続続・よいこの1日  -

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05

29

22:20
Tue
2007

No.0243

事件

一昨日からはじめたつぶろぐでもう既に書いたが、その事件とは。
舟型の滝にある淵が真っ青でとってもキレイだったので
わー何でこんな青いんだきれーだなー。。。
と、崖っぷちから身を乗り出して覗き込んだ。
ら、
ガラガラと音がしたかと思うと、黒いものが崖を走っていった。

あ、私の携帯に似てるなぁ。落ちてくけど。

と心の中でつぶやいた。
転がる携帯電話の周りでチャリチャリ言いながら光っているのは
恐らく1円玉とか100円玉とか500円玉とか50円玉とかだろう。
出っ張った岩の下辺りでとぷんと音がした。
そんな携帯電話を見送った後、第2弾がやって来た。

あーああーあーおさいふも私のと一緒だわ。

と、心の中でまたつぶやいた。
これってもしかして私のかばんの中身かなと振り返ると、
斜めにかけてたバッグのファスナーが開いており、
しかも口が真下を向いていた。・・・なぜ。

ぷかぷかと浮かんでいる財布を見下ろしながらはっと我に帰る。
ちょっと待て。車の鍵もかばんの中だ。
急に事態を飲み込み、慌てふためく。
おじいちゃん、ありがとう。
かばんの中身で車の鍵だけが足元に落ちていた。
やれやれよかった帰れなくなるところだった。

再び下を見下ろすと、財布はまだ浮いていた。
何だかおかしくなってきてかのんに全部落ちちゃったよーと笑いながら言った。
一人で崖っぷちに立ち、しばらく大笑いしてから
さてかのんこれからどうするよと言うと、かのんは帰ろうと答えた。
そうだね帰ろうかねと来た道を辿りかけたがくるりと向きを変え、また崖っぷちへ戻った。

財布は浮いている。
これが滝に乗って下流に流れる。
財布には保険証もクレジットカードも免許証も入っている。
段々と冷静さを取り戻した私は、この財布が下流で拾われた時の恥を思った。
いけない。こんな所で顔をさらしてはいけない。

次の瞬間、かのんをその辺の木に括り付けてからちょっと待っててと言い残し、
先ほどビビって降りられなかった岩場を走って降りた。
急がねば財布が次の滝に近づいている。
今までかつてないほどの運動神経でもって水辺に着いた。
あれ、やればできるじゃんか私ってすごい・・・なんて感心している場合ではない。

幸い、水は青く澄んだ清流の上に底が浅い。
急いでベルトに手をかけた。
・・・いやいやそこまでしなくてもいいって。
と自分にツッコミを入れていると財布がそこまで流れてきた。
早く取らねば。ここを逃せば取り戻せる場所はない。
靴と靴下を脱ぎ、水辺にきちんと揃えて置いてから
ジーパンを膝まで捲くり上げて川へと足を踏み入れた。

下の土がぶわっと上がってきて足の周りの水が茶色くなった。
しかし財布に届かず。
このまま待っていても手が届く前に下へと落ちて行ってしまう。
仕方ないのでもう一歩踏み出すと、どぷんと腰まで浸かった。
ジーパン、捲くらなくてよかったなと考えると同時に財布を掴んだ。

件の谷もしもこのもう一歩が
腰どころの深さじゃなかったら
財布の中の顔写真と共に
実物までも公衆の面前に
さらすことになったことだろう。
しかしこんな所に靴揃えてたら、
私は財布を取ろうとしただけだと
一体どれだけの人が
信じてくれただろうか。


そんな事を考えながら靴を履き、やたら生臭い雫をぴたぴたと落としながら
かのんが待つ崖の上へと戻っていった。
びしょ濡れの自分がおかしくてたまらなかった。

そして、そう言えば私はカナヅチである事を思い出した。
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05

28

22:18
Mon
2007

No.0242

嬉々として

絶対最後まで自分で歩くから連れてってくれとせがむかのんと、
いつもそう言うけど間違いなく途中で疲れたっつーて歩かなくなるでしょ。ダメ。
というやり取りを毎回毎回約5分間する。
そしていつも最後はおかーしゃんを味方につけて
私に同行する権利をかのんが勝ち取るのだ。
今回もまた、ちゃっかりおかーしゃんに水と卵ボーロのお弁当まで用意してもらい、
鼻息を荒くして強引に車に乗り込んだ。
・・・絶対最後まで歩いてくれなきゃ怒るからね。
ジロリと睨むがかのんは気にせず窓の外を見ている。

何だって遠出をする時に限ってついてくるんだよと
ブツクサ言いながらもとりあえず出発、行き先は県南の轟の滝。
以前、ヤッコソウを探しに行った時に訪れたが
時間がなくて本滝しか見ていないため、今日は8つ全部回ろうという魂胆である。
山の上まで登るのにかのんは大丈夫だろうか。

二重の滝

2時間後、やっと着いた轟公園は殆ど人のいない静かなものだった。
前回は紅葉の季節だったから人が多かったのかもしれない。
あの時は本滝のみを見たので今回は残る7つを目指して山を登り始めた。
本滝は最後の〆に楽しむことにする。
さて、長い石段を上っていくと最初の滝が見えた。

かのんは既にもうこれ以上歩きたくないと言い始めている。
だから留守番してろといったじゃないか。
岩場に座ってヲーターフォールを眺めながらとりあえず休憩とする。

横見の滝幾分元気を取り戻したかのんを
励ましながら次なる滝へと進んだ。

・・・あれ。
どうやら一つ
飛ばしてしまったらしい。
まあいい。降りる時に見よう。

この辺りでかのんは
「もうてこでも動かねー。。。」
と、伏せをしだした。
やめておくれ汚いから。
またダニにやられちまうよ。

車に置きに行こうかと思ったが
かのんを車に連れてって
もう一度ここまで登るのは
絶対イヤである。
かのんは確かに最後まで
自分で歩くと約束したんだから
もう少しがんばってもらわねば。

最初の石段がかなりキツかっただけで、後はなだらかな落ち葉の道が続く。
かのんかのん、余裕でしょう。と話しかけながら歩く。
いやいやうんうん限界ですよ。とかのんは汗を拭いている。

船型滝
 程なく次の滝に着いた。
 遊歩道から岩場を降りると
 高さ10mくらいの岩盤の間を
 細い滝が勢いよく流れていた。
 「舟型の滝」と看板があり、
 下の谷が船の形に見えなくもない。
 
 この谷の水が真っ青で
 余りにも綺麗だったので
 もっと下に下りてみようか・・・
 と思い始めた。
 しかし、前回、前々回と
 痛い経験があるため、
 虫もブイブイ飛んでることだし
 かのんもやめろと止めてるし
 ぐっと我慢することにした。

