくて採るもんでしょが。
どうして採ってこなんだ!

ちょっと泣いた。
03

16

23:57
Fri
2007

No.0178

魅惑の石鹸

ここ何ヶ月か、洗顔は専らソープ派である。

1月21日の記事「滝探し」でご紹介した村にて温泉に入り、
お土産に村でとれた柚子の皮の入浴剤と温泉成分が練りこまれた石鹸を買った。
柚子の入浴剤はおかーしゃんにも好評だったのだが石鹸はなかなか使う機会がなかった。

直径10cmほどの小さな丸いこの石鹸は500円と安価で、
一応は村起こしの一環として作られているものである。
しかしこれを使って顔を洗うのは並々ならぬ覚悟が必要だ。
村製というあたりがそこはかとなく胡散臭いからである。
私は何でも使うとすぐに荒れてしまい、肌だけはやたらと繊細なので
買ったはいいがこの胡散臭さゆえになかなか使うには至らなかった。

今まで使っていたのはアーユルヴェーディックソープという
これまた胡散臭さが全体ににじみ出ているような、
とっても臭いソープだったのでこれに比べたら全然自然派な石鹸ぽいのだが
やっぱり初めての体験というのは緊張する一瞬である。
初めて火を使った人間の気持ちとはこういうものだろうなと思う。

ただ、胡散臭さとは概して魅力的なものである。
これまでもスウェーデン王室御用達石鹸だの手作り竹炭石鹸だのと
繊細な肌を豪語する割には名の通った化粧品メーカーの洗顔フォームよりも
聞いたこともないような会社の石鹸をどこからか探し出しては冒険することが少なくなかった。
怪しげなものほど何だか効きそうと思ってしまうから不思議だ。

さて、この石鹸はと言えば意外にも大変気に入った。
もっと買えば良かったなと思い、ネットで売ってないか探してみた。
探し始めて5分後、浅はかな考えを持った自分を戒めた。
村起こしで作ってる商品をネット販売なんかするわけがない。

と言うことは、これが欲しけりゃ村まで来いと。
それはかなり微妙である。

往復4時間かけて1個500円の石鹸を買いに行くなんて。
03

15

23:32
Thu
2007

No.0177

眼鏡

「ちょぃとばばる。これって度、キツい?」
おかーしゃんが見慣れないメガネをかけて聞いてきた。
「おかーしゃん、自分がかけてるくせに何で私に聞くのさ。貸してみな。」

それは伊達メガネかと思うほど緩いメガネだった。
しかし見たことのないメガネである。
ちょっと古びているしpinguが昔使ってたやつだろうか。
「え?ばばるが昔使ってたメガネじゃないんかい。」
知らない。こんなメガネは見たことがない。しかも噛み跡のようなのがある。
コップは噛むけどメガネの端を噛む癖はないので絶対私のではない。
どこで見つけてきたのかと尋ねると、おかーしゃんはチェストの引き出しを指差しながら言った。
「あそこー。」
じゃあおかーしゃんのでしょというと違うと言う。
じゃあpinguが昔使ってたやつだろうと言うと、それも違うと言う。
一体誰のメガネなんだ。
〇ッテリアのメガネが置いてったのかとも考えたが
顔の半分を覆う彼女のメガネにしてはあまりに小さすぎる。
私やpinguのメガネにしては幅が広すぎる。

どうでもいいけど誰のかわからないメガネなんかかけないで
自分のを使うように、とおかーしゃんに進言した。
「だってメガネがないんやもん・・・」
まったく、それでも私の母親か。
どこにでもぽいぽい置くから失くすんだよと言うと、おかーしゃんは黙って部屋中を探し始めた。
鍋の中まで覗いて探すおかーしゃんは、隠されたおもちゃを探すかのんの姿に似ている。
そんなおかーしゃんを横目で見ながらお風呂でも入ろうかなと言ってみたら、
「あら、もうお風呂?やっぱりメガネないんよ。」
と、また誰のかわからないメガネをちらちら見ていた。

