続続・よいこの1日  -

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06

28

21:36
Thu
2007

No.0262

ジプシー

寝る寸前に翌日何を着ようか考える。
そうだ。クリーニングから返ってきたばかりの
お気に入りのこげ茶のスーツにし・・・ぐー。。。

翌日。
ああもうこんなじかんだ
おかーしゃんかのんにうさぎもいってきまーす。
アセアセとジャケットを掴み、社章をつけて外へ出た。

会社。
新聞の新商品面でワコールから機能的な下着が出たという記事を読み、
よし、帰りに買いに行こうとマジックでぐるぐる〇をつけていると、
忙しいので助けてくださいと店頭から内線がかかってきた。

お客様にパソコンを指し示しながら話をする。
「それでここが・・・」ぺしっとパソコンの画面を叩いたら、
あれ、なんだこの袖。折りがついているじゃないか。
パンツとジャケットを逆に着たかな・・・。
いや、そこまで寝ぼけてはいないはず。
しかし左の袖だけクッキリと折り目がついていた。
えーと昨日の晩、布団の下に敷いて寝たっけ・・・。
いや、クリーニングから返ってきてビニールを外したばかりのはず。
取りあえず右手でスーツを引っ張って伸ばそうと
無駄な試みをしながらしゃべり続け、お客様は帰っていった。
これが昼前の話である。

それからこの折り目が気になって仕方がない。
段々イライラしてきた。
何でこんな所に折り目があるんだ
あのクリーニング屋めどうしてくれようか。

会議でいつもより遅くなってしまったが、
ドップラー効果を起こしながら「お先に失礼しまーす」と
片付けが終わった瞬間に青筋を立てて走って帰った。

家に着くとかのんとおかーしゃんが網戸の向こうから覗いている。
が、家に入らず車に乗り込み、クリーニング屋へと急いだ。
先客の青年が終わるのをイライラと待ち、
カウンターにジャケットをぽいと置く。
えぇっと振り返りながら青年はそそくさと帰っていった。

左の袖を見なさい。

思いっきり息を吸い込んで
えとえと・・・と焦る店員に向かって

何やってんのあなたってばこないだ出したスーツは
パンツの折りをつけ忘れた癖にどうして袖にこんなくちゃくちゃの
折りをつけてんのしかも左だけ
モノの洗濯でお金取ってるくせに洗濯さえも満足にでけんのかいい。

と、一息で言った。
えええーと驚きながら店員はすいません尾洗い直ししますすと
ジャケットをカサカサいじっている。

尾を洗うんですか尾はありませんよかのんじゃあるまいし
忙しいんだから洗濯くらい1回でやってくれなきゃあ困るんですよ
何だって平日のこんな時間にお宅のミスのせいで
何度も行き来せにゃならんのですかワケがわからんから
家まで持ってきてくださいよ。ふーふー。

イエイエ家ですかどどどどちらにお住まいでしょうか。

いいえですか家ですかどっちなんですか
どどどどちらってばばばばばる町ですよって前に書かせたやないですか
人の個人情報をむやみに書かせる癖に知らんと言うんですかい。

おうおうお調べしたら解かりますが・・・

調べて解かるなら不精してわざわざ聞かないでください
だからすぐに元通りにして家に持ってきてくださいよー

再び車に乗り込んでUターン。
店員は呆然と見送っていた。
どうしてこの人ってばこんなに怒ってるのと思ったことだろう。
それは私にもわからない。
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06

27

23:42
Wed
2007

No.0261

ニッポン

会社の祝賀会で食事の後、
上司に誘われて会場ホテルの最上階にあるバーで
パインジュース(みたいなカクテル)を飲んだ。
耳がキーンとなってうぐうぐ言いながら
どうしてこんな高い場所で酒など飲まねばならぬのかと
フルーツ盛り合わせを頼み、パイナップルをつまむ。

ばばるさんは山が好きなのにこんな場所で苦しんでるよ。

そんなささやきが聞こえてきたので、
山はエレベーターでは登りませんからと隣の人に言い訳をした。

やたら酔っ払って癖の悪くなってきた上司に
旅行代金の支払いが8月なので株が暴落してもいいから
対ドルレートが急激に円高にならないかなという話をした。
ういーと言いながら上司はありえないねと一蹴。

ばばるよ。NGOのNというのはニッポンである。

ナニ!?2回くらい上司の方を見直した。
一気に酔いが醒めていくのがわかる。
私の上司は素晴らしい上司である。だがそれはちょっと。

ジチョー。恐れながらそれは違うであります。
「G」と「O」が英語なのにどうして「N」だけ日本語なのですか。
しかも「ニホン」じゃなくて「ニッポン」ですか。

私の上司は素晴らしい上司である。
しかし自分の主張は変えない。

何を言うか。だってニッポンなんだから仕方がないだらう。

ジチョー、「仕方がない」は理由になりませぬ。
それならばNPOの「N」も「ニッポン」でしょうか。
「WHO」の読み方は「フー」でしょうか。

ムキになって言い返すと、上司は耳をほじりながら

当然じゃん。

と言った。
上司の携帯電話を取り上げて辞書を開いて見せた。
待ち受け画面が自分の顔になっていたが気づかないフリをした。

ジチョー。耳をほじるより目をほじって見てください。
ニッポンではございませぬ。
「WHO」もこの場合は「フー」ではございませぬ。

上司はしばらく画面を見つめて顔を上げた。
目が輝いていた。

ばばる。このサイトをお気に入りに入れておくれでないかい。
最近の携帯電話は辞書も見れるのかい。

・・・む。直ちに。

私の上司は素晴らしい上司である。
しかし、後2年で定年である。
06

25

23:55
Mon
2007

No.0260

メビウス

パートのT殿は月曜日の朝、出勤してくるとまず私の所にやって来る。

ばばるさん!また1から出直しですね。
あと・・・5日です。

火曜、水曜が過ぎ、木曜になるに連れて
幾分疲れた顔になりながらも声は段々と弾んでくる。

ばばるさん!今日は・・・木曜です。
あと2日ですよ。

金曜の昼過ぎには嬉々として近づいてくると
もうたまらないという顔をしながら

ばばるさん!今日という日の半分が過ぎました。
今日は今日は・・・金曜です!