しかし、まだ上に3つもあるヲーターフォールを目前にして今回はここで引き返す事になる。

マムシもこれからたくさん出てくると思われるため
今日を逃せば次はきっと秋まで来ないと決めていたのにも関わらず私はここで引き返した。
遠出をしてせっかくここまで来たのだが、なぜ志半ばで断念したのかと言うと、

事件である。

しかし泣きながら帰ったのではない。
誰もいない山の中で私の笑い声だけが響いていた。
かのんは心配そうに見上げていたが、
私はハハハハと笑いながら軽やかに山を下りて行った。
05

27

10:18
Sun
2007

No.0241

阻む者

朝の9時過ぎに家の掃除やうさぎの世話を終えたので
遠出をして南方のヲーターフォールを見に行くのだとおかーしゃんに告げると
梅ジュースのレシピをネットで調べて印刷するようにとの命令が下った。
ほいほいと印刷を終え、梅ジュースをいかにおいしく作るかについて
色んなサイトを見ていると、梅酒が出てきた。

おかーしゃん、梅酒もいいね。

と、禁句レベル12の発言をしてしまう。
9時半には車に乗り込んでいるはずだったのに
私がまだ自宅でこんな事をしているのはこの発言によるものである。

ばばるはお酒が好きだったのね。
梅酒はちゃんと作っていますよ。ほーらこんな事になってるわ。ほほほ。

と、瓶にいっぱいの梅酒を収納庫から出してきた。
ああほんとだねと流していると、おかーしゃんは嬉しそうにコップに梅酒をついで持ってきた。

ばばるや、ちょっとお飲みなさい。

ヲヲヲ…ヲーターフォールを見に行くんですけどね、おかーしゃん。

いいじゃないの、ちょっとくらい。

えとえと。。。じゃあ、ちょっとだけ。

エヘヘウフフと二人で梅酒を飲んだ。
毎晩一緒に飲みましょうねと座っているおかーしゃんに頷きながら
これから暑いし次はストレートよりもロックがいいと言って
じゃあ、ヲーターフォールを見に…と席を立つと

こらばばる!アンタそんなすぐに行ったらダメでしょが!
ちょっと休んでからになさい。

そんな…
仕方なくもう一度座るとおかーしゃんはおもむろに立ち上がり、

ほなおかーしゃんはちょっとマンナヶに梅ジュースの瓶を買いにいってくる。

と、さっさと出て行ってしまった。
そんな…
05

26

15:08
Sat
2007

No.0240

衝動買い

「今週はとっても長かったわ。どうしてでしょうねばばるさん」
と話しかけてきたアルバイトのO殿と
「それはですね、O殿には今週いっぱい我慢したことがあったからですよ。」
という会話をした週末の夜、飲み屋街をぶらぶら歩く。
友人との待ち合わせまで時間つぶしにカフェへ行こうかと考えていたら
花屋さんの前を通りかかり、ちょっと中へ入ってみた。

急にどうしても花が欲しくなり、
買って帰っておかーしゃんに生けてもらおうと思い立つ。
色々と吟味してみたが寂れた花屋にはあまり珍しい花はなく、
結局、百合を4本と青い小さな花を2本買った。
おかーしゃんに生けてもらうのですと花屋のばーさんに告げ、
でっかい壷に生けるので短く切らないでくださいと頼むと
ばーさんは薄い紫色のリボンをかけてくれた。

自分の背丈の半分ほどの花束を持って待ち合わせ場所で立っていると
道行く人が振り返り振り返りこっちを見ている。
その中には飲み屋のねーさんと同伴の途中らしい会社の上司もいた。
友人は、3分遅れてやってきた。

ご飯を食べてお酒を飲み、
タクシーを拾って家に帰るとおかーしゃんは既に寝ていた。
バケツに水を入れ、とりあえず花をさしておく。
明日は壷に入った花を見てかのんと一緒に昼寝でもしよう
と考えながらその日は眠りについた。

あくる日、おかーしゃんは確かに壷に花を生けてくれた。
体育座りをしてしばらく花を眺め、昨日思ったとおり
かのんと一緒にお昼寝をしようと思ったら
「おかーしゃん、ちょっと寝るわ」
と言ってお昼寝布団を引っ張ってきたかと思うと
かのんを脇に置いてこーこーと寝てしまった。
05

23

22:32
Wed
2007

No.0239

朝日と共に

かのんと一緒に歩く散歩道は延々川沿いである。
冬眠から目覚めたお年寄りや中年の夫人や殿方も歩き出した。
ヘッヘッハッハッと荒い鼻息で走るおっさんの短パン姿に初夏を感じる。
今日はいつもかのんに話しかけるじいさん&ばあさんカップルがいなかった。
二人揃って寝坊でもしたのだろうか。

遊歩道だと思っていた所は実は車道だったらしい。
実は歩道は別にちゃんとあるのだが、歩道部分だけ舗装されておらず
土がむき出しでお尻の高さまで草がびっしり生えていた。
今週の日曜日に私がここの草を刈って歩道を作るとしたら
1日でどれだけ作れるだろうか。私の家に鎌はあったかな。
とか考えながら毎朝車の通らない車道を歩いていたが
今日は何と歩道の草が全部刈り取られていた。
鎌で刈る事ばかり考えていたがどうやらこれは草刈り機の仕業らしい。
今週の日曜日に私がここを舗装するとしたら
1日でどれだけ・・・いや、草を刈るのはまだ現実味があるが
本気でやる気もない癖に道を自ら舗装するだなんておこがましい空想は捨てよう。

塀を隔てた所にいる犬に向かってかのんが吠えまくる。
朝早くからやめなさい迷惑だから・・・と嗜めるが一向に聞かない。
と、同じくお散歩中の犬が向こうからやって来た。
相手の犬もわくわくしながら2本足で立って興味深そうにこっちを見ている。
かのん、頼むから吠え掛かるなよと念じながら綱を握り締めると
かのんは見なかったフリをして若干早足になりつつ無言でスタコラ逃げた。
小心者めが絶対こっちに来れない相手じゃないとエラそうになれないらしい。

1本の木から紫と青と白の花が咲いていた。
器用な木だなと思っていると我が家の庭にもあった。
おかーしゃんに聞いてみるとどうやら色が変わる花らしい。
それなら納得。

トーストを食べてコーヒーを飲むと
やれやれ、もう会社へ行く時間である。
05

22

23:21
Tue
2007

No.0238

服を捨てる

平日にはできないものを処分しよう。
ということで日曜に洋服と靴を引っ張り出した。

CDを処分した時に最後まで残ったのは、思い出の深い曲が入ったものだが
洋服を選び出すと思い出の服こそ捨ててしまおうという気になった。
何気なく買ったものは自分の好みで選んでいるので気に入って着ているものが多い。
しかし何かの目的があって買ったものは自分の好みよりも
その場に合った服だとか、他人の好みに合わせて買ったものが殆どで
その後の出番は殆どというか全くないのである。