それから10分、相変わらず座ってモノグサをしていると、
メガネ探しを諦めたおかーしゃんが私の前にどんと座ってこう言った。
「お風呂入る言うたやないのー!」
いやいや何でそんなキレ口調なんだと言うと、おかーしゃんはふんと鼻を鳴らした。
「メガネない!」
さすがは私の母親である。

しかし、いくら怒ってもメガネはどこにも見当たらなかった。
そして、この噛み跡のあるメガネが一体誰のものなのかもわからず仕舞であった。
おかーしゃんは、目の前によく見えるメガネがあるにも関わらず、
誰のものでもない不審なメガネであるが故に使いたいのに使いたくないというジレンマに陥り、
「かのんおやつ抜き!」
と今度はかのんに八つ当たりをしていた。
03

14

22:58
Wed
2007

No.0176

お昼の11時。
いつものようにコーヒーを飲みつつ本を読んでいると、
ずどーん!という轟音とともに地響きが起こった。

まさか地震?
はっと顔を上げると、メガネが地面で横になっていた。
なんだ、メガネが転んだのか。見ないフリしよう。。
再び本に目を落とす。

尻尾の骨をしこたま打ちつけたらしく、「あたたたた・・・」と言いながら
メガネは「STAFF ONLY」の扉の奥へと下がっていった。
今日はメガネの負傷により、一時休戦である。

「尾てい骨を思いっきり売ったら笑い死ぬんやって。
でも私のお母さんが尾てい骨を思いっきり打った時は笑ってなかったわ。」
ふと、中学生の頃にピアノの先生から聞いたこんな話を思い出した。

尾てい骨と笑いにどんな関係があるのかはわからないが、
ピアノの先生のお母さん然り、メガネ然り、
尾てい骨を打った衝撃で笑いが出るわけではなさそうである。
しかし、死ぬそもそもの原因は尾てい骨を打ったことにあるのに
死因が「笑い死に」とは何とも妙な話である。

いや、むしろ問題はもっと違うところにある。
尾てい骨を打った途端に笑ってしまうのではないのだとしたら、
尾てい骨をしこたま打った経験を持つ人は、病気や老衰、事故でもいい。
何らかの死に直面した時に笑うのかもしれない。
その時に笑い過ぎて窒息死するのか、それとも死ぬ瞬間に大笑いするのか。
ここが一番解明すべき所だろう。

中学3年生でピアノをやめた私には先生のお母さんが今どうしているのか知る由もなく、
メガネも今のところ健在で3分後には店に出て働いていた。
結局、どうなのかというのは解からず仕舞である。

この「笑い死に」説を解明すべく、私は当分(何十年?)今後のメガネから目が離せない。
彼女とは当分、縁が切れそうにない事を思いため息をこぼす。

そんなお昼休み。
03

12

23:09
Mon
2007

No.0175

イエス、カスタマー。

毎日ざぶざぶと洗うことのできないスーツを美しく保つためには
直接肌に触れるよりワンクッションが必須である。
そのお役目はパンスト、いや、ストッキングが担う。

「パンスト」というのは「パンティストッキング」の略なんだよ。
と改めて考えると、「パンティ」という響きがなぜかやらしいなと思う。
そして「パンスト」と言い直してみるとやたらおばさん臭く聞こえてしまうから不思議だ。
よし。ここは一つ、「ストッキング」と言おう。
どうだ。貴婦人ぽく聞こえるだろう。
みなさん、私が履いてるのは「ストッキング」です、「ストッキング」。

私が愛用するのは「満足」の30デニール、色はサワーベージュ。
30デニールってタイツやないかと言われそうだが、
洗ってもびくともしない丈夫さと、冬の寒い日や冷房のキツイ夏の社内でも
私の足腰を温かく守ってくれるのはこの30デニールがベストなのだ。

ここで、ピンとこないであろう殿方のために説明すると、
デニールというのは繊維の太さの単位である。
一般的なサポートストッキングで大体20デニール、ごく薄で15、
足が透けないタイツで70~80、超厚手あったかタイツで120くらい。
ちなみに人間の髪の毛は約50~60デニールである。

そんな私の厚手ストッキング、色気もなにもあったもんじゃないが
常にパンツスーツの私はストッキングに色気など追求しない。
仕事で使うのには実用性が第一である。
しかしそういう思考が一番色気のない部分であることは否めない。