そして5時。
私の定時は5時10分なので若干T殿が早く上がる。

ばばりゅさん!!お先に失礼します。

もう私の名前さえ言えないくらい感極まっている。
そして私は1週間のカウントダウンのお礼も込めてT殿にだけは

よい週末を。

と言う。
この言葉は週末を待ちわびる彼女にしか言えないなと思う。
2日後にはまた、はふーとため息をつきながら
「あと5日ですよ」に戻るのだが、
それでも彼女は毎日毎週、「よい週末を」に向けて
同じ言葉を繰り返し繰り返す。


土曜日、久しぶりに晴れたので山へと車を走らせた。
サイドミラーに映ったものは、私が通ってきた道路ではなく、
5日間の単調な日々でもなく、私が居る場所とは全然違う世界だった。
なんだ、鏡は過去を映さないもんだなと思った。

そこには「よい週末」が確かにあった。

サイドミラー
06

24

21:09
Sun
2007

No.0259

シャンゼリゼ

もはや恒例となったコンパ、今回の主催はY殿。
「年上ですよ」とY殿は言っていたがこれほど「年上」とは聞いてない。
二周り半くらい・・・?だろうか。
セカンドバッグを小脇に抱えた紳士がやって来た。
えーと会社の上司かY殿のお父上?Y殿、そりゃないよ。

取りあえずY殿とやって来た紳士の顔は立ててあげねばならないので
居酒屋とショットバーで3時間ほど飲みに飲んで食べに食べた。
すると、高知出身という紳士の一人が
次回はホエールウォッチングとオナガドリを見る高知ツアーをしよう。
僕はこう見えて家を持ってるもんで夜は僕の家に泊まればいいよ。
などというとんでもない提案を持ちかけてきた。
は、、、それはそれは。楽しみにしとりますとお茶を濁し、
エビのように後ろ歩きで退却した。

そもそも私がコンパへ出向くのも殿方を探しに行ってるのではなく、
日々の生活に華を持たせるため、
言わば食卓を飾る花のようなものなのに
これじゃあ会社にいるのと変わらないやないかと落ち込んでいると
帰宅路が反対方向のY殿が追いかけてきて私に並んで歩き出した。
別の店でオトコマエのバーテンダーを見てから帰ろうと思っていたが
機嫌良く飲みなおすにはどうにかしてこのY殿を撒かなければならない。
いやもう普通に帰りますからと言っているのにこの人・・・

道に迷ったんですかあなたの家はあっちですよ
と教えてあげようかなんて考えていると、
向こうから歩いてきた殿方集団の中の一人が
すれ違い様にうおおぅと叫んで私の前に立ちはだかった。
痴漢?じゃなくてよく見ると以前コンパで一緒に飲んだ殿方である。
何だっけ名前忘れたけどなんでもいいから飲みに行くぞう。
そう言って足取り軽やかにいつものバーへと向かった。

4人もの殿方が集まって歩いていた理由はやはりコンパだった。
1軒目だけで女性陣に早々に帰られてしまい、反省会をしていたらしい。
何だキミ達も不発かいとかかかと笑った。
4人+1人が約2時間の談笑の中でそれぞれ悟ったことは、
何をするかじゃなくて誰とするかだよね。
それに尽きる。

帰り際、また一緒に飲みに・・・と言う殿方に
携帯電話がないもんで確約は出来かねますと辞退すると、
そんなら携帯電話を買ってくれと言われた。
そんなら携帯電話を買ってくれと返したら殿方の一人が考え込んだ。

すれ違う5人に1人は知り合いの狭いばばる県だから、
約束なんかせずともその辺歩いてたら必ずやまた会えましょうぞ
と手を振り、タクシーに乗り込んだ。
06

21

23:41
Thu
2007

No.0258

七つの子

カラス

小道を抜けてバス停へと向かっているとズザズザッという音がした。
ヘビかカエルかとビビっていると、カラスだった。
なんだカラスか・・・カ、カラス!?