もう絶対に着ないものを後生大事に置いておくほど家は広くなく、
着ないのに何であるのかと言うと、多分思い出の品というだけの理由だろう。
思い出なんか重くて死にそうなくらい頭に入っているので
これらの品々を一気に処分する事にした。

殆どが大学時代に買った服や靴で、当時はアルマーニエクスチェンジが
爆発的に流行ったため、Tシャツはアルマーニが殆どだった。
紙袋3つと旅行かばん一つに服を詰めてうんうんと唸りながら持っていくと、
「アルマーニは買取ストップなので要りません。」
と持って行った服の大半を突き返された。
みんな思っている事は同じで在庫が大量なのか。
はたまた流行の影響でダミー品が出回りすぎて手に負えないのか。
ロンTやブラウスなんかも夏物じゃないということで引き取ってもらえなかった。

返されたところで持って帰るのもイヤだしどうすればいいんだと考えていると
「6月から秋冬衣料の買取はじめるので持ってきてくださいね。」
と若くてとても可愛らしい女性の店員さんが言ってくれた。
6月ってあと10日やないか。
決心が鈍るし持って帰るのイヤなんだから引き取ってよ・・・
そこで、1店舗だけの小規模なリサイクルショップに持っていった。
見事に全部、旅行かばんに至るまで値段をつけて買ってくれた。

紙袋と旅行かばんと引き換えに、私の手元には7940円が残った。
私の思い出の品々は他人にしてみればたったの7940円の価値であり、
人によってはタダでも要らないものである。
私の不要になった洋服は他人にしてみれば7940円もの価値があり、
人によってはそれに利をつけて並べても買ってくれると思われるものである。
05

21

22:41
Mon
2007

No.0237

世界中に暮らす65億人(今はもっと多いか・・・)の人に
1秒ずつ挨拶していこうとすれば206年かかるという。
眠りもせず休みもせずにたったの1秒ずつ言葉を交わしても
1回か2回くらいは死なねばならないくらいの年月である。
世界中の人にこんにちはを言えるだけの時間も残されていない私と誰かが
たとえ二度と接触しないかもしれない人であっても
同席あるいは言葉を交わすというのはきっと天文学的な確率なのだろう。

嫌いなヤツがいたとしても、そう自分に思わせるだけの接触があること事態、
奇跡のような事件であり、その人とは赤い糸じゃなくても
黒とか青の糸で結ばれてるのかもしれないと思うわけである。
さて、土曜日は何色かわからないが結ばれた糸を手繰って人と会って来た。

いつもはnaomi殿の人数合わせで度々参加しているコンパ、
今回は私の会社の人の声かけにより出席した。
高校時代はよく行ってたのに大学に入るとピタリとなくなり、
社会人になってからまたちらほらと声がかかるようになった。
何ヶ月かに1回くらいの頻度ではあるがお声がかかる度に出席していると
もはやこれは部活動の類ではないだろうかと思うことがある。
部長は誰だ。

若い頃(今も一応は若いけど)はわくわくと心躍らせていたものだが、
今となってはただ他人と相席で食事をするだけの会だと思うようになっている節もあり、
飲み食いしてうんうんと頷いてサヨナラというのが大概の流れだが
たまに2次会、3次会と遅くまで飲んでる事がある。
その「たま」が今日は絶好調だったらしく、
寄る年波にも負けず「我々はまだやれるぞ」という気合のもと、
全員欠けることなく朝の4時半まで飲み通した。

どうしても人が足りずに助っ人で来てくれたI殿が
帰り際に殿方の一人とこっそり電話番号を交換しているのを
いい眺めだなと眠くて瞑れそう目で見ながら、
私はと言えば、飲み食いしてうんうんと頷いてサヨナラというのが
いつもより何時間も長くなっただけである。
しかしいつも週末は家にいるか山や川へ一人で行って過ごしているので
おかーしゃん以外の人間と喋る休日もめずらしく、
久しぶりに文明の地で過ごす週末をイヤになるほど楽しんだ。

ただ、今回の飲み会の顛末もいつものようにpinguに報告したら、
きっと「早くお友達を!」とまたせっつかれるのがオチで
「今回の実りは目の下のクマとお腹の肉であります。」と言った所で
pinguは「へーそれで?」と怪獣のようなヘソをなでるだけだろう。

緑だの白だの紫だの黄色だのと、
赤い糸の上にはきっと色んな色の糸が十重二十重に絡まっているのだろうが
それを上から順に手繰り寄せては自らほどくか、
結んだまま置いておくかを吟味するのは骨の折れる仕事である。
中には結んでおきたいのに知らぬ間にほどかれていることもあって凹む。
時々面倒くさくなって赤い糸もろとも全部ハサミで切ってやろうかと思うが
あいにくそんな度胸はまだないのである。

そんなこんなで今週末も糸を手繰りに文明の地へと繰り出すことになった。
ここまで来ると糸だなんてかわいいもんじゃなくてむしろ網なんじゃないか。
ハイ。漁業部所属、一般部員のばばるです。
とでも自己紹介しようか。
網の目から魚たちが次々に海へとこぼれていく様が見える気がする。
05

20

20:33
Sun
2007

No.0236

家族の形

金曜の夜はおかーしゃんの誕生日だったのでご馳走してあげることにした。
棒茄子日も近いし身重のpinguにも精力をつけさせるため、
お寿司屋さんに3人分のコース料理をお願いし、久々の家族で外食を楽しんだ。
仕事のため欠席したpinguのご主人、おっさんにはお土産にお寿司を包んでもらう。

身重のpinguはもちろんお酒なんか飲めないし、
おかーしゃんも普段から飲まない人なので仕方なく一人でビールを1杯だけ飲み、
おっさんがいたら一緒に飲めるのに独りで飲んでもつまらんなと思った。

あと幾日かでpinguから出てくるだろう赤さんの話をしながら
コース料理なのにデザートがなかったことに物足りなさを覚え、
わーわーと騒ぎながらハーゲンダッツへ3人で駆け込んだ。

自宅へ帰ってからは赤さんネタから自分達の昔話へと話題が移る。
私は全く覚えてないのだが、幼いpinguが
「どうしてもばばるの自転車がいるんだい。」
と手に負えないほど泣き叫んでばーさんに自転車を買わせたとpinguが誇らしげに語った。
当の私は別に欲しいとも何とも言ってなかったらしいのだが、
pinguのおかげで私は足のつかない程でっかい自転車を手に入れた。

