続続・よいこの1日  -

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No.0

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07

08

21:18
Tue
2008

No.0397

病は気から

風邪のひきはじめは確かそう、2週間前の週末あたりだったと思う。
喉が痛い以外何の症状もなかったのでさほど気にしていなかった。
先週のはじめ、何だかカラダの節々が痛いなと思っていたら
その翌日には会社を休んで一人、ベッドで咳いていた。

私は薬と注射と病院が嫌いなので体調不良になったが最後、
自らの治癒力に全てをゆだねて長期間を苦しむ人間である。
今回も特に何もせずに放っておいたところ、昨日ちらりと書いたように
肋骨が折れるかと思うほどのひどい咳に悩まされることとなったのだった。

カラダの節々は痛んだけれども熱は出なかった。
私は体温を測る習慣がないので、
実は寝てる間に発熱していたかもしれないが詳しいことは知らない。
が、咳以外にだるさも何もないので熱はないと思う。
ただ、やめときゃいいのに朝のお散歩に出かけたところ、
10分程で息切れしてしまってこりゃたまらんとは思った。

会社を休んでみたものの、一向に回復しないのではせっかくのお休みがムダになる。
どうやってでも休む前よりは回復していなければ勿体無いと
妙な貧乏根性を発揮して私は仕方なく風邪薬を飲むことにした。
が、こないだおかーしゃんが風邪でコテンパンにされた時に
風邪薬を全部飲んでしまっていて我が家には"改源"という
オドロオドロシイパッケージの薬が一箱あるだけだった。
特に銘柄にコダワリがあるわけでもないので私はその薬を飲むことにした。

さて、この"改源"という薬はなかなかの曲者である。
1包1包が白い紙でやたら複雑な折り方でもって包まれており、
端っこに緑色のかわいい字体で"改源"と書かれている。
で、その複雑な包みを開くとうまい具合に三角形になってその端っこから
茶色い粉薬をサラサラと口内に流し込めるようになっているのである。
この茶色い粉薬はザラザラした触感で所々にキラキラと光るツブもあり、
まるで土壁を削ったかのような容姿をしている。
初めて見た時、私はいやーな思いでおかーしゃんに、
「私、びょーにんだからオブラート・・・」
と、言ってみたところ、老人か小さい子供のようなことをお言いでないよと叱られた。
おかーしゃんは錠剤の風邪薬を飲んでいたから私の気持ちなぞわからないのだ。
と、悲しく思いながら私はその土壁を一気に飲み干したのである。

こんな粉薬を口に入れている途中でも咳は構わず出てくる。
薬で口のなかがザラザラになっている時にムズムズしてくると
水を一口飲むまで我慢しようという私のがんばりはあっけなく破られ、
ウホっと言ってからしまったと思ってももう遅い。
土壁は再度口から外に飛び出てかのんの頭やおかーしゃんの顔に降りかかっている。
また、中途半端に堪えて口を押さえてみてもムダである。
ブフッと言った次の瞬間には口の周りが土壁だらけになっている。
こういう時に一番悩ましいのが、リトライするか否かである。
明らかに大半は口から外に出て行ってしまったので薬の量が足りないのは確かだ。
が、再度新しいのを飲もうとすると今度は過剰摂取になりはしないかとやたら不安なのである。
何だかんだ言っても結局は飲まずにおくわけだが。

で、こんな土壁効果がいかほどのものかはわからないが、
どうやら私の咳は薬じゃなくても止まるらしいということに今日、気がついた。
お昼頃、急に咳込み出して会話不能に陥ったため、
せんぱいちょっと質問が・・・と言いながら近寄ってきた後輩に
今ちょっと取り込んでるから後にしてくれとやっとのことで言い放ち、
更衣室に駆け込んだ私は気休めにとこの土壁を飲んでみたところ、
その3秒後にはウソのように止まっていた。
土壁は食道を通過している途中であり、彼が仕事を始めるのはこれからだというのに。
要するに私の咳は気のものということか。

とすると、おかーしゃんが夜中にこっそりキナコやなんかを白い紙に包んでおいたとして、
それを「ハイこれ風邪薬」と渡されるとする。
「コナコナしていて飲みにくいねおかーしゃん」と言いながらそれを飲んでも
私の咳は止まるんじゃないかという考えが頭をもたげてくるのである。
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07

07

23:45
Mon
2008

No.0396

海と毒薬

めったに風邪をひかない私が遂にやられてしまい、
ここ数日というもの、肋骨が折れるかと思うほど
咳いて咳いて咳きまくっているのであるが、
食後に飲んだ風邪薬のおかげで若干治まり、
咳の余韻でウホウホ言っている時に電話はかかってきた。
相手は姉、pinguである。

「何かようかい」
「妖怪ってアンタ、用があるからかけとるのよ」

これが我等の通話でお約束の第一声である。
我が姉、pinguは用がある時にだけ電話をかけてくるのだが
その用件をなかなか言わない。
とりあえず、今何しているのかと必ず聞く。
これには別に「今、お時間よろしいでしょうか」の意味はない。
多分、ただの好奇心である。

で、やっと本題に入ったpinguの用件はと言うと、
babarは最近まつ毛パーマは行ってるのかい、とこんなこと。
一緒に行きたいのかなと思いながら2ヶ月に1回だけれども行ってると答えた。
次はいつ行くのかい、と聞かれたので今月だと言うと
受話器の向こうから花がいっぱい舞い散ってきた。

そのまつげぱーま、あたしが、やる。

舞い散る花を吹き飛ばしながら「ヤダ」と答えた。
姉のまつ毛パーマの人体実験に使われるなんて真っ平である。
しかしpinguは妙に真剣に説得してくる。
そこで、まつ毛が傷まないこととキレイに仕上げることという条件を飲むなら
やらせてあげてもいいと提案したが、
傷むか傷まないかは知らない、キレイにできないから練習したいのだと
どうにも胡散臭いことを言ってくる。
失敗してまつ毛がまぶたに突き刺さるほど上がってしまったらどうするのさ絶対ヤダ。
と、固く辞退すると、なんとpinguはおかーしゃんを人質にとって
babarがやらせてくれないならおかーしゃんのまつ毛をあげてやると脅してきた。

・・・どうでもいいケド。と、心の中で思ったが、
まつ毛が上がりすぎたおかーしゃんが、
眩しさのあまり顔をくしゃくしゃにして外を歩いているのを想像すると
どうもかわいそうになってきた。
まつ毛をぐるんぐるんに上げるトシでもないわけだし。

しばらく問答を繰り返した後で、仕方なく「いいよ」と彼女の実験台になることを承諾すると、
pinguは「おっけいなら最初からそう言えよコノヤロー」
と、私の親切心を踏みにじるような暴言を吐き捨てた。
しかし受話器の向こうからは相変わらず花びらが舞い散っていた。
「フン、それが駆け引きというものよ」と花びらを鼻息で飛ばしながら私が答えると
あ、そう。じゃ、土曜か日曜の夜に家にゆくからどこへも行かないでよ
と、pinguは電話を切った。

携帯電話をポイと投げて私はまつ毛美容液を取りに2階の自室へと向かった。
まつ毛に美容液を塗りたくりながら
自分のまつ毛の行く末を案じて私は一つ、咳をした。
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