小ぶりなカラスが草むらを走っていた。
傍にある桜の木の上では少し大きなカラスがぎゃーぎゃーと騒いでいる。
巣立ちかな・・・?
などと考えながらバス停へと急いだ。

・・・・・・

やれやれ今日も疲れたなと夕暮れの小道を歩いていると
今朝のカラスがまだそこにいた。

なんだ、アンタまだいたのかい。

そう話しかけると、うるせーぎゃーぎゃーと騒いで
アジサイの木の中へと隠れてしまった。
なんだよせっかく人が話しかけてやったのに。
ぷりぷりと歩きながらアジサイの横を通り過ぎた。

20歩くらい歩いた所で足を止める。
カラス、あんな至近距離で見たのは初めてだ。
もう少し見ていたくなった。
そこで急いで帰宅し、スーツを脱ぎ捨てると先ほどの小道へと走って戻った。

案の定、カラスはまだそこにいた。
草むらでひっそりと身を潜めている。
しばらくカラスを眺めていると、
頭の先から足の先まで黒一色だなんてカラスって美しい鳥だよなと思った。
ばばる県の県鳥であるシラサギだって一色ではなく、
くちばしや足が黒かったり黄色かったりするのに
カラスっていうのはなんて潔い鳥だろうと感心してしまった。

と、突然桜の木からトビが羽ばたいた。
このカラスを今日のディナーにする気だったようだ。

狙われてたようだけどだいじょうぶかい。

再び声をかけたがカラスは無言で走った。
びっこを引いている所からしてどうやらケガをしていて飛べないようである。
助けてあげたいのはやまやまだけれども、私には携帯電話がない。
それより救急車ってカラスのためでも来てくれるのだろうか。
いや、こういう場合は野鳥の会が保護してくれるのだろうか。
昔お世話になった野鳥の会のY殿は元気にしているだろうか。。。

そんな事を考えていると、電線の上にいたファミリー(?)のカラスが
黒くないやつは帰れ帰れと怒りまくった。
何を言うか私は色黒だぜと反論したが、
真っ黒なカラスを前にして私が自分は黒だと言った所で
相手にはしてもらえなかった。

潔い鳥・・・だけどこのダミ声はなんだかなあ。
しかしそう言えばカラスっていかつい顔をした種類のヤツは
もっと澄んだ声で鳴いていたような気がする。
天は二物を与えずとはよく言ったものである。

ハンサムだけどダミ声。
おっさん顔だけど美声。

人生うまくいかないのは人間も動物も同じなのかもしれない。
06

20

23:05
Wed
2007

No.0257

一直線

凝り性なもので、一人の作家が気に入ったら
その人の著作をとことん買い集めてしまう習性がある。
CDも一枚買ったらそのアーティストの出してるCDは
全部買い集めなければ気が済まない。
お気に入りのショップを見つけたらその店以外で服を買わない。
一人で飲みに行く時はココ!という店が一つあり、
大勢では行かないが一人の時はそこ以外行かない。
そして〇ッテリアの出席率はバイトの方々以上である。

そういうのを、ばかのひとつおぼえというのですよ。

大昔、幼い頃に父親に言われたことがあるが
未だにその習性は直っていないなと思う。

モノの処分を始めたのも、そんな物欲や所有欲が
嫌になったからというのもある。
CDの処分をしている時にどんな内容かわからないCDがたくさんあり、
1回聞いてから売却しようと車に乗せた。
ドライブがてらそれを1枚ずつ聞いているうちに手放せなくなった。

そしてまだ聞いてないCDがたくさんあるにも関わらず
バカの一つ覚えのように1枚のCDを繰り返し聞きながら、
バカの一つ覚えのようにヲーターフォールばかり目指して
休日の朝っぱらから車を走らせるのである。
06

19

23:21
Tue
2007

No.0256

失われたもの

くどいようだがケータイがない。
ケータイがないことを不便だなと感じることがあるとすれば
休憩時間に5年先くらいまでの祝日をチェックするのが楽しみだったのに
それができなくなったことくらいだろうか。
とにかくケータイはない。
復旧する気は・・・多分ある。
から解約はせずに利用休止状態で放置なのだ。

利用休止しているとは言え、基本料金は払っているので
勿体無いんじゃないかと言われる事もあるが
昔と違って今は通話料が繰り越せるため
長期間じゃなければ問題ないなと思う今日この頃、
友人達が帰省を始めるまでに復旧すればいいかなと考えているわけなのである。

ケータイが家出をして1ヶ月弱経った今でも
根気よく復旧のメドについて聞いてくれるのは
おなじみY殿、そして契約社員のH殿とN殿。
今日はN殿と休憩時間を共にしていると早速ご挨拶が始まった。

で、ケータイの調子どうっすか。

「すか」ってなんだよと思いながら、当面ございませぬと返答した。
会社で毎日会うのに何でそう再々聞くのかと問うと、

いやーばばるさんを飲みに誘うためっすよ。

「すよ」ってなんだよと思いながら、会社で誘ってくださいましと返答した。
Y殿だけでなくN殿、お前もか。

N殿は頭を掻きながらいやいやいやいやいやいやと笑った。
「い」と「や」を飽きるほど言われたので
何ならハトでも飛ばしましょうかと言ってやったが反対にもっと激しく連発された。
「い」と「や」はもういい。じゃあ糸電話作っておきましょう。
と言うと、内線の方がマシですとの返事が返ってきた。

このN殿とは、先日飲みに行った折にはぐれたメンバーなのだ。
あの時、コイツとはもう二度と行かねーと固く心に誓った人間の一人なのに
まったく、当の本人はいい気なもんである。

しかし不便じゃないですか。

そうのたまうN殿に、キミはいつもケータイ触ってますが
ちょっとケータイに甘えすぎなんじゃないっ「すか」と言ってやった。
そこでふと思う。

おかーしゃんもだー

ケータイがないので最近よく会社に電話をかけてくるおかーしゃん。
ご家族からですとか、
ばばるさんにばばる様という方からお電話です(気づけ後輩よ・・・と切に思う)とか
恥ずかしい思いをしながら電話を取るが、用件は十中八九

雨で足が溶けたら困るでしょ。迎えにゆくよー。

である。
仕事が終わり、ただいま終わりましたと電話をかけると

ほな今から行くわーガチャ。

・・・一体どこへ?