ケタケタと3人で笑っていると、ふいにびっくりするほど古い記憶が蘇った。

我が家のゆりかごがもう不要になるかならないかくらいの時期のある朝。
おねしょをした私は起きてはいたが何だか面倒だったので
おかーしゃんが気づいてくれるのを待ちつつ寝たフリをしていた。
案の定、おかーしゃんがすぐに気づいてあらあらと言いながら
布団やパジャマを洗うために着替えさせた私を籐でできた揺りかごへ寝かせた。

ゆらゆらと心地よく揺れるゆりかごに横たわってシメシメと思いながら
再びうとうとし始めると・・・・
揺りかごが急にジェットコースターになった。
pinguがやって来て、一人だけ揺りかごで寝るなんてずるいと言いながら
怒り狂って思いっきり揺らしているのだ。
揺れまくる揺りかごに乗っているのはめちゃくちゃ怖かったが
それよりも怒り狂うpinguがとてつもなく怖くて
とてもじゃないが目を覚ますことができなかった。
おかーしゃんはこらこらと言いながら布団を片付けている。

たすけてーと心の中で叫びながら固く目を瞑って寝たフリを続けた。
pinguはついに泣き出した。
揺れはますます激しくて荒波を行く船のようである。
おかーしゃんは、pinguはもう大きいからゆりかごになんか入らないでしょ
と言いながら嗜めるがpinguは聞かない。
延々と泣き続けていた。

いつ頃の記憶だろう。
おねしょやゆりかごがその辺にあるくらいだから
かなり小さい頃の記憶だと思う。

しかしそんな小さい頃から「面倒くさい」なんて感情を持っていたのか私は。
タヌキ寝入りまでするなんて何ともクソガキ殿である。
05

15

23:07
Tue
2007

No.0234

落ち歯

「そうだ。ちょっとこれ・・・」
そう言っておかーしゃんが渡してきたのは
何ともコ汚いベージュっぽい石だった。
何だそれは。おかーしゃんの嫌がらせか。
しかし渡された手前、まじまじと見つめていると
どこかで見たことがあるような気がしてきた。
これは一体・・・

はっとある事を思いつき、がばっと後ろを振り返る。
身の危険を感じたかのんがさっと身を交わして
机の下へと走り去ろうとしたが、一瞬だけ私の方が早かった。
お口を開けなさい。

だるるる・・・とキバを剥くかのんの口をこじ開けると
予感は的中、あるべき場所に歯がなかった。
しかもまん前のど真ん中。

ああ、かのん。
どうしてこんなことになったんだい。
かのんはげっ歯類じゃないんだから
もう二度と生えてはこないってことをわかっているのか。
白い牙をキラリと光らせて走り回るかのんの姿を夢見ながら
かのんの歯が健康になるようにとわざわざご飯だって
サイエンスの「シニア用」から、キラリと光る牙の絵がついている
「歯も健康」というラインに変えたのに。
そしてpinguにそのドッグフードを得意気に見せびらかしたのはつい2~3日前の事である。

嘆きつつかのんの顔を両手で挟み、どういう事情か聞いてみたが、
かのんは決まり悪そうに眼をそらすばかりで黙りこくってしまった。

私の前歯はカブセだけれども、何もかのんまで前歯を放棄しなくても。
そして普通にボリボリとご飯を食べているが、痛くないのか。
私の歯を作ってくれた歯医者さんにお願いしたら
かわいそうな私のかのんの歯も作ってくれるだろうか。
05

14

23:34
Mon
2007

No.0233

脱皮

持ち物を処分する、という暴挙(?)に出たのは
別にこの世とおさらばするための準備ではない。

簡単に言うと、何だか色んなものが重たくなってきてイヤになり、
実体のないものは重いと思っても簡単に降ろせるものではないのだから
実体のあるものを降ろしてしまえば少しは軽くなるのではないか。
と、安易な考えが脳裏をよぎったわけである。

所有欲は人より強い方だと思う。
色んなものを無駄にコレクションしてはホコリを被っている。
一度に処分はできないので、今夜は手始めにCDを売った。

ちょびちょびと買っては溜まりに溜まったCDを4つに分ける。

1.もう絶対聞かないもの。
2.聞かないけど好きなもの。
3.どんな内容か覚えてないもの。
4.思い入れのある好きな曲が入ったもの。

とりあえず、1と2を紙袋に入れた。これは売る。
3はわからないくらいなので多分聞かないんだろうが
とりあえず一度だけ聞いてみてから決めようと避けた。

そして4だけをラックに並べた。
何百枚とあったCDが一気に30枚くらいになった。
しかしまだ減らせる余地がある。

整理していると色んなCDが出てきた。
かのんがいたずらしたらしく、いつのまにか歯型がついてるものや
昔、懇ろになった殿方が立ち上げたレーベルのCDなど
買い取ってもらえそうにないCDは不燃物に突っ込んだ。

次なるターゲットは洋服。
とりあえずできる範囲で仕分けをして処分は週末に回す。
幸い、エコブームということでリサイクルショップが増え、
以前なら雑巾にするかオークションでジリジリと売るしか処分の方法がなかったのに、
今では店に持ってけば即手放せる。
悲しいことに私には足が2本しかないので何十本ものジーパンは不要だろう。

本・・・も重いので週末までにゆっくり吟味してから売却することにしよう。
しかし約10年かけて集めた山岸凉子全集だけはきっと死んでも手放せない。
漫画なんか普段は全く読まないのに捨てる(売る)となると
小説よりも漫画の方が大事なのかとちょっとおかしくなった。

二度と会うことのない人の名刺の束を千切った。
使わない色物化粧品を捨てた。

爪を切ってとりあえず今夜はこの辺でやめとこうと一息つくと
なーんだ囲い込んでいたものにいつの間にか囲まれていたんだなと思った。
05

11

23:59
Fri
2007

No.0231

ワビ

先日オーダーミスされたから〇ッテリアに行かなくなったわけではない。
ちゃんと朝の部は通っているのだが、お昼はここ2~3日行く機会がなかっただけである。

2日ぶりに〇ッテリアでお昼を過ごそうと行った所、人が2~3人並んでいた。
最後尾に立って列を伸ばして自動ドアを開けたり閉めたりしていると
メガネがそそそとカウンターにやって来た。
「最後のお客様はこちらでございます。」
うひーやられたと思いながらも若い衆がテリヤキにしようかフィッシュにしようかと
うんうん悩んでいるのを待つ時間もないのでメガネの所へ行った。

「お客様!先日はうごうごもごもご・・・」
え。なに。聞こえない。
多分こないだのことを謝ってるんだろうなと思いつつ、
なぜ先日のミスに全く関与していないこのメガネに謝られなければならないのかと
いぶかしげに眺めながらハイハイと返事をした。

