続続・よいこの1日  -

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08

30

23:13
Thu
2007

No.0284

人の気配で目が覚めた。
ワンピースを着て、長い黒髪を持った女の人が窓に向かって立っている。
何をしているんだろうと寝ぼけながら見ていると
どうやら彼女は窓を開けようとしているらしかった。

この窓、どうしても開かないのよ。

と、彼女はガタガタと窓の縁を動かしながら言った。
開くわけがない。
窓は横にスライドさせて開けるものなのに
彼女は列車の窓を開けるように下から上へ持ち上げようとしている。
そんなに力を入れたら外れますよと言おうとしたところ、
大きな音と共に窓は下から上に持ち上がり、開いた。

外はとてもいい天気だった。
女の人は満足そうに窓から上半身を出して外を見ていた。
私はそんな彼女をベッドに座ったまま呆然と見ていた。

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08

29

21:49
Wed
2007

No.0283

お問い合わせ その2

1、2、3、4、・・・
通勤のバスに揺られながら何を数えているのかと言うと、

そう言えばパスポートの期限っていつまでだっけ・・・

というギモンが頭をもたげたため、パスポートの有効期限を数えていたのである。
ビザも取れたのに何を今さらという感じなのだが
ガイドブックに、ブラジルへ入国するためには
有効期限まで6ヶ月以上の残存期間が必要と書いてあり、
自分のパスポートは今年の12月で切れるんじゃなかっただろうかと
やたら心配になってしまった。

残存3ヶ月しかないのにビザは取れてしまった。
旅行会社の担当者も何も言ってなかった。
大丈夫・・・なんだろうが気になって仕方がない。
空港ついたわ入国できないわでは、
私の貴重な10日間を、日本でもブラジルでもどこでもない
無法地帯で過ごすハメになってしまう。
映画「ターミナル」みたいなロマンスなんてあるわけないだろうし。

そんなわけでお得意のお問い合わせである。
旅行社に聞こうと思ったが生憎、電話番号を控えていない。
しかしガイドブックに大使館と領事館の連絡先が載っていたので
領事館に電話をかけることにした。

もしもし・・・
「〇※▲〇~ぽるとぎー!」
え!どうしようぽるとぎーしか解からない・・・と思ったら音声ガイダンスだった。
「日本語をご希望の方は2を押してください。」
よし・・・2!
しかし日本語も音声ガイダンスで営業(?)時間の案内と
不明点はHPを見ろという無愛想な女性の声が流れるのみ。
ガイダンスを使うならもっと明るい声で作ってほしいなと思いながら
入国に必要な条件くらいなら大使館でもわかるだろうと
大使館に電話をかけることにした。

「〇※▲〇~!ブラジルタイシカン!」
過去の記憶が蘇ってきた。
アノアノ言いながらまた聞かなければいけないのか。

アノアノ・・・・ちょっと聞いてもいいですか。
「イイデスヨ!」
アノアノ・・・・パスポートの有効期限なんですけどー
「エ!ナニ!ユーコキゲン!」
ゆうこ 機嫌?いやいや有効期限についてですね・・・
「アー!ショルイカンケイハリヨウジカンガヤッテル!
リヨウジカンニキイタホウガクワシー!」
利用 時間?いやいや、さっきかけたんですけど繋がらないので。
じゃあ番号教えてもらう事できますか?
「イイデスヨ!チョットマッテ!〇〇〇―××××!ワカタ?」
〇〇〇―××××デスネ。ワカタ。ジャ、アリガト・・・?