長い前置きはとりあえず置いといて、今日はお昼休みにストッキングを買いに行った。
丈夫と言えどもやはり消耗品。
使ってると電線が入ってしまうのは仕方のないことである。
今日も迷わず30デニールを手に取ると、店員の若い娘御が声をかけた。

「それは厚手のものになりまするが・・・」

・・・知ってる。だから買うんだよ。
ババくさいと思っているような言い方をされて心外である。
うら若い(かもしれない)OLが30デニールのタイツ系ストッキングを履いちゃいけないか。
「この人は手に取ったそのストッキングが厚手だと知らないかもしれない」
と親切心を起こして声をかけるならば、
靴下のプロとしては客のプライドを守りつつ教えてあげるべきである。
こういう風に。

「お客様。それは厚手のものなのでとってもしっかりしてますよね。」

薄手が欲しい客ならば、「ああ、これは厚手なのか。もっと薄いのはどれ?」と、
厚手承知で手にしたばばるならば、「そうそう。だから好きなのよ。」と、
どっちに転んでもソツなく事が進むだろう。

客が知ってることを前提にしたセリフでこっそりと教えてあげる優しさ。
ストッキング1枚にしてもそういうのが必要なのである。
03

11

23:41
Sun
2007

No.0174

古代ロマン

動物園の帰り道、前回見つけられなかった神社を探しにハッタリ町へと車を走らせた。
途中、会社の人に教えてもらったおいしいケーキ屋さんでケーキを買い、
古墳群の連なる町を抜けてハッタリ町に入る。

私が探している神社は、以前「狭霧来ゆる―中編」にてご紹介した、
神様のいる山のある町で見つけた岩と対になっているという岩。

古事記より
 これはかの有名な古代書に出てくる
 有名なあるものである。
 しかしこれ、別の場所にも
 同名のものがある。
 そっちの方が有名なことからして
 えーと、、、ニセモノ?

 真実は誰も知らない。

     「狭霧来ゆる―中編」(2006/12/04)より抜粋

この陰石(女性型)に対して、ハッタリ町に陽石(男性型)があるという。
地図を見て大体の見当をつけたので今日こそは見つけられるはず。

例の如く、民家に勝手に入っていったりUターンできない道に入ってみたりと
相変わらずの方向音痴ぶりを発揮しながらやっと着いた。

正面 こちらは正面。
 高さ7m、幅4mの
 立派な陽石である。
 この陽石は、
 少し離れた別の神社にある
 たたら跡を向いているという。

 たたら跡、行ってはみたが
 ゴミが捨てられてたりしていて
 何なのかよくわからなかった。


たたら跡とは、銅の製練・鋳造をしていたと伝えられる場所である。
たしかに山がえぐれたようにはなっていたが、
荒れ模様でありがたみはなく、神社に小さな祠が祀ってあるのみだった。

横から

横から見るとこんな感じ。
下には2つの玉石もある。
祭神は天津麻羅である。


古代を記す書とあまりにも合致するこれらの地を周っていると
ばばる県、ますます奥が深いぞという気がしてくる。
己が住む土地に今さらながら興味を持つ、ばばる二十ウン年目の春。

さてと、今夜はお出かけなので長居はしていられない。
あとは大クスだけ見てそろそろ帰ろうかと早々に退散。

大クス2
 田んぼの真ん中に立つ大クスは
 樹齢800歳のおじいちゃん。
 幹周は9m半くらいなので
 そこまで大きいわけではないが
 それでも普通の木よりは
 全然迫力がある。


大クス1

葉っぱがあんまりないけど、
この歳になるとハゲるのは
仕方のない事だよね・・・


ぽむぽむと幹を叩いて慰めてあげると(バチ当たりな・・・)、
「無礼者。葉っぱがないのは歳のせいじゃないわ。」
という怒りの声が聞こえた。
03

10

23:31
Sat
2007

No.0173

動物園へ行こう

お久しぶりの動物園。
何度も足を運ぶと、目当てのものが絞られてくるので全部見て周ることは殆どない。
私のお目当ては、ゾウにミーアキャット、フラミンゴ、バードゲージとサルである。