「いやいやまったく申し訳ありませんでした。本日はお代は頂きませんので。」
いやいやそんなことしなくても別にいいですよ。
「いやいやいけませぬ。ハンバーガーとコーヒーアイスかホットを!」
えーとじゃあアイスコーヒーだけ・・・。

というわけで、今日はわざとレジを通さずアイスコーヒーを無料にて頂いた。
ハンバーガーは・・・さすがに気が引けて頼めなかった。

このメガネ、何でこんなにこの店で権力を持っているのだろう。
先日、朝の部で隣の席の男性が間違えて渡されたハンバーガーを
一口食べたところで店員に奪われていたのを見たことがある。
食べてしまってるんだからあげればいいのにと思いながら
新しいバーガーを渡される様子を観察していた。

他の店員であればたとえ食べてしまっていても返さねばならないのに
メガネに頼めばポテトは山盛り、チャイラテは倍の量、
スウィーツのタダ券をくれて果てはお代はいりませんときた。
何だか影の権力者のようである。

このメガネ、どうやらただのおばさんではないらしい。
05

10

23:18
Thu
2007

No.0230

お問い合わせ

9月の出発にも関わらず残り2席になったという航空券のチケットを
見事にゲットしてくれたB旅行会社のO殿から
これからもよろしくという手紙と名刺が添えられたビザの申請書類が届いた。
毎年お世話になっているI社ではよんじゅうウンまんえんと法外な値段を出してきたので
特殊な地域でもあるため、その国を専門にする旅行会社に頼むことにしたのだ。

ビザ。エジプトでは空港で簡単にとれた。
が、今回は日数もかかる上に手続きがかなり面倒だと聞いていたので
慎重に同封されている要項を読んでみた。

「有名な会社にお勤めの方、大企業の役員の方などは
場合によっては休暇証明を求められることがあります。」

ナニ。しがないばばる支店と言えども勤務先は(国内での)認知度は高い方だ。
でも領事館の人が知らない会社だったら問題ないよな。
有名ってトヨタとかキャノンとか国際優良企業のことか・・・?
無難(?)に無職って書こうか・・・と考えていると

「無職の方は預貯金口座の通帳コピー(残高の目安は30万円程)が6ヶ月分必要です。」

会社の人に迷惑な顔されながら休暇証明をとるのと通帳コピーとどっちも微妙だ。
強いて言えば勤務先を書いて休暇証明がいらない可能性にかける方が得策か。
いや、入出金の殆どないネットバンクの通帳ページプリントアウトでよければ
それが一番いいかもしれない。それか残高証明じゃダメだろうか。
よし、ビザの虚偽記載と「有名な会社」の範囲についてお電話で聞いてみよう。
もしもし・・・

本当はO殿に聞きたかったがあいにく18時までしか電話が繋がらない。
ので、ビザ担当部署のある名古屋支店にかけた。

「〇※▲〇~??」
・・・?
あのー・・・?
「×△※!!ア、マチガエタ!モシモシ!」
ええと。えとえと。。ビザの件でお伺いしたいことが・・・
「アァ!ハイハイナンデゴザイマショウ」
これこれかくかくしかじか・・・と言うわけでどんなもんでしょうか。
「エトデスネ。エトエト。ビザヲトリタイノデスカ。」
は?いや、お宅から書類を・・・えーと、お宅はB旅行社ですよね?
「ハイ!ソデゴザイマス。エ?ナニ。アア、テツヅキチュウデスネ」
は、そうです。あのあの、申し訳ないんですけどーも少し日本語の堪能な方に・・・
いや、あなたも堪能ですができればもっと・・・
「ハイ!ソノケンデシタラタントウシャニオツナギイタシマス!」
「その件」・・・?決まり文句だろうか。

いやはや驚いて冷や汗が出そうだ。

そして、日本人の女性に代わってくれたがその人もよくわからないらしく、
また、先ほどの女性がFAXがどうのとわけのわからない伝達をしたらしく
余計にワケがわからなくなっていた。
そして私もまだ先ほどの会話で動揺していたため
2人でお互いに「アノアノ・・・」となぜかカタコトでうろたえた挙句、
わからないですよね。いいですいいですまたにしますと電話を切った。
その女性もがんばって調べてくれていたようだが、
検索しても出て来なかった、担当者はもう帰社してしまったと困った様子だったからだ。

結局、O殿にメールを送った。
きっとビザの詳細は管轄外だろうけど調べてくれる。ハズ。
もうあそこにアノアノ言いながら電話するのは嫌だ。
だって怖いじゃないか。
05

09

23:32
Wed
2007

No.0229

ばばるの娯楽

積み木1




  うーむむむ・・・

何やら苦悩している。
このゾウを悩ましいものにするために私もいい加減苦労した。
さて、彼(あるいは彼女か?)がなぜこんなに唸っているのかと言うと・・・

積み木2



私に木をいっぱい積まれたからである。

先日、おかーしゃんと連れ立ってお買い物に行き、2人で雑貨屋さんをめぐっていると、

積み木1


   いつぞや連れ帰った、
  ←このゾウの積み木の
   一回り小さいバージョンを
   発見してしまった。

一回り小さくなってもやっぱり背中にモノを積まれる運命にあるらしい。
どうしてもこの子を連れ帰って背中に木の棒を積み上げたくなったため、
おかーしゃんにこのゾウを連れて帰るのだと告げた。
すると、こどもの日だから買ってあげると言う。
この歳になってこどもの日をもらえるとは・・・
とにかく連れて帰った。

そして早速ゾウの背中にせっせと乗せ始める。
が、これまたリンゴを積むのと同様、大変難しい作業であり、
震える指で木の棒を真剣に乗せていると、いいところで崩してしまった。

今度こそと再挑戦するも、横からかのんに
「ちょっと貸してみ。」と邪魔をされ、またまた崩れる。
コノヤロウ・・・と怒りをアラワにするとかのんは「いや別に何もしてないし。」と、
自分のおもちゃであるシュナウザー犬のぬいぐるみを解体しはじめた。

次こそはと積み始めたら、今度はおかーしゃんがやって来て
いつもは絶対ぶつからない癖にこんな時に限ってテーブルの角に足をぶつけた。
もちろん、積み木は崩れ、一から出直しである。

うもーやめてよと言いながら三度挑戦。
「いい歳して積み木なんかで遊んでないでそれは赤さんにおあげなさい。」
おかーしゃんが足をさすりながらそう言った。
ダメ。これを楽しむには高度なテクニックが必要なのだから。
大体、赤さんには私がおしゃべりピングーを何ヶ月も前に買ってあげている。