待ち合わせに必要なのは時間と場所のたった2つだけなのに何でそれさえ言えぬのか。
「待ち合わせ」のドキドキ感を忘れた人々の未来を憂うばかりである。
06

17

23:26
Sun
2007

No.0255

宿命

私は今、色々思うことがあって持ち物の処分をしている。
6月に入り、冬物も買い取ってくれるようになったリサイクルショップへ
紙袋に詰まった秋冬物の衣類を先日全て売り払ってきた。
洋服を着るものと着ないものにわけていると一枚のロンTが出てきた。

2~3回くらいしか着てないのにそのまま忘れ去っていたこのロンTは
何年か前にトミーヒルフィガーのセールで衝動買ったものである。
無地のアイボリーで細身のストレッチ素材、
背中が大きくVに開いていて袖がラッパになっている。

買ったすぐに1度着たもののあまりにもピッタピタで恥ずかしく、
当時はレオパードなど柄モノが流行っていたのに
無地のアイボリーという地味さ加減が嫌でタンスの肥やしに。
それから1年後くらいにもう一度日の目を見たかと思うと
何かの拍子に小さなシミをつけてしまい、シミ抜きに出した。
それから出先で汚れたらと思うと着るのが怖くなり再びタンスの奥へ。
またある日、思いついて着てみたが結局汚してしまい再びシミ抜きをする羽目になる。

こうして、着たら汚れると思いしまいこんでいるうちに
持ってることさえ忘れてしまっていたのだった。
久しぶりに再会したロンTをふと着てみたくなり、売らずにおいたのだった。

さて、昨日の夜は眠れなかったため夜中にこっそりショットバーへ飲みに行った。
4時半に家へと帰り着き、スニーカーに履き替えて
そのまま早朝散歩に一人で行ってしまったため、かのんが何やらすねている。
雲行きは怪しいが"にちようび"くらいは家族サービスをせねばなるまい。
ということで、肌寒いボードヲークへこのロンTで出かけることにした。

ゴキゲンなかのん、行きはてってと歩いてくれたが
1時間もしないうちに雨が振り出した。
「小雨は雨のうちに入らない」を信条に
そのまま気にせず歩いていたが雨は徐々に強くなってきた。

かのん。帰りませんか。

そう言って駐車場まで早足で歩く。
かのんの毛がしっとりしてきた。
アスファルトの色も変わってきた。
何だか嫌な予感がする。

予感は的中である。
かのんが、足が濡れるからもうこれ以上歩きたくないと言い出した。

こんな濡れ気味のアスファルトでへたりこんだら余計に濡れますよ。

そう諭しても聞かないことは飼い主の私が一番よく解かっている。
仕方がないのでかのんを抱っこして車まで戻ることにした。
だってもう雨は小雨じゃなく「雨」になっている。
かのんを抱えてひたすら車へと歩いた。

もしもしかのん。
頼むから私のロンTでお腹や足の泥を拭うのはやめてくれませんか。

結局、今までで一番汚したのは今日である。
これがこのロンTの宿命なのかもしれない。
06

16

19:26
Sat
2007

No.0254

忙中閑アリ

とんでもなく忙しい1週間の最終日はK殿がお休みだったため、最も忙しい1日だった。
朝早くから荷物を運び、日中は店頭を走り回り、夕方からまた荷物を運び。
就業時間が終わったら、いつもは走って帰るのに
しばらく動けずにベンチに座ってやれやれと言ってから会社を出た。

なぜかやたらと構ってくるY殿に十合の前で会い、強引なお誘いを受ける。
ばばるさんと飲みに行きたいわ。今夜とか今夜とか例えば今夜とか。
遅くなりますがよござんすかと返すも全然構わないとのこと。
なんせこのパンプスを早く脱ぎたいものでと、一度家に帰らせてもらうことにする。
テニスしながら待ってるわねばばるさん、とY殿は手を振って去っていった。

今日はほたるを見に行きたいのに参ったなと思いながらバスに乗り込む。
しかしほたる見に行くので無理ですと断ってもきっと自分も連れてってくれと言い出しかねない。
同行を断る理由もないのでここは一つ、伏せておこうと思った。

自宅へ帰り、おかーしゃんとボイルキャベツを食べた。
お風呂へ入り、着替えるとまだ9時過ぎだった。
飲みに行くのが夜中になったらY殿はもしかしたら諦めるかもしれない。
だってY殿のご実家は心配性なのであまり遅くまで外出できないしきたりだからだ。

ホタルを見に行ってまいります。
探さないでくださいね。

そうおかーしゃんに告げて毛布と懐中電灯を持ち、
いそいそとンマさんの村へと向かった。
ばばる県には、目の前でたくさんのホタルが見られる名所の村があるが
カップルとか家族連れとかヤンキーでごった返しているため
一人で見に行くには少し、いやかなり不向きである。
ンマさんの村にあるホタルが見える場所は偶然見つけた場所で
だーれもいない。
いるとすればカエルと鳥と虫くらいだ。
至近距離では見えないが、水の流れる音を聞きながら
ゆっくりとホタルを見れるとっておきの場所なのである。