さっきの番号と一緒だった。


帰宅後、領事館のHPを見ると6ヶ月と書いてあった。
私のパスポートを見ると有効期限は来年の12月だった。
08

27

22:46
Mon
2007

No.0282

できごと

痛いだけなら我慢もする。
しかしこの腰痛、ただの腰痛ではないかもしれない。
そう気づいたのは入浴後に鏡の前に立った時である。

何だか腰から下が左寄りにずれている気がする。
気のせいかなと思っていたがやっぱりずれている。
と言うか肉(?)のつき方が左に比べておかしいのである。
旅行を目前にしてこんな斜めになったばばるでは水着も着れやしない。
と、いうわけでこの腰を直して(治して?)もらおうと決心した。

K殿に勧められた整骨院は会社から少し距離があるので
仕事が終わるや否や、いつも以上に駆け足で飛び出した。
ガツガツと早足で歩いていると自転車が寄り添ってきた。
「こんなに近くにいるのに気づいてくださいよー」
と話しかけてきたのは同じ会社のH殿。
丁度いいやと荷台を掴み、ちょっとそこまで乗せてってと後ろにまたがった。
「家から離れてってるんですけどー」とぶーたれながらも
彼は律儀に病院を探して自転車を漕ぎ、受付時間までチェックしてくれた。

整骨院ではおっさん先生とセミおっさん先生が
同じくおっさんの背中を揉んだり伸ばしたりしていた。
しばらく待つと一つ目のベッドに通され、苦悩する顔のおっさんが横たわる隣で
「何とか波をあてますね」と背中からお尻まで機械を引っ付けられた。
パンツのゴムを伸ばさないよう注意してくださいよと先生に言うと
先生は少し困った様子だった。

心地良い「何とか波」を背中に感じながら
苦悩するおっさんの隣である事も忘れ、夢見心地にうとうとし始めると
「ハイ、終り」と次のベッドに案内された。

2つ目のベッドは何だか波打っていた。
ビビリながら何かいますよと言うと、セミおっさん先生が
「ヲーターベッドです」と、嬉しそうに言った。
そろそろと横たわると足にオモリを乗せられ、
「もし気分が悪くなったら言ってくださいね」とセミおっさん先生は
苦悩するおっさんの方へと去っていった。

ウイウイと音がしたかと思うと、ベッドの下からマッサージ機のようなものが出てきて
足の先から肩までのマッサージが始まった。
腰や肩は痛気持ちいいのだが、足はくすぐったくて仕方ない。
笑うな笑うなよばばると励ましつつも、せめて内モモはやめてくれぇ
と笑いをこらえて肩を震わせているとおっさん先生が駆け寄ってきた。
「どうしました!気分が悪くなりましたか!!」
今はまさに内モモ攻撃の最中なのでどうか私を放っておいてと心の中で叫びながら
イエ、だいじょうぶでございます・・・とやっとの思いで返答する。

3つ目のベッドは先生によるマッサージである。
「うーん・・・座りすぎですね」そう先生は言った。
その後、しばらく沈黙が続いた後で気を利かせた先生が
「ぱぱる社の保険証は顔写真がついてるんですね。」と、世間話らしき話題を振ってきた。
ぱぱる社?ぽぷら社じゃないんだから・・・ばばる社なんですけどねと心の中で訂正する。

「ぱぱる社」に気をとられてあまり会話も弾まぬまま、
背中にガムテープみたいなものを貼られ、今日の診療は終わった。
ガムテープは肌に異常が現れない限り明日まで貼っててくださいとのこと。
そうか。明日も来なければいけないのか。

じゃあまた明日・・・と薄暗くなった外へヨロヨロと出るとキキっと自転車が止まった。
見上げるとこの整骨院を勧めてくれたK殿が様子伺い(?)に前を通りかかった所だった。

K殿、当分の間はここへ毎日通う事になりました。
08

24

23:56
Fri
2007

No.0280

ぴんぐーとばばーる

ぴんぐーの家にオヨバレに行く約束をすっかり忘れていた。
夕方、着信履歴にぴんぐーの痕跡を見つけ不審に思っていると
一体こったいどうするんだいと再度電話がかかってきた。
そこで、バスの時間までお買い物をして家に帰るので迎えに来て欲しいと要請。
するとオヨバレにも関わらずぴんぐーは、
お腹空くから先にご飯食べとくねと事も無げに言った。
私は、信号待ちで隣に立っていたじーさんが「えっっ」とびっくりする程の大声で
待っててくれなきゃイヤだと抗議した。