でもおしゃべりなのはpinguだけで十分だよねと話しながら
おかーしゃんとかのんが固唾を飲んで見守る中、
私はゾウの背中に木の棒を積み続けたのである。
05

08

23:51
Tue
2007

No.0228

ミステイク

〇ッテリアに見慣れぬ店員がいた。
メガネと並んでカウンターにいたのでこれラッキーと思い、
今日はマネージャーと呼ばれているこのおっさんにコーヒーを頼むことにする。
ちょっと何か食べようかなと思い、ハンバーガーをあわせて注文。
この〇ッテリアは作り置きをしないため、フードを頼むと後から持ってきてくれる。
この店員さんもレジをピコピコ打ちながら3分ほどお待ちくださいと言った。
ハイハイと番号札とコーヒーを持って席についた。

結論を言うと、ハンバーガーは来なかった。
5分くらい過ぎたあたりでオーダーが通ってないことは気づいていたが
別にどうしても食べたいわけではなかったので放っておいた。
そして、休憩時間が終りに近づいたため、番号札を持って
人が途絶えた頃を見計らって返金してくださいとカウンターに行ったら

空気が凍った。

私に粗相をして痛い思いをした経験のあるメガネは
あちゃーやっちゃったのねという顔で見ている。
私が番号札を手渡すとなぜか札が2枚重なっていた。
おっさんマネージャーは震える手で受け取り、何を思ったか
「えーと、、どっちの札でしょうか。」
と聞いた。
知るわけないやろがと言った。

そうですよねと言いながらまたピコピコレジを打ちながら、次に
「何を頼みましたでしょうか。」
と聞いた。
バカ言ってんじゃないよお金を受け取って札まで渡して注文通してないんかい。
別に怒ってはなかったが、とりあえず「さっき注文した品です」と答えた。

「いやそれはわかってるんですがいやわかってないんですが」
と、意味のわからないことを言われ、時間もないので
とりあえず100円返してくださいと告げ、お金を返してもらった。
「で、何を注文されましたか。」

時間ないのにしどろもどろな様子に腹が立ってきた。
注文時にいい加減レジ打ちで長いこと待たされたのに私が注文してる間、
レジに向かって何を打ち込んでたんだ。
「a i s u k o - h i -」とか打ちこんでたんじゃないだろうなまさか。
意味もなくレジを打って意味もなくチーンとレジの引き出しが飛び出したのか。

そこで、
「40分前にこの番号札で通ってるオーダーを中止したらいいやないの。
わからないならレジ閉めてお金の勘定してみなさい。
100円無意味に多いはずだから。時間ないのでこれにて。」
と、店を出た。
マネージャーはレジの前で言葉もなく呆然と立ち尽くしていた。

多分、後からメガネが
「あのお客様はきっとアイスコーヒーとハンバーガーですよ。
毎日来るからよく知ってるんです。今度から私が担当しますね。」
と、嫌なフォローをいれたことだろう。
05

07

23:04
Mon
2007

No.0227

接待

ゴルフが終わってからだから夕方になるよと
お昼過ぎにR殿から連絡があったので
「トスカーナの休日」を観ながら一人うぐうぐと感動していると
いつの間にか夕方とやらになったらしく、
後30分くらいでばばる駅に着くよと再び電話がかかってきた。
おっといけねぇ用意しなければ・・・と慌てて服を着ながら
いつの間にばばる駅集合になったんだろうと思った。

車を停めてぐるぐると人気のない繁華街を歩き、
先日美容院のお兄さんに教えてもらったシガーバーとやらへ行ってみた。

店が開くと同時に入ったのでサービスだと言って出してくれたのは
枝つきのでっかい干しぶどうにドライマンゴー、
何の味付けをしてないのにやたらおいしいパンプキンシードやクコの実、松の実。
今まで食べた事ないくらいおいしい生チョコとチェリーのキルシュ漬け。
そして私はエスプレッソ、R殿はカクテルを注文。
そこは葉巻を存分に楽しむために置いてあるお酒や食べ物は全て無添加で
どれを食べても何を飲んでも、もちろんコーヒーもとっても美味しい。
二人で感動しながら飲み(つまみ)食いを開始。

するとまた、サービスですと今度は葉巻を1本ずつくれた。
何でもくれる店だなと思いながら葉巻に初挑戦。
よくわからないけどタバコよりはいい匂いがする事と
1本吸い終わる頃には気分が悪くなる事がわかった。

バーテンダーと言うのは知識が豊富で客の話題に何でも合わせられるが
求められない時は何も言わないみたいなものだと思っていたが
儲けがなくて趣味の域ですという彼の話し出したら止まらないウンチクを聞きながら、
確かに趣味の域だなと納得した。

しかし。
行った段階ではチャージが500円だったので安いなーと思っていると
サービスの葉巻を吸ったことによって1000円のチャージになった。
このバーでは、葉巻を吸わない人は500円、葉巻を吸うと1000円のチャージが要るのである。
どうやら「サービスです」の前に「(この葉巻を500円にする)」が隠されていたようだ。
サービスの葉巻を持って帰るわけもなく、サービス要りませんなんて言うわけもなく
なんだちゃんと商売できてんじゃんとちょっと安心した。

R殿も割りと気に入ったらしかったので
次に遊びに来る時まで潰れてなかったらまた一緒に来ようねと
ばばる県に単身赴任中であるR殿のお父様が待つ社宅へと
雨降る夜道に車を走らせた。
05

06

23:41
Sun
2007

No.0224

恒例行事

今年で3年目となればもう立派なG.W.の恒例行事である。
去年は大阪の友人を招いて、
一昨年は当時恋仲だった殿方と、
そして今年は一人で。
そう、大川原高原のカタクリが見ごろなのだ。
行ったのは5月3日。
色々と書きたいことがあって後回しになってしまったが。

まだかさかさのアジサイ通りを抜けて一軒茶屋の前に車を停める。
晴れ!というわけではないが歩いてると暑くなるだろうので
カーディガンは車に打ち捨て、Tシャツ一枚で向かうことにした。

ツツジの道


元放牧地だった草原を歩き、
とりあえず展望台に登って
何もないのですぐに降り、
トトロが出てきそうな
ミツバツツジの林を抜け。
行き交うじーさんばーさんに
こんにちはと挨拶をし、
奥へ奥へと進んでいく。