毛布に包まりながら1時間ほど、
光っては消え飛んでは光るホタルを眺めていた。

23時、そろそろ街へ降りてY殿の所へ行かねばなるまい。
彼女はまだ待っているだろうか。
・・・多分待っている。
06

14

23:45
Thu
2007

No.0253

成敗

自宅へ帰るとおかーしゃんのお友達が家に上がりこんで念仏を唱えていた。
いらっさいませと言いながらご飯をかきこんでいると

アリさんがいっぱい来ているわよ。

と聞こえた。そんな念仏があるのか。
するとおかーしゃんがティッシュを持ってたたたっと走り寄り、
神棚の上でもぐらたたきを始めた。
どうやら念仏じゃなくて本当にアリさんがいるらしい。

ヒマワリから出てくるのよー。
今夜捨てようと思ってたんやけどね。ほほほほ・・・

おかーしゃんはアリさんを探す。
ヒマワリから出てくるって知ってるなら早く捨てればいいのに。
それに一番背の高いヒマワリが1本しおれている。
上側の花びらがくたっと下を向いて汗で額に張り付いた前髪みたいだし。

そんな事を思いながらも私が買ってきたヒマワリなので
自分がアリさんを家に呼び込んでしまった後ろめたさから無言で食器を片付けた。

かのんの食器に入っているドッグフードをつまむフリをしながら
かのんのご飯食べちゃうよーとかのんを焦らせて遊んでいると
目の端に蜘蛛のようなものがトコトコしているのが見えた。
蜘蛛は嫌いだ。見なかったことにしよう。

するとおかーしゃんがとととっと走り寄ってきてティッシュで摘み上げた。
ここにもいたわと勝ち誇るおかーしゃんに、アリさんじゃないやないかと言った。
知ってるとおかーしゃんは言った。
恐る恐るティッシュを覗くとどうやら蜘蛛でもないらしい。

アリでも蜘蛛でもないなら加勢してやろうとドッグフードをぽいと投げ、
アセアセと拾っているかのんを尻目にティッシュを掴んだ。
念仏を唱える友人殿の右側に私が、左側におかーしゃんが陣取り、虫退治を開始する。

とてもスリムで足長なその虫は息を吹けば飛んでいくぐらいか弱く、
スレンダーでいいなーと独りごちながらティッシュで押さえた。
が、あまりにもひ弱なのでティッシュでなでるだけで潰れてしまう。
そして驚くほど足が速く、ぐずぐずしていたら
あっという間にどこへいったかわからなくなるのである。

友人殿は目ざとく、念仏を唱えながら虫のいる所を指差す。
私とおかーしゃんは友人が指し示す方へすかさずティッシュを持っていく。
そんな事を繰り返しながら何十匹と退治した。
少し疲れたのでバトンタッチしようと振り向いて

かのん。出動だー。

と我が家の警備員に声をかけると、
さっきまで床の上で寝そべっていたくせに急に起き上がり、

今、ごはん食べてるから忙しい。

とお尻で言いながらドッグフードを転がした。

おかーしゃんはヒマワリを捨てた。
そしておかーしゃんが通った後の絨毯は虫が縦横無尽に走り回った。

私は武器をコロコロに変え、かのんのご飯なんかいらんしーと言いながら
走りまくる虫たちを一網打尽にやっつけた。
06

12

23:28
Tue
2007

No.0252

新調

あの事件から2週間と少し。
無くしたものは取り戻さねばならない。

落としたのは財布とカメラの充電池2つと携帯電話。
ケチがついたと言って捨てたのは濡れたジーパンとTシャツと靴下と下着。
諸悪の根源(?)であるバッグ・・・
はおかーしゃんに捨てちゃダメと言われたので貰い手を募集中。

今日はお財布を新調した。
色々と考えた末、何のバッグを持っても財布とケンカしないようにと
ロゴのついていない財布を探して
柔らかい革を編んである〇ッテガヴェネタの定番商品にしたのだが
にじゅうウン歳の年頃娘が持つにはちょっと地味だな。
と買って帰ってきてから考えた。

しかし持って帰ってきてから往生際の悪い事を言っても仕方ないので
一思いにカード入れにカードを差し込む。
これで返品不可、質屋に持ってっても二束三文である。
きっと新しいから悪いのねと。
使い込んだら愛着が湧くはずと自分に言い聞かせる。

思い起こせば前の財布を使い続けて5年?6年?
札入れが縦だったため、ファスナーでお札を挟んでよくボロボロにしたものだった。
そして1万円札は入らない。
小銭入れはホックだったので勝手に開いてかばんのなかでバラバラになった。
よくぞあんな使いにくい財布を何年も持っていたものだ。

財布を買うために選ぶのは楽しいが買った財布を使うとなると話は別だ。
お買い物は大好きだが、財布の新調はあまり好きではない。
財布を買うことによって入れるお金が減るため、
何のために買ったのかわからなくなるからである。

それともう一つ。
平穏な生活に他人が急に入って来たような気がして
どうも落ち着かないのである。
06

11

23:28
Mon
2007

No.0251

身体測定

じゃなくて健康診断。
未だにどう違うのかよくわからないが
とにかく明後日は健康診断なので明日の夜から絶食ですよと
今日の朝会で言われてえぇぇっっとショックを受けた。

毎年のことだが突然言わないでくださいよと頭を掻く。
だって今日の夜ご飯を逃したら、
おいしいご飯を食べられるのは明後日になるじゃないか。
食べ溜めしとかなきゃ・・・と心が逸る。
採血の心準備だってまだだ。
悠長に「浴衣欲しいなー。。。」とか鉛筆転がしてる暇じゃない。

しかも運の悪い事に今週はお昼休みが1時からの当番なので
身体測定が終わっても昼過ぎまで食べられないことが発生。
普段はお昼をコーヒーで済ませる事が多い私だけれども
そんなことしたら丸一日、絶食せねばならない。
明日は〇ッテリアもお休みしてどこかでおいしいご飯を食べよう。