さて、しぶしぶではあるが待つことに承諾したぴんぐーが
迎えに来るまでに家に帰らねばならない。
そしてオヨバレならやはり手土産は必須であろう。
アセアセと買い物を済ませ、スウィーツ売り場で手土産を物色。
早歩きしながら迷っていると売り子さんがエコルセの試食品をくれた。
懐かしいなあそう言えばぴんぐーもエコルセが好きだったな・・・
と思い出し、久々にエコルセを買って持って行く事にした。

バス発車1分前に滑り込み、やれやれと汗をかきながら帰宅。
準備をしてそわそわと待っているとぴんぐーがやって来た。
今日は丁度いい大きさのビニール袋がなかったため、
最近まったく使っていなかった小さなグッチのバッグを手に取り、
振り回しながら姉の車へと乗り込んだ。
車にはぴんぐーの友人、toro殿もいてひらひらと手を振っている。



ぴんぐー邸に到着するまで暗闇で気づかなかったが、
ぴんぐーは高校生の頃以来持っているのを見たことがなかった
グッチのバッグを引っ掛けていた。
真似なんかしちゃってぴんぐーったら。と心の中で呟く。

「ばばるにお土産があるよ」とぴんぐー。
「ぴんぐーにお土産があるよ」と私。
買ってきたエコルセを差し出すと、ぴんぐーのお土産もエコルセだった。

ばばるが好きだって言ってたから買ってきたのにー
いやいやぴんぐーが好きだって言ってたから買ってきたのにー

と騒ぎながら、仕方なくエコルセとエコルセを交換した。

そんな二人の様子を
toro殿と
ぴんぐーの旦那であるおっさんと
赤さんが
呆れた様子で眺めていた。
08

21

19:34
Tue
2007

No.0279

影武者

お問い合わせや資料請求は結構好きな方。
色々とくだらない事を聞いてはふむふむ言っているわけだが
昨晩もちょっと興味を持った事があって早速資料請求をすることにした。

資料請求画面で住所や名前を入力する。

ばばる県ばばる市ばばる町・・・と。
えーと名前名前ね。ばばーる・ばばる・・・と。
歳・・・サバ読んでも仕方ないかね。にじゅうウン歳。
よし。でけた。

「入力内容を確認の上、OKボタンを押してください」
という文章が画面の一番上と一番下に書かれていた。
確認か。それは大切な事である。
・・・よし、間違いなし。OK!・・・??

画面の下にはクリアボタンがあった。
おっとこれは違う。
せっかく打ち込んだものが消えてしまうじゃないか。
OK!!・・・???

これは困った。
何が困ったってOKボタンがない。
再度ページの先頭までもどって会社のロゴからクリアボタンまでチェックする。
しかしどうもこうもないものはない。
どうすればいいんだ。これでは資料を送ってもらえないじゃないか。

とりあえず休憩しようと画面をそのままにして
コーヒーをいれて飲んだ。
さて、気を取り直して再度挑戦。
しかしないものはない。

もう一度休憩しようと画面をそのままにして
パソコンの前でくびれ体操をしてみた。
さて、気を取り直して再挑戦。
ないと言ったらないものはない。


何だかイヤになった。

普段ならば怒ってブラウザの×ボタンを押すところだが、
きーっと言いながらクリアボタンを押した。

ぱっ

と、画面が変わって確認画面に移った。
再度入力内容を確認の上、画面の一番下にあるOKボタンを押した。

数分後、自動送信で
「近日中にご請求頂いた資料を郵送いたします」
というメールが来た。
08

19

18:33
Sun
2007

No.0278

すれ違い

はっ。と目覚めると夕方の7時だった。
携帯を見ると見慣れないマーク、着信アリである。
4時過ぎから1時間置きに電話をくれているのは
うどんのおいしい隣県に住むY殿。
いけないいけない。
今日はY殿がはるばるばばる県までご飯をおごりに来るんだった。
かけ直そうかな・・・と通話ボタンに手をかけたところ、
ナイスタイミングなことに向こうからかかってきた。