ネコ?
ガラス張りのコーナーは余り好きではないが
ふと覗くとスポットライトを浴びながら
ネコ?が寝ていた。

・・・ネコの置物かと思った。

やっぱりここへ来ると一番の主役はゾウだろう。
チビッコもいっぱい集まっていることからしてそうに違いない。

ゾウ1

 「遊んでおくれ。」
 
 とねだっているらしい。
 しかしゾウの真正面というのは
 なんともお間抜けな顔である。


ゾウ2

カップルかどうかは不明だが
この2頭は大変仲良しである。
今日はコソコソと内緒話をしていた。

「あ、ばばるが来たぜ。」
「また?しつこいわよねー。」

とかしゃべってるのかもしれない。

ゾウ3


 「ぷぷっ(笑)。
 そりゃぁいいや。」

 ゾウも笑うのか。。

ゾウ達に笑われた挙句、あくびまでされて少し傷ついたので
ミーアキャットを見に行くことにした。

ミーzキャット2
 ミーアキャットは、必ず誰か1匹が
 高い所に立って見張り番をしている。
 怖いヤツが来たら警報を鳴らして
 知らせるのかもしれない。
 そのお陰で、下では子供達が相撲をしたり
 穴を掘ったりして遊んでいられるのだ。

お次はフラミンゴへ。
フラミンゴはあまり近づいて見るものじゃない。

フラミンゴなぜってそれは顔が怖いし、
動物園のフラミンゴは
とっても臭いからである。

やっぱり野生が一番。
それは言われなくても
当のフラミンゴが
一番よく知っているだろう。

バードゲージに行くのは鳥が好きだから。
そしてもう一つ、「幸せの赤い鳥」を見つけたいからである。

WANTED
 ←これがその赤い鳥。

 ゲージの入り口にいつも貼ってある写真。
 これを見つけるといい事があると書いてある。
 ぜひとも探し出す!と力みながら中へ。

青い鳥
アメリカからアフリカまで
世界各国から集合した
鳥達がいるこのゲージ。
こちらはツキノワテリムクドリ。
アフリカ東部にいるムクドリである。
目下、巣材を物色中。

赤い鳥はショウジョウコウカンチョウのオスである。
メスはたくさんいるがなぜかオスは恐らく1羽しかいない。
林の中をずっと見ていると・・・
赤い鳥
見つけた!! 
でかした私。 


残念ながらカメラに収めることは出来なかったが、
びゅんびゅんと林を飛び回る彼を発見した。今日はもう満足。
最後にサルを見てから帰ろう。

サル1
 サルはサルでもリスザル。
 サルと一緒の檻の中に入って
 肩に乗せたりできるので
 ここは必ず行くのである。

 ニホンザルは山で見られるので
 檻に入ったのをわざわざ
 見ようとは思わないのである。

チビッコたちもここが大好きで、ボスザルのおばーさんと一緒に
わーわー言いながらサルを追いかけていた。

サル2
「・・・。」
「・・・。」


えーと、ケンカ?



楽しい時間は一瞬にして閉園時刻となる。
動物園の門をくぐって外に出る時、後ろにいる動物達を思う。
彼らは私が去った後も変わらず同じ動きをしているだろう。

動物園。
そこは飢え死にや敵に襲われる心配のないパラダイス。
そして、広い空を飛びたくても地平線に向かって走りたくてもどこへも行けない生き地獄。

コンドルが羽を広げて上を見上げている。
自分より1まわりも2まわりも小さなトビが悠々と輪を描いているのに
自分には輪を描く空さえ与えられていない。

動物達よ、幸せかい。

ここへ来ると、動物達に会える喜びと共にそんな複雑な思いがする。
03

09

23:05
Fri
2007

No.0172

狭き門

旅で飛行機を使うと必ず通らねばならない門。
荷物を全部置いて身ひとつで通り、時々ピンポンが鳴って停められるあの門である。
私はあの門と相性が悪いらしくいつも必ずピンポンが鳴る。
靴まで脱がされてもう一度通るのはなかなか屈辱的な瞬間である。