3年生になったので、今年は範囲を広げて歩いてみることにした。
この間、おかーしゃんが言っていた。
イチリンソウやニリンソウも群生が見れるんだと。

カタクリ
 林の中を10分くらい歩くと、
 ちらほらと現れ出した。
 
 こんにちは1年ぶり。

 このカタクリはグラマー美女。
 広くて立派な花弁を持っている。
 私は細い花弁の
 スレンダーな美女よりも
 グラマー美女の方が好みである。

 ニリンソウとのツーショットも
 所々で見られ、ちょっとお得な気分。
 

ばばる県内を所狭しと走り回っている私だが、実は想像を絶する方向音痴であり、
かつ地図も読めず、ひっくり返してひっくり返す有様だ。
今回はその辺のじいさんばあさんに道を聞く。
イチリンソウはどこにありますか。
駐車場への帰り道までしっかり聞き、先へと進む。

イチリンソウ群生
見つけた。
苔むす岩場の斜面に
彼女達は群生していた。
下の方には、
まだつぼみながら
イワシャクナゲもいる。
そしてよくよく見ると
イチリンソウと
ニリンソウが仲良く
共生していた。

イチリンソウ

かわいらしい花だとは
聞いていたが
本当に可憐でかわいい。
薄いピンクっぽいのも
所々に見られる。

再び登りの道となり、汗をかきながら歩いていると草むらからじーさんが出てきた。
わっびっくりしたと言いつつじーさんと一緒に歩くことにした。
じーさんはショウジョウバカマの赤を探しているんだと言った。
でも時期が過ぎてますよと言うと、来年のための備えなのさとのこと。

じーさんに花の名前を習いつつしばらく歩いていると
両脇をニリンソウに囲まれた道にやって来た。

ニリンソウ
 ♪あなた おまえ
 呼んで呼ばれて
 寄り添って
 優しく私を
 いたわって・・・♪
 
 「二輪草」の歌が
 頭の中で流れた。
 しかしなんだな。
 2輪揃ってるのは
 少ない気がする。
 そういう時代なんだろか。

開けた場所に出てきたなと思ったら、展望台の所だった。
どうやらそんなに遠くまで行ってたわけじゃなかったらしい。
じーさんは私が来た道の方に行ってみると言った。
私は友人が来るのでこれにて帰ると言った。

じゃあ。
じゃあ。

右と左に別れて歩き始めた。

坂本の風景

帰り道、棚田のきれいな村を見たくて遠回りをした。
私の好きなシャガの花が延々と続く山道を降り、のんびりとした村の中を走る。
順調に帰り道を辿っていたのだが、やはり予定よりも遅くなってしまった。
早く帰らねばと思いつつも「日本の棚田100選」の村が道路から見え、
寄って行きなさいと言われているような気がしてきたため、
薄暗くなってくるまでこの村の中をぐるぐると周っていたのである。

そして、行きずりのじーさんと歩くのもいいけれど
来年のカタクリは誰かお供(かのんとか?)と連れ立って来れたらいいな
と思うのであった。
05

04

23:46
Fri
2007

No.0225

ホステス

一緒にピクニックに行こうと約束していた
帰省中のsnk殿が予定を切り上げて九州へ帰ってしまった。
お盆には会いましょうと電話で話したのは昨夜遅くのことである。
結局、当初の予定通り山へは一人で行った。

山から帰り、おかーしゃんとご飯を食べて
食後のコーヒーを飲み終わった頃、電話が鳴った。
電話の主は大阪の友人。
先日、参加を断った愛媛・高知のセレブ旅行の面々である。
帰りにちょっとだけ寄ってくれるという。
同行を断った私などに会いに来てくれるなんていいヤツだ。

大阪(あるいは兵庫)までそれぞれ帰らねばならないため、
あまり時間はないとのことだがとりあえず自宅へと招く。
約半年振りの友人に近況を語ってもらった。
私は語らない。
なぜって彼女達を喜ぶような語るべきことが何もないからである。

さて、彼女達は買ってきたおにぎりなどで空腹を満たし、
束の間のおしゃべりの後、次回はもっと時間をとって来るよと言いながら
危うい足取りで袋小路のどんつきにあるばばる家からバックしてふらふらと旅立っていった。

今度は(できたら)彼氏を連れてくるよーとまどんなが。
今度は彼氏を作ってくるよーとだんしゃくが。
また来るよーとふたたびが。
またねーまたねーとおざぶが。
そんな友の声が
夜の闇に消えていった。
「めぐり逢ひて 見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」
と詠んだ紫式部もきっとこんな気持ちだったのだろうと思った。

しかし物悲しさに浸っている暇はない。
家へ入るとこれまた兵庫の友人、R殿からメールが届いた。

 にちようびにゆきます。
05

03

23:51
Thu
2007

No.0223

風呂端会議

サウナでもう1滴も出ないよーというくらい汗を出し、
上機嫌でシャワーを浴びていると後ろからも誰かにシャワーをかけられた。
1mは間があるのにどうしてシャワーが飛んでくるんだ。
私は自分の体には自分でシャワーをかけるから別に手伝ってくれなくてもいいよ。
と思うくらいに無防備な私の背中が濡れてしまった。

へたくそなシャワーの使い手の後ろに座ってしまった時はツイてないなと思うが
場所を変えるほどお風呂屋さんは空いてないので我慢するか文句を言うしかない。

今日のお風呂屋さんはイモ洗いの如く混んでいた。
やっとの思いで場所を確保して髪を洗っていると、
後ろの人が親切(?)にも背中にシャワーをかけてくれた。
あまりにも大量にかかったので文句を言おうと振り返ると、
同時に隣のばーさまも振り返っていた。
顔を見合わせて苦笑い。
「あの人、髪の毛すすいでるけど自分には全然かかってないよね。」
と、二人でぷぷぷと笑った。

シャワー撒き散らし女がどこかへ行ってしまったので私は髪と体を洗った。
ばーさまはもう出る寸前らしく、絞ったタオルで体を拭いている。
お風呂に飛び込んで耳に飛沫が入ったとか
風呂場で体を拭いて出ない人がいて脱衣所の床が濡れるとかいった話を聞いていると
ばーさまの話が止まらなくなった。
私はもう髪も体も洗ったので寝風呂で一眠りしたいのだが切り上げるタイミングがない。
お風呂場と言えども何もせずに座っていると寒くなってきたので
シャワーを出してみたり顔を洗ってみたりしたがやっぱり寒い。
それに相槌をうちながら裸でおしゃべりに花を咲かせている光景は何だか間抜けである。

座ってるだけというのも何なので、仕方なく足に剃刀をあてて
この席で作業してますよ。座ってるだけじゃないですよという風を装ってみた。
「アンタ、そこ毛なんか生えてんのかい。」
「生えてますよ。足ですから。」
彼女の毛論に会話が移った。ああ、もう何もしないでおこう。
ばーさまとおしゃべりするのは楽しいが私は本当に寒いのだ。