もしもしと電話に出て、何度もかけてくれてたのに出なかった事を詫びた。
イエイエと笑う電話口のY殿に何となく違和感を覚える。
気のせいかと首を振っていつばばる県に来るのかと聞くと、
なんともう来ているとのこと。
それは悪いことをした、すぐに用意するから迎えに来てと言おうとした所、
Y殿は今週末までばばる県にいてその後信州に行くのだとベラベラ喋りだした。
今週末・・・?信州・・・??
そんな長いことばばる県に滞在するのかと訝しがっていると
反対に向こうからなんで自分がばばる県にいる事を知っているんだと聞いてきた。
何でってだって私が呼んだからじゃないか。

ますますワケが解からないが取りあえず話を続けることにする。
Y殿はまた、当面の予定を余所余所しく聞いてきた。
そんな遠慮がちに聞いてきてどうしたんだこの人は。
今夜一緒にご飯食べて飲みに行く約束を昨日の夜したばかりなのに。

変だな変だなと思いながら携帯電話を顔から離して画面を確認すると

別人だった。
08

06

23:52
Mon
2007

No.0277

倦怠期

旅行準備は着々と・・・
進んでいた。先月までは。
毎回のことなのだが、行き先を決め航空券を取り、
渡航先の情報や現地の移動ルートを調べているうちに
段々行くのが面倒になってもう行きたくないなと思い始める。

旅程も大体決まってビザも取れた。
後は行くだけなのだが出発まで残り1ヶ月となって
やっぱり例の如くイヤになってきた。

行くのがイヤだと思うのは、まず準備が面倒臭くなって飽きたから。
そして見知らぬ土地の見知らぬ言語に右往左往するのが煩わしいから。
ジャパニーズカネモチ・・・とたかられてぼったくられるのが目に見えているから。
そして何より旅行先の悪いニュースが飛び交ってビビってしまうのである。

一昨年のスリランカでは地震と津波が。
去年のタイではトリフルエンザ流行が。
そして今年は使用する予定の航空会社の飛行機が墜落した。
天災で死んでしまうならそれも仕方ない。
しかし人災で死ぬのは真っ平である。
しかしここまで全てが揃って急にキャンセルなんてできる勇気もなく
イヤだと言いながらも行けば行ったで楽しんで帰ってくるのも毎度のこと。

高い所と速い乗り物が苦手な私にとって飛行機は何回乗っても慣れないもの。
いつもは通路側にしてもらうが今回はあえて窓際を選択。
そして身代わり人形を連れて行くことにした。
おかーしゃんは、「アンタ・・・バカじゃないの?」と呆れた様子だったが
これがないと私は死ぬと言いながら迷わず注文。
その人形が一昨日、やっと届いた。

ブードゥー人形
 ちょっと前に流行った
 タイのブードゥー人形である。
 色によって効能(?)が違うらしく
 今回、旅のお供にするのは
 身の安全を守ってくれるという
 オレンジ殿である。

このオレンジ殿が旅の無事を見守ってくれるのです。
おかーしゃんとかのんに人形を見せびらかしながらそう説明すると
大事なオレンジ殿にかのんがいきなり噛み付いた。
私のオレンジ殿に何をする!と、かのんを叱りつけて奪うと
5つもあるのに1つくらいくれたっていいじゃないかと言い出した。

1つくらいはいいけどオレンジ殿だけは絶対ダメ。

いいや、オレンジがいい。ばばるのケチ。

わーわーガウガウと喧嘩をしていると、
あんなにバカにしていたおかーしゃんがかのんの口を塞ぎながら

かわいいやないの一つ頂戴

と、勝手に品定めを始めた。
慌てた私はオレンジ殿だけは絶対ダメだからねと言いながら、
おかーしゃんに金運アップのイエロー殿をあげた。
おかーしゃんは嬉しそうに車に乗せて来るわと走って出て行った。
かのんは・・・諦めて自分のおもちゃをぴーぴー鳴らせて遊んでいる。