エジプトでは、ポケットに小銭が入っていると
没収されてしまうことがあり、注意が必要である。
この国を出てしまえばお金なんか何の意味もなくなるので
小銭なんか別に構わないのだが、意味もなくカツアゲされるのは癪である。
国外にお金を持ち出してはいけないよと言いながら没収された小銭は
検査官のお小遣いになるのだからなおさら渡すもんかと思ってしまう。

私のポケットには売店で買い物をしたお釣りの小銭が入っていた。
もちろんそのままあの恐ろしい門を素通りできるわけもなく
検査官はわくわくしながら聞いてきた。
「ポッケに何か入ってないかい?例えばお金とか。それとかお金とか。」
しまった。もちろん入っている。
ポケットを叩かれてチャリチャリと音がしたもんだから検査官が出せ出せコールを始めた。

女一人だと思ってバカにするなよ。と腹が立ってきたが何か出さねばケニアへ行けない。
仕方ないとうなだれてポケットからお金を出した。
小銭を一掴み握って出てきたのは10円玉と1円玉、それに100円玉が何枚か。

一瞬、時が止まった。
「え・・・それ、なに?」
「お金ですが、日本の。それが何か。」

ポケットには日本の小銭とエジプトの小銭が一緒くたになって入っており、
運良く握って出てきたのは日本の小銭のみだった。
「何なんだよ他にないんかい。例えばエジプトのお金とか。あとエジプトの小銭とか。」
これが全部で他にはないとポケットを叩くフリをすると
検査官は舌打ちしながら散り散りに去っていった。
「まぎらわしいんだよバカヤロー」みたいな悪態をつきながら。

必死に守った金属のカタマリは、
旅の思い出として色んな国の通貨と一緒に壷の中で眠っている。
03

07

23:22
Wed
2007

No.0170

虚ろな日

感情と温度は密接な関係がある。

シガレットパンツを買おうとお洋服屋さんに行き、
シガレットパンツという言葉をど忘れして店員さんに欲しいものが伝わらず、
「お客様の言ってるのはこれだ。」「いや、違う。」
を幾度となく繰り返したため店に長居してしまうこととなり、バスに乗り遅れた。

すぐには帰れないとなると、今すぐに帰りたくなるのが私である。
そこで、15分後に到着する別ルートのバスに乗るため、
今いるバス停から歩いて約15分ほどの場所にあるバス停まで歩くことにした。
先週末の陽気とは打って変わって15分も歩くには寒すぎる気がしたが
私はどうしても帰りたい。それも今すぐに。

15分後、バスの到着と同時にバス停に着いた。
着いたのに。
乗れなかった。

バスはあまりに遠すぎた。
バスは、3車線ある道路の一番奥を通って
私のいるバス停など見向きもせずに走り去った。
オレンジ色の「西babar」という文字は小さくなっていき、見えなくなった。

暑いと腹が立ち、寒いと謝りたくなるのが私である。
これが夏ならば、バスのくせにバス停に停まる気ないんかいと湯気を立てて怒ったことだろう。
バスの停まらないようなバス停に向かって必死で歩くなんてごめんよ私の足。
と、こういう状況に陥った場合の普段の私では適切じゃない感情を間違えて湧かせた。

寒い中で怒るにはどうすればいいのだろうという事について
延々と考えているといつの間にか1時間が過ぎ、次のバスがやって来た。

帰宅後、ストーブの前でbabarを解凍していると
バスのくせにバス停に停まる気ないんかい
と心の中でちっさいbabarが呟いた。
03

06

23:41
Tue
2007

No.0169

私のバッグは重い。
一体中に何が入っているんだといつも言われるのだが、別に何も入っていない。
新聞、本、財布、化粧品、ハンカチ、携帯電話。
通常、私のバッグに入っているのはこれだけである。
じゃあ何が重いのかというと、それはもう「バッグ」しかないだろう。