抜け毛の話や若い頃から毛が薄かった・・・という話から歳の話に発展。
お尻もおっきくなって贅肉がついてあんまり長生きするもんじゃないねとばーさまは言った。
反抗期の孫に疎まれるようになったらもう終りだと何やら悲観的なムード。。。と思いきや、
大企業に勤めるお孫さんの自慢話へ。

限界だ。
と思ったその時、ばーさまの娘さんが服を着てやって来た。
「ばーさん。何やってんの。帰るよー。」
ハイハイとばーさまは立ち上がる。助かった。
この娘さんとおしゃべりしてたのよと紹介されたので
あ、こんな格好ですみませんと挨拶した。

ばーさまは娘さんと一緒にスタコラ脱衣所へと去っていった。
私はくしゃみを2回して寝風呂へと向かった。
05

02

23:38
Wed
2007

No.0222

渓谷を歩く

大歩危

家を出たのは朝の6時。
冬と違って既に空は明るくなっていたがまだまだ車の通りは少ない。
2時間程で渓谷に到着。
橋を渡った所で国道の脇に車を停めて伸びをして少し歩き、橋の上から川を眺める。
先日汽車で来たときは桜が咲いていたのに今日は紫色の花が地面を這っていた。
岩場にも草が伸びて徐々に緑に覆われつつある。

ここは吉野川の中流、大歩危(おおぼけ)。
手前には小歩危(こぼけ)という渓谷が続いている。
決しておっきいボケとちっさいボケが住んでいるわけではない。
「ほけ」というのは断崖の古語である。
一般的には「大またで歩くと危険。小またで歩いても危険。」というのが由来らしいが。
そしてこの渓谷がある村に住んでいるのは妖怪、中でも有名なのはこなきじじいである。

大歩危2

エメラルドグリーンの
清流がどこまでも続く渓谷は
いつ来てもいいものだ。

と、こいのぼり発見。


♪いらかの波と雲の波
 重なる波の中空を
 たちばな薫るそよ風に
 高く泳ぐはこいのぼり♪

もうこいのぼりの季節か。
しかしこれではまるで
干物を作っているかのようである。


渓谷を離れて山道を登ると道の駅があったので
しばしの休息をとることにする。
そう言えば朝からコーヒーしか飲んでないのでお腹が空いた。
祖谷と言えばそばか田楽か鮎の塩焼きだ。

田楽


 おばさん。
 田楽を1つください。

 焼けてる魚はいいけど
 焼いてる途中の魚は怖い。
 しかも串刺しだなんて、
 きっとこの魚たち、
 中世の魔女狩りに遭った気分だろう。


いただきまーすと口に入れると、竹(?)の味がしてとってもまずかった。
刺してる串が竹の棒なもんですごいニオイである。
これならたぬき祭りで売ってる田楽の方が断然おいしい。

とりあえず我慢して食べた後で携帯電話を持って屋台ににじり寄り、
写真を撮ってみたらやっぱり魚の顔が怖い。
尻尾が曲がってますよと教えてあげたが、それどころじゃなさそうだった。
がんばって焼かれてくれと声援を送り、ぶいーと道の駅を後にした。


:5/3 追記:
ちょっと誤解を招きそうなので補足しておこう。
突き刺さった魚はアメゴという魚で春によくこうして売られ、
鮎は夏に出てくる魚である。
どちらの塩焼きも祖谷の名物だが、私は昔から鮎の塩焼きをよく食べていたので
記事にアメゴだと書くのを忘れていた。
どっちでもいい話だけれど。
だって今回私が食べたのは田楽だから。
05

01

23:43
Tue
2007

No.0221

茶畑

悲しい思いで人様宅の茶畑を歩く。
何で悲しがっているのかと言うと、こんな事があった。

かずら橋へ行く途中に無名ながらも50m程の立派なヲーターフォールがある
という情報を得た私は地図を片手に寄り道をして探しに行った。
そのヲーターフォールは人様の家の軒下を通って茶畑を進んだ山の中にあるらしい。
そこで通らせてくださいとお願いして山へと入った。
家の下の道沿いには3段くらいのヲーターフォールが見えており、
目指す滝はこの上にあると思われる。

人の歩いたかすかな形跡を辿って登って行くと祠が2つ並んでいた。
2つの祠の間から滝が見え、心が躍る。
道沿いから見えていた滝の1段上の滝である。
そこから木に掴り蜘蛛の巣にかかりながら斜面を登った。
蜘蛛の巣にかかるのも、蜘蛛さえいなければ山の中では平気になってしまった。
ていていっと払って先へと進むと高さ15m程のちょっと立派な滝に着いた。
目指す滝が上の方にちらりと見えている。よし、この上だ。

しかし見渡せど道はもうなく、対岸もこちら側も土と木の急斜面。
滝の落ちている岩はほぼ直立にそびえ立っていて、素手で登れるわけもない。
うーんと10分程考えて、急斜面に挑戦。
2mくらい上がったところで、足場を失った。
そこでうーんともう10分程考えて、もう少し登ろうとした。
ら、小さな土砂崩れを起こしてしまった。
仕方ないので一旦降りて仕切り直しだ。

仕切り・・・直し。

どうやって降りるんだ!

木登りに夢中になって降りられなくなったネコさながらである。
自分で起こした土砂崩れのせいで大変が起こっていた。
結構登ったし、これまた遭難の予感。

あんまり高い所までは来てないが滑って降りて止まれなければ
岩場に突っ込んで滝の一部になるかもしれない。
大好きなヲーターフォールになれるのならそれもまたいいんじゃないか。
いや、全然よくない、よくないよ。
じゃあ、どうせ降りられないなら登りきって念願の滝を見ようか。
いやいや、そんな事をすれば余計に滝の一部になるしかなくなるじゃないか。

色んな事を考えていたが誰も助けに来ない(だろう)ので
とりあえず自力で降りることにする。冷静さは失ってなかったようだ。
土砂くずれで柔らかくなった斜面を踏み固めながらそろそろと降りた。
どうやら今夜もおかーしゃんに会えそうである。
無事、降りられたものの再挑戦する気にはなれず、
上の方でちらちらと見える滝を眺めて立ち尽くすのみだった。
古来の忍者は麻を植え、それを毎日飛び越えることでジャンプ力を養ったという。
私も毎日訓練すれば、こんな斜面を駆け上ることができるようになるだろうか。

今まで行った色んな滝へは、大昔から大勢の村人が踏み固めた道を歩いていた。
そう言えばここだけじゃなく、ヒヨコ谷の女郎蜘蛛の淵へも行けなかった。
あそこも道がなかった。
ヒヨコ谷の上の山にある滝も見つからなかった。
あそこは雑木林や竹林で道がかき消されていた。
私は行きたい場所への道を作ることはおろか、見つけることさえできないのである。
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