オレンジ殿、来て早々かのんに襲われてしまったけど
私の旅に危険が迫ったら身代わりになってくださいよと願をかけた。

これで安心して旅立てるはず。
保険もかけたことだし。
後は現地人とアミーゴになるべく簡単なポルトガル語を覚えるだけ。

そう。今回の旅の行き先は日本の裏側、
ブラジルはアマゾンへ行くのである。
08

05

23:32
Sun
2007

No.0276

おっさんに連れられて行ったうどん屋を営んでいるのはこれまたおっさんである。
おっさんの友達はおっさん。当たり前か。
さてこのうどん屋のおっさんは湿原にある植物やトンボにとても詳しい。
また、自ら色んなものを栽培してはうどんの具にしているようである。

そのうどん屋のおっさんがとても珍しい植物を見せてくれると言う。
どこかの大学の植物学者が持ち込んだもので
ここで育てて増やしてくれと言われたらしい。
うどんを食べ終わった後で、早速見せてもらうことにした。

ミヤマ・・・?


4mmか5mmくらいの大きさで一つだけ木の根元に咲いて(?)いた。
教えてもらわなければ踏み潰しそうである。
名前は・・・長すぎて覚えていないがケミヤマ何とかとおっさんは言っていた。
ミヤマなんとかの仲間らしい。

こんな草のような花がほんとに珍しいのかね・・・
と訝しがっていると、うどん屋のおっさんは
図鑑にも載ってないからきっと珍しいはずなのよと言った。
おっさん達は必死になって写真を撮っては写らないよーと騒いでいた。

ばばるさんは女性だから花とか好きなんじゃないのとおっさんが言ったので
花は好きですが名前とかはわかりません。
名前や生態系まで調べ上げるんじゃなくて感覚的に見てるだけなんですよと答えた。

ほうナルホドとおっさんは言う。
男性よりも女性の方が花好きみたいなイメージがありますが
花に詳しいのは男性の方だと私は思いますけどねと言うと
そんなもんかいねと言いながらおっさんはまた小さな花にレンズを向けた。

私はかがみこむおっさん達のお尻を見ながら
確かに小さくてかわいい花だけども
私はこっちに咲いてるキキョウの方が好みだわと思った。
08

04

23:18
Sat
2007

No.0275

魅惑のおっさん

黒沢湿原

財布は持った。
中身も異常なし。
しかし山道の途中でガソリンを入れ忘れた事に気づく。
どうにもこの山を超えられそうにないので途中で町へ引き返し
おじさんにまけてよーと言いながらガソリンを補充。
気を取り直して再度山へ、上ったり下ったりしながら着いたのは湿原である。

今日はサギソウという植物を見に、はるばる2時間半もかけてやって来たのだ。
汗ふきと首の日焼け対策にとタオルをひっかけて
植物案内の看板の前に立ち、一人で力んでいると
今日は涼しくてよかったねー寒いくらいじゃ。
と、売店のおじさんに声をかけられた。
こんな盆地でこれ以上暑かったら私なんか蒸発しそうである。

点々と咲いているサギソウを見ながら、
とぼとぼ歩いているばーさん達を追い抜いて遊歩道を歩いていると
ロープで囲われた場所に着いた。

サギソウ
 ロープの中でおっさんがいっぱいしゃがんでいる。
 何やってるんだろうと近寄っていくと、
 おっさん達はさささと出て行ってしまった。
 逃げ遅れたおっさんを一人捕まえて
 何でしゃがんでるんですかと聞いてみる。
 おっさんは、サギソウの写真を撮っているのだと言った。

そこで、一番きれいに咲いているサギソウを教えてもらい、
おっさんに倣って私もしゃがみこむ。
ごゆっくりと言いながらおっさんはそそくさと出て行った。
ら、10秒後には対岸にいた。
ワープ・・・?何者だあのおっさんは。