夜ご飯、別に早い時間に食べたら問題なかろうが
ダメと言われたら生真面目にも絶対食べないと決めている私には
この身体測定、1年に1度の苦しいイベントなのである。
ドキドキしながら更衣室であぶら取り紙を使っていると
後輩のM殿がテーブルでお弁当をつつきながら

明後日は健康診断だからごはん控えめにしなくっちゃ。

と、きゃっきゃっと笑っている。
ふざけるんじゃないよ。
今さら食事制限したところで何kgも変わらない。
そんな事を考える暇があったら自分が持ってるスーツの重さを全部量って
一番軽いスーツを着てこようと思う方が建設的な考え方である。

もちろんベルトははずしてね。

と心の中でアドバイスを与えたが果たして彼女に届いただろうか。
どうでもいいがとりあえず今日の夕飯は何だろう。

ぐるぐるお腹を鳴らしながら家へ帰ると
赤飯とかまぼことチンゲンサイだった。
やれやれこんな日に限って粗食(?)である。
私にダイエットでもさせる気だろうか。
その気持ちはとても有難いが、今日じゃなくてもいい。

パプリカもっと切ってこようか?

嬉しそうにおかーしゃんは言うが、
かぶりを振って答える。

いえ、結構です。わたくし赤飯をもっと食べますから。
06

10

21:19
Sun
2007

No.0250

ドザエモン

ドザエモンが上がったぞー・・・
と、声を張り上げるとかのんやうさぎがわいわいと寄ってきた。

我が庭のししおどしは現在、うさぎの家を掃除する場所となっている。
そのししおどしの支持台は小銭型で真ん中に水が溜まるようになっている。
天気がいいのでベッドシーツを洗濯機に入れた後、鼻歌交じりにうさぎを外に出す。
うさぎは日向ぼっこを、かのんはうさぎの周りで遊んでいた。

さて私は、うさぎの家を洗おうとタワシとサンポールを持ってししおどしに向かったところ、
とんでもない光景がそこにはあった。

ナメックが溺れ死んでいる。

なんて事だろう。
以前、ナメックとの戦いでこの水場で塩をかけた折、
驚く程の速さで水の中を泳いで逃げていったあのナメックが、
塩をかけても水の中へ入った途端に生き生きと蘇ったあのナメックが、
水の中で死んでいるなんて。

死んでもなお気持ちの悪いヤツだなと思いながら
ぶるぶる震えながら右の小脇にかのんを、
左の小脇にうさぎを抱えてナメックを眺めていた。

やっぱり死因はアレか。
ずっとうさぎの家をここで洗っているもんで
この銭型の支持台の溜まり水は普通の水じゃなくて
酸・酸・酸が効くサンポール水となっていると思われる。
よってサンポール死ということか。

しかしこのナメック、だれがのけてくれるんだろう。
私はヤダ。
06

09

23:51
Sat
2007

No.0249

独り派

誘われて会社の人と5人で飲みに行った帰り。
帰りと言っても解散というわけではなく
はぐれてしまっただけだが。
こういう時に携帯電話がないのは不便なもので・・・
というか、むしろ皆が普通に電話なんぞを持ち歩いているからこんなことになるのだ。

1軒目を出てから、次はどこへ行こうかと相談してたら
次長殿がちょっとパチンコへ行きたいと言い出した。
え。パチンコですか次長殿。
嫌だなーとひるんでいると、女性陣には5000円ずつ出資してあげるから
それが負けた時点で帰ったらいいよと言う。
私ともう一人の女性はそれならという事でパチンコ体験に繰り出した。

よくわからないがとりあえず言われた通りに座っていると
私だけ「当たった」らしく、もう十分楽しんで飽きてきたのに
座った台から離れられなくなってしまった。
次長殿が隣でわくわくしながら見てるのでもういいやとも言えず
この「当たり」が終わるのをジリジリと待つ。
すると、早々にお金を使い切った女性殿ともう一人の殿方が
「〇▲※~」と言ってどこかへ行ってしまった。
店内がうるさくて何言ってるのか聞こえない。

やっと終わったので次長殿に、もらったパチンコ玉の箱をあげると
お菓子と飴と1800円をくれた。
次長殿は鼻歌交じりに帰って行くが私はどうしようか。
別件の約束があるので2軒目には行かないと言っていた人に
電話を借りていなくなった人にかけてみた。
ら、「待ってるので早く来てください。」と言われた。
場所がわかりませんと言うと、「〇〇の前まで来たら電話してください。」
という返事が返ってきた。
ああ、もういいですよ私疲れたので帰ります。
と辞退した所でやっと私に電話がない事に気づいたバカモノが慌てて
すぐに迎えに行くから待っててくださいと言おうとしたが
くださいの「だ」辺りでじゃあねと言って電話を切った。

1軒目はご飯食べてたのでビールを1杯しか飲んでおらず、時間はまだ10時前である。
飲み足りないがはぐれてしまった相手のいるお店へ追いかけて行くのも癪なので
どうしようかなとイライラしながら歩いていると、1軒の花屋の前を通った。

花屋の前にはバケツにいっぱいのひまわりがあった。
ふと思いたってひまわりを10本だけ買った。
今回も茎を切らずに長いままにしてもらったので
肩に乗せて歩いていると会社の後輩M殿と会った。
こんばんはと挨拶をしてまた歩いた。