通勤に使っているバッグは空っぽでも牛乳パック3本分くらいの重さがある。
荷物の少ない私は1泊出張までこのバッグを使う。
だからと言ってびっくりするほど大きいものではなく、
マチは広いがA4サイズがぴったり収まるくらいの普通のバッグである。
私は極力小さなバッグは持たない。
荷物は2つ目になると必ずどこかへ置いてきてしまうため、
外出中に増える荷物を全て入れなければならないからだ。

入れるものがない時は底の方で財布やら携帯やらが沈んでいるのみ。
バッグが大きいと必要なものを取り出すのは四次元ポケットを探るのと同じくらい難しい。
しかしこのでかバッグはどうしてもやめられない。
荷物というものはいつ何時増えるかわからないのだ。
一度、バスの中で脱いだジャケットを座席に忘れて帰ったことがあるので
着ている上着さえもすべてバッグに入れてしまう私はどうしても大きなバッグが必要なのである。

最近、愛用のバッグが古びてボロボロになったので3つほどバッグを買った。
最初の2つは小さすぎたり色が派手だったりと、
何のために買ったのかもはや不明な煩悩の申し子のようなバッグだが、
3つ目のバッグは型押しの革とナイロンを組み合わせた軽い素材で大きさも申し分なし。
毎日の通勤バッグは迷わずこれに決定である。

毎日の筋力トレーニングから開放された今、
毎朝バス停まであと1mという所で私を抜いて最前列に並ぶ小僧達を
軽い足取りと大きな歩幅で抜き返す時が来たという感動を噛み締めている。
03

05

23:26
Mon
2007

No.0168

ポカ

私はよく忘れ物をする。
傘は、雨がやんだら間違いなくどこかへ置いて帰るし
身に着けているものを出先で外してしまうともう最後である。

おでん屋のトイレに指輪を。
バス停のベンチにメガネを。
ケニアの両替所でパスポート。
コンビニにかばんごと全て忘れて手ぶらで帰ったこともある。
コピー機の上には免許証。
スリランカでは上着とスニーカー。
タイではガイドブックとレンタルした自転車の鍵。
デパートのトイレに財布と買ったもの。
財布と言えば中学生の頃、公衆電話に忘れたこともある。
後日、土の中に生き埋めにされた空っぽの財布が発見された。
もっと小さい頃の記憶では接骨院に自転車で行き、歩いて帰って来た。

とにかく手に持ってはいけないのである。
財布やパスポートなど、大事に至るものは後で返ってきたが
モノについては戻ってきたためしがない。

色んなものを投げ捨てながらここまで来て悟ったことは、

手で直に持たない。

これが全てである。
03

04

22:20
Sun
2007

No.0167

気温が20度を越す暖かさとなり、
家でごろごろするのも勿体ない気がしたのでかのんを連れて散歩に出た。
今日は何かいいことがありそうな気がする。
こんな天気のいい日は外でかのんの写真でも撮ろうとカメラを持って出かけた。

桜たくさんの花が咲いている散歩道は
なぜか黄色い花が多い。
そんな中、桜を見つけた。

ネットの開花予想ではばばる県の南方でも
3月下旬だと書いてあったので
何だか得意な気分になった。


川沿いに出る。
かのんは川沿いがあまり好きではない。
色んな犬が通るからなのだが、私は水鳥が観たいのでこの道は譲れない。
かのんには悪いがしばらく付き合ってもらおう。
カルガモがいる。
マガモもいる。
ウが羽を乾かしている。
セキレイが尾を振る姿がかわいい。

「おい、かのん。シラサギでコサギ・チュウサギ・ダイサギの見分け方を知ってるかい?」

かのん


 知らんゎ。

かのんのあくび姿を激写。
今日はいい日だ。

川沿いを過ぎると住宅街に入る。
前方にオレンジ色の小さな動くものが見えたのではっとかのんの口を塞いで息を潜めた。

ジョウビタキあっという間に飛び立ってしまったが
ご近所のアイドル、ジョウビタキである。
その辺にいる鳥の中でも
特にキレイな鳥だと思う。
写真が撮れず残念なのだが、
どんな鳥かと言うとこんな鳥→。