再び遊歩道へ戻り歩いていると、ヲーターフォールの看板を見つけた。
どうやら湿原の奥にはヲーターフォールがあるらしい。

地割れ

 いつもの山道と違って歩きやすい道だな・・・
 と、軽やかに歩いていると
 なぜか地面が割れていた。
 割れた15cmほどの隙間から伸びる草は
 駆け込み乗車でドアに挟まれた人を思い起こさせる。


ヲーターフォールの正面へと降りる階段へ着くと、
1mくらいのヘビがいらっしゃいましと言いながら草むらへ滑り込んでいった。
ドキドキしながら階段を降りると、さっきのおっさんがまたいた。

たびの尻滝
台風のお陰で水量が大目だから
ここで写真を撮っていくといいよ。
おっさんがそう教えてくれたので
岩場へ降りて写真を撮った。

撮ってあげるよとおっさんが言うので
私のカメラで立派に滝を撮ってくれるのかと思い
カメラを渡すと、どうやら私の写真だったらしい。
私はいいですと辞退した。

おっさんは自分のカメラで私の写真を撮ってあげるとまた言ったので
じゃあ遠慮なくと滝の前で棒立ちになっている写真を撮ってもらった。

現像して送ってくれるとのことなのでおっさんに住所を教え、
おっさんの友達だというじーさんと3人で湿原の入り口まで戻る。

じーさんが、お腹が空いたと言ったのでうどん屋へ入った。
そのうどん屋へじーさんもろとも置き去りにされ、おっさんはまた消える。
おっさんの行方を気にかけながらじーさんと一緒にうどんを待った。
程なく戻ってきたおっさんが、プレゼントですと言いながら立派な花火の写真をくれた。
消えたり現れたり、不思議なおっさんである。

まだ1時過ぎなので、もう少しここにいたかったのだが
近道があるから一緒に帰りましょうというおっさんに着いて湿原を離れた帰り道。
前が見えない程の雨が槍のように降ってきた。
対向車線の車に高波のような水を浴びせながら走るおっさんの車を追いかけながら
やれやれあそこに留まらなくてよかったと胸をなでおろす。

名刺をもらったのでおっさんの身元はわかったが
おっさんの正体は未だ不明である。
08

03

23:25
Fri
2007

No.0274

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戦利品
今年のセールはどこもいいものがなかった。
靴は必ず買おうと思い、
いつも買うお店が安くなるのを待って
1日中色んな靴屋さんを巡回したが
目に留まるものはなし。

靴は靴屋さん。
バッグはバッグ屋さん。
服は服屋さん。
薬は薬屋さん。
そんなのは当然である。

・・・と思っていたが、その考えは見事に打ち砕かれた。
靴というものは履くと痛いものであると思っていたのに
偶然立ち寄った服屋さんの靴を履いてみるとかつてない程に楽であった。
ヒールはちゃんと9cm、店員さんにモノサシで測ってもらう。
今まで履いてた靴なんか履いてる途中から痛かった私には衝撃的な出会いである。
迷った挙句、決められないのでサイズの合う靴を全部買って帰ってきた。

さて、こんなにも素晴らしい靴を見つけてしまっては黙っていられない。
ということで、服屋を回って靴が好きそうな店員さんに
ここの靴は素晴らしいと触れ回ってみた。
しかも何とセールで爆安、3つ買っても1足の値段ですよと。

あれから2週間経ち、今日はK殿をお店に連れて行ってあげた。
K殿が靴を見ている間、秋物のチェックをしていると先日の店員さんがやってきて
あーこれはこれは、あれからどこそこのだれそれや
ここそこのだれそれが来てくださいましてたくさんお買い上げいただきました。
まったくどうもありがとうございます今後ともどうぞよろしう・・・
と、頭を下げた。

んまー個人情報漏洩だわ。
そう心の中で呟きながら、お役に立てて光栄にございますと返した。
売上貢献のギャランティをもらわねば。

しかし5~6種類の型で2~3色ずつの展開しかないことを考えると、
私としたことがどうやら自分の周りに
色違いやお揃いの靴を履く人間を増やしてしまったらしい。

お礼を言われても思いは複雑である。
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