1軒のショットバーに入って飲みなおしていると雷が光った。
外を見ると豪雨である。
しまったしばらく帰れないなと思いながらも
どしゃ降りの雨はとても心地よく、不思議とイライラ気分が収まった。

小雨になるのを待っている間中、飲みに飲み続けて久しぶりに酔っ払った。
会社の人やその辺の友人と飲んでると気を遣ってしまってゆっくり飲めないもんなと考えながら
どんどこ勧められるがままに飲み続けて店を出た後、
何となく爽快な気分でタクシーに乗ったのは1時を少しまわった所である。
06

07

23:39
Thu
2007

No.0248

茄子日

茄子日近しと言えども頭をひねる今日この頃である。
壊れ出すと雪崩式に全部壊れていくのは電化製品だが
日用品というのは寿命の差はあれども消耗品である。
いらないものを捨てる生活は継続しているものの
必要なものも悉くなくなってしまい、もはや空虚としか言いようがない。

先日の崖っぷち騒動で財布がダメになり、カメラの充電池と携帯電話を失った。
携帯は未だ復旧のメドが立たず、必要なものを買って残ったお金があれば
復活させる予定なので当分は基本料金のみを払い続けることにした。
もう解約してもいいのだが。
財布はどうしても必要なので目下物色中ではある。
が、買い物に行く時間がないため現在は裸銭を持ち歩いている。
スーツから小銭を出してジュースを買う様はまるでおっさん。

先日、足が痒いなと掻いていたらパンツの太股あたりに穴が空いているのを発見。
スーツは仕事に不可欠だがとりあえずセールまで我慢することにした。

一昨日、腕が痒いなと掻いていたらカーディガンの肩部分に穴が空いているのを発見。
黒のカーディガンはこの他にはウールしか持ってないのに。
新しいのを買わねばと思いつつもやはり買い物に行く時間がないため、
現在はサブイボをたてながら半袖で社内を元気に走り回っている。
サブイボを立ててもジャケットは絶対着ない。

それにしてもあらゆる部位の掻き過ぎ感は何なのだろうか。
ノミ取り首輪でもしようかと思う。

30デニールのストッキングが破れた。
しかしこれはまだがんばった方だろう。
お疲れ様と言いながらゴミ箱へ捨てて新しいストッキングを買った。

年に1~2度使い切る化粧品が今にもなくなりそうである。
してもしなくても変わらない化粧品ごときがと悪態をついても
どうにもこうにも増えてくれるわけがなく、
だからと言って減りが収まらないのはもちろん使っているからである。
歯磨き粉もシャンプーもボディソープも底が見え始めた。

うさぎのご飯やおやつもなぜか切れかけている。
おやつがないぞと怒るうさぎに、あと2日待ってくれたら
休みの日におもちゃもおやつも買ってあげるからとなだめるのがやっとである。

〇ッテリアでオレンジジュースを飲みながら
出費の計算をしては唸っている自分が
何だか所帯じみているようで気が滅入るのである。
06

06

22:22
Wed
2007

No.0247

エコ・タクシー

ようやくかかとが治ってきたので
先日というか、数ヶ月前に買ったパンプスを履いて会社へ行った。

思えば長い道のりだった。
パンプスが履けなくなってからはや3ヶ月。
たったの3日間、合わない靴を履いただけなのに
90日かかってようやく光が見えはじめた感じである。

新しい靴っていいもんだ。
パンプスが履けるって幸せだ。
と、感慨に耽っていたのだが人生そう甘くはないもんである。

新しい靴は履きなれるまではやっぱり足が痛い。
毎回の事だが耐え難い苦痛である。
最近はパンフレットがぎっちり詰まったダンボールを
何箱も重ねて1階と2階を何往復もする肉体労働をしているので
「重い痛い重い痛い」を呼吸代わりに走る始末である。
pinguはラマーズ法なんかやってたかもしれないが
私の場合はババール法とでも名づけておこうか。

さて、夕方。
いつも通り定時に走って帰る私にはもはや走る気力はない。
だって足が痛いのだ。
脂汗をにじませながらバス停までいばらの道を歩いていた。

背後からキコキコという音が聞こえたため、
自転車かなと横に避けると、天井付きのでっかい自転車が通り過ぎた。
1台、2台、、3台、、、
中にはワカモノが乗っている。

べろ・・・たくしー?いや、「ヴぇろ」か。
というかどっちでもいいでしょ。

何だこれはと思い、中で自転車を漕いでいる人に聞いてみることにした。

もしもし、何やってんですか。

自転車こいでます。

揺らめく旗に無料だと書いてあったので
100mほど先のバス停まで乗せてもらうことにした。
普通の人が歩くのと同じくらいのスピードではあるが
いばらの道からスケートリンクに出たような爽快感でバス停を目指した。
あのまま自分の足で歩いていたら、100mと言えどもきっと行き倒れていたに違いない。

このタクシー、期間限定でしばらく走る予定とのこと。
さすがに家まで帰ったら日が暮れそうだが、
というか漕いでるこのワカモノが燃え尽きそうだが、
バス停まで送ってくれるなら便利やないかと考えながら外を眺めていた。

しかし他のべろたくしーに乗っていたのは
クソガキ殿とそのおばーさん(おかーさんかも)や
はしゃぎまくってる女子高生だった。
あれ。用途が違ったかな。
06

03

19:52
Sun
2007

No.0246

襲来

「ノミの四月 蚊の五月」ということで、寝苦しい季節がやってきた。
暑いのはまだ我慢できるが、
蚊に耳元でささやかれるのは何とも我慢しがたいものである。
どうやら私の血はおいしくないらしく誰かと2人以上でいると殆ど蚊に襲われることがない。
ので、幸運ながらちょっと寂しいという複雑な思いを毎年胸に抱く。