最後に今日はにちようび。
1週間の中で一番いい日である。
03

03

22:25
Sat
2007

No.0166

かのんの怒り

がちゃがちゃとおかーしゃんが洗い物をしている隙を狙って
テーブルの上に置いてあったカツオブシをかすめ取ったかのんは
久々に成功したつまみ食いに喜び勇んでカツオブシに夢中だった。

やっと気づいたおかーしゃんが取り上げようとすると
ドルルルルル・・・と怒りのエンジンがかかった。
「お・・・おかーしゃんに何てことを。。」
おかーしゃんは怒った。いや、おかーしゃんも怒った。

私なら、たとえかのんの牙によって手に穴が空き、
流血したとしても素手で立ち向かう所だが、
生憎おかーしゃんはそんな勇気と情熱は持っていなかったため
武器を持ってカツオブシの取り合いに臨んだ。

おかーしゃんが考えた武器。
それは主婦の友、掃除機である。

かのんは掃除機と仲が悪い。
いつも掃除機の周りでぎゃーぎゃーと騒いでケンカを挑んでいるのだが、
掃除機は大分オトナらしく、一向に相手にせずすましている。
かのんにはそれが余計に腹立つらしい。

おかーしゃんは掃除機のスイッチを入れてかのんにけしかける。
かのんはカツオブシを守りたい一心で口元にシワが寄るくらい唸った。

決着はあっという間。

かのんがどうしても守りたかったカツオブシは瞬きする間もなく掃除機が食べてしまった。
怒り狂うかのんは掃除機に飛び掛るもまるで歯が立たない。
そう、掃除機は固すぎた。

「ヨシヨシかのんのカツオブシを掃除機が盗っちゃったのねー。」
おかーしゃんは優しくかのんに語りかける。
怒りのあまり、掃除機をけしかけた張本人は
実はおかーしゃんであるということをすっかり忘れたかのんは
おいおいとおかーしゃんに泣きついた。
03

02

23:52
Fri
2007

No.0165

アマノジャク

お昼休みにいつもの〇ッテリアへと向かう途中、
見たことのある顔とすれ違った。
何気なさを装いつつ、心はざわついていた。
・・・メガネめ。

「あっ!!!」
「あっ」?メガネめ。私の顔を見て忘れ物にでも気づいたか?
どどどどどどとすごい音がしたかと思うと、
後ろから突風を巻き起こしながら引き返してきたメガネが私を追い抜いた。
何なんだ。騒々しいやつだ。
〇ッテリアに入ると、メガネが汗をかいてカウンターに立っていた。
・・・これが狙いだったのか。くそう、やられた。

コソコソと話しながら、もう一人のメガネがコーヒーの準備をしている。
あれはきっと私のなんだろう。
「いつものですか。」攻撃に、「いや、違う。コーヒー。」という返答で戦い続けた結果、
最近になってやっと「何になさいますか?」を勝ち取ったというのに
彼女らは早くも新たな作戦に出たらしい。
この店員、どうしてここまでして私の腹を立てようとするのか。
何をやっても私を不機嫌にさせる、ある意味才能かもしれない。

「チャイラテ。」
そう言ってやった。
あわわわと動揺する2人を尻目にコーヒーチケットをぴちっと弾きながらカウンターに置いた。

席についてふと気づく。
チャイラテが満タン。
コーヒーでもこんな満タン見たことない。
記憶を手繰り寄せるとチャイラテはもっと小ぶりなカップのはずなのに
ホットコーヒーのカップにナミナミ入っている。

これは間違えたのかサービスなのか。
いや、チケットを使えば量が多いのか?
しかしチャイラテが250円でホットコーヒーが210円。
チケット6枚つづりが1000円なのに量が多くなるのはどう考えてもおかしい。
不思議ではあるが別に損してるわけでもないので遠慮なく頂いた。
いらねば残せばいいだけのこと。
今日は十分戦ったのでここで文句を言うのも疲れる話である。

飲み終わった後、胸焼けがした。
どうやらチャイラテは小ぶりのカップがベストな量らしい。
この大容量チャイラテがもしメガネのサービスだったとしたら
この上なく大きなお世話だろう。

明日はどうやって戦おうか。
うっぷうっぷ言いながらも士気は高まるばかりである。
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