続続・よいこの1日  -

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No.0

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05

30

23:59
Sat
2009

No.0451

布引の滝

P1000013.jpg


小雨の振る中、バスを降りた。
「布引の滝国立公園」と看板に書いてあり、広い広い駐車場があり、
向こうの方に滝が見え、左を見ると向こうの方に東屋があり、そのまだ向こうにトイレがあった。
テントを張るなという看板が書いてある。
その他には、何もない。

しまったと思った。
もっと色々、例えば植物とか遊歩道とかあるだろうと思っていたのに
なんと滝以外には何もない。
公園て書いてあるのに。いや確かに公園だけれども。
とにかく滝の傍まで行ってみることにする。

滝の周りは岩場になっており、この岩場から滝を見上げた私は落胆した。
滝までの距離が遠い上に、ここからでは滝の全貌が見えない。
後ろに下がると岩が邪魔になって見えず、近寄っても岩が邪魔になって見えない。
要するに、どうやっても岩が邪魔になって見えないのである。

どうにかもっと近づけないかと辺りを見渡すと、
滝に向かって右側は水が流れており、左側は山の斜面である。
この斜面は1m弱くらいの高さまで石垣っぽくなっていて、
その石垣の上に2箇所ほど踏み後があった。

そうかここを登っていけばいいのかと足をかけると
思いの外斜面が急であったので、
濡れてはいけないものを入れて手に持っていた防水巾着を首にぶら下げ、
傘・・・は雨が降っているのでさしたまま、再び斜面を登りはじめた。

濡れた落ち葉と泥で滑りそうになるのを踏ん張りながら、
なんとか滝のすぐ傍まで近づくことに成功。
国立公園と書いてあるのに、駐車場やトイレはとても立派なのに
どうして滝の周辺だけこうも危険なのか。
この滝を見るために私は2時間もバスに揺られて疲れ、
木の枝に掴まったため手はドロドロ、
挙句の果てに使用方法は絶対間違っているが首から巾着をぶら下げている。
私がこんな醜態を晒してもここは国立公園と言い張る気か。
何だか納得のいかない思いで写真を数枚撮って引き返した。

いつもの事だが急斜面は登りより下りの方が怖い。
相変わらず足元は緩く、滑り落ちそうになったのでとっさにその辺の木の枝を掴むと
緩い地盤に生えている木は根性がなく、枝だけでなく幹もろとも私に付いて来た。
ああ私はあんなに遭難の心配をしていた縄文杉登山からは無事に下山して来られたけれども
こんな高々2mくらいの斜面から転がり落ちてケガを、
運が悪けりゃ頭を打って死んでしまったりするんだなと頭の隅で考え、我に返った。
冗談じゃない。

「布引の滝国立公園で観光客 骨折」
とか
「頭を強打 それでも滝が見たかった」
みたいな、不名誉な見出しを思い描きながら、私は何とか下まで降りた。
この滝の周辺が未整備である理由は、ここから2時間後に判明する。
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05

16

22:34
Sat
2009

No.0450

バス内乗客模様

やって来たバスの運転手さんは、無愛想なちっさいおっさんだった。
普通であればバス停が近づくとマイクでアナウンスをしてくれるはずなのに
私しか乗っていないからか、じっと黙りこくっている。
乗客が2~3人くらいになるとアナウンスをしてくれるようになったが、
マイクを通してさえ声が小さく早口なので何を言っているのかわからない。
挙句の果てに運転が荒く、乗り込んだ人がステップから上がった瞬間にドアを閉め、
そのまま走り出すもんで時々座り遅れた乗客(お年寄りが多い・・・)が
あちこちに振り飛ばされていた。

屋久島のバス料金は高い。
私は一日フリーチケットを2000円で購入したのだが、
市内均一料金200円がバスの相場だと思っている私にはこれも高いと思っていた。
が、宿がある安房から大川の滝までの往復で2000円を軽く超えたので
この後、何か悪いことが起こってこの滝巡りが中断になったとしても
今晩の宿まで辿り着けたら損した気はしないと考え直すに至ったのである。

私が乗った時には誰も乗っていなかったバスは、
今朝の出発地点である安房を過ぎた辺りからちらほらと乗ってくる人が増えた。
屋久島に上陸した際に初めて降り立った宮之浦周辺では
大きなスーパーマーケットや家が並び、このスーパーマーケット前で
大量のおばさま方が大きな袋を3つも4つも下げて乗り込んで来る。
相変わらず運転の荒いバスなので、案の定おばあさんがまた一人飛ばされ、
生クリームを大量に買い込んだおばさんの上に降ってきた。

生クリームを大量に買い込んだおばさんは運転手さんをきっと睨み、
おばあさんをその辺の座席に座らせながら
焼酎の瓶を下げたおかっぱ頭でつぶらな瞳のおじさんに向かってあらどうもと会釈をする。
少女のようなこのおじさんは細身ではあるが、
ほっぺたのツヤがアンパンマンに似ていると私は思った。
どうもこの大量のおばさん方を始め、乗っている乗客たちは皆
顔なじみか同じ集落の住民かなにかで知り合いらしい。

宮之浦を過ぎると再び山だの木だのの景色が続く道となり、今度は海が見えた。
"志戸子"という、女の子の名前みたいな所に小さな集落があり、
大量のおばさん方をはじめ、乗っていた全ての乗客が降りていった。
夕飯の買出しにしては遠出であるなと思ったのだが、
もしかしたら宮之浦まで出向いていかねばこの近辺にはスーパーがないのかもしれない。

再び一人になると運転手のおじさんはだんまりを決め込んでどんどんバスを走らせる。
丁度、雨も止んだところに美しい海岸が現れたので
携帯電話を取り出し、写真を撮ろうとするもバスは容赦なく揺れに揺れる。
結局、たったの1枚も撮ることは叶わなかった。

乗ってから2時間くらい、一湊という町で私はバスを降りた。
最後の目的地である"布引きの滝"を訪れるのである。
05

15

23:52
Fri
2009

No.0449

竜神の滝

P1000023.jpg

辛い辛い車道をやっとこさ降りて来て、
行きにも通った分かれ道にさしかかった。
下から登ってきて右方向が「竜神の滝」、左方向が「千尋の滝」である。
「竜神の滝」はガイドブックには載っていなかったので、
もし、しょぼい滝だったらどうしようと迷っていたのだが、
再び分かれ道まで