しかし自室で眠る時は私だけしかいないので、
毎晩のように蚊の襲撃を受けることになる。
電気をつけている時はどこか部屋の片隅で潜んでいるかれらは
電気を消した途端になぜか活発になる。
そして、眠りに入った頃を見計らって耳元に現れるのである。

昨晩も眠りについて1時間ほどでぷいーっとやって来たので
3匹ほど迎撃してやったのだが、退治をしていると目が覚めてしまった。
おかげでまったく寝不足である。

一度に大量の蚊が襲って来るのだったら、
それはそれで怖い光景ではあるが
殺虫剤でしゃーっとやっつける所なのに
なぜかやつらは一匹ずつしか来ない。
どこかで列を作って順番待ちをしているかのようである。
時々勘違いしてか我慢しきれなくてか、1匹と格闘している最中に
もう1匹加勢してくる事もあるが。
そんな時は蚊同士でケンカが始まる。

あ、あなたフライングよ(汗)

あら、そんな蚊の鳴くような音で飛んでるから聞こえなかったのよ。
あなたもうやられたのかと思ってたわ。

こんな感じで人の寝てる頭の上でぷいっぷぷぷいっとぶつかり合う音がする。

もしもし。どうでもいいからどこかにとまっておくれでないかい。
叩くに叩けないじゃないか。

そう仲裁に入ると、2匹が口を揃えて

やかましいわね。
アナタに関係ないでしょほっといてくれる。

と言って2匹はもつれ合いながらどこか遠くへ行ってしまう。
眠たい私にはどっちでもいい話なのだが
毎晩頭の上でぷいぷいと飛ばれるのは甚だ迷惑な話である。

そろそろ煙を吐くブタでも設置しよう。
06

02

22:39
Sat
2007

No.0245

赤さん

赤さん

私には携帯電話がないので、
pinguがおかーしゃんのケータイへ連絡をよこした。

赤さん抱っこできるようになったからおいでませ。

む。今からゆきます。

よく解からないが、多分赤さんは産道を走って出てきた。
あまりにも早く出てきたので(詳細はそのうちpinguが書く。かも)、
赤さんは誕生早々、pinguからべりっと剥がされて保育器に入れられたらしい。
ので、誕生した日に駆けつけた時は保育器に入れられた赤さんを
ガラス越しに遠くからしか見ることができなかったのだ。

他のどの子よりも毛がふさふさで人一倍でっかい甥っ子を見ながら、
手前のベッドに寝てる他人の赤さんを指さして
こっちの子、ちっさいのに保育器入らなくてだいじょぶかね。
とつぶやいた。ら、他の赤さんもみんな私の甥っ子より小さかった。

そんなわけでまだ間近で見たことのない甥っ子に会いに、
電話を切った1分後には車に乗り込んだ。
何か買っていこうかと思ったらポケットに500円しかなかった。

病院に着くとpinguは不在。
仕方なく来客用にとおかーしゃんが買っておいたパックコーヒーを
勝手にがぶ飲みながら待っていると、pinguが赤さんを連れて部屋に入ってきた。
赤さんは苦悩するような顔で眠っていた。

赤さん、起こしていい?

と聞いた。
pinguはダメだと言った。
そこで、

赤さん、泣かしていい?

と聞いた。
pinguはダメだと言った。
そこで、

赤さんに揺りかごの復讐してもいい?

と聞いた。
pinguの口がへの字になった。

赤さんが起きたので抱っこさせてもらった。
ふにゃふにゃだった。

赤さんが抱っこできるぞ情報をpinguの夫であるおっさんから聞きつけた彼のご両親が、
おっさんとの電話を切った1分後に車に乗り込んだらしい。

多忙なる赤さんに謁見する時はアポが必要である。
06

01

23:07
Fri
2007

No.0244

車窓

青い田んぼや住宅街の中を車で走る。
行き先はよく知らないがとにかくひたすら走っていた。

助手席から窓の外を眺めていると、
ダチョウがいた。

pingu、pingu!ダチョウですよダチョウが走っておりますよ。
車を運転している姉のpinguに向かってそう叫んだ。
pinguは、バカいってんじゃないですよbabarくんと相手にしてくれない。
しかし確かに車の横をダチョウが仮面をつけた女の人を乗せて走っているのだ。

しかしダチョウってのは走るのが速い。すごいもんだ。
と、感心しながら再度pinguに言った。

ほらほら、ダチョウですよ。走っとりますよ。
もーbabarうるさいですよ。どれどれ・・・なーんだやっぱりダチョウじゃないじゃん。
え。ダチョウじゃないですか。ダチョウじゃなかったら何なんですか。
babar、よく見なさい。あれはダチョウじゃなくてヒトですよ。
えええ。ヒトじゃあないでしょう。どう見てもダチョウだ。

ダチョウだヒトだと言い合っていると、そのダチョウが急に止まった。
pinguも車を道路の脇に停めてくれた。

ほら、ダチョウなんかどこにもいないでしょ。
走るのをやめたダチョウの方を指差してpinguが言った。
絶対ダチョウですよと言いながら首を向けると、

確かにダチョウではない。
ダチョウと思っていた走る黒いヒトは
全身タイツみたいな格好をして、頭に鳥の羽を刺した
殿方だった。

そんな・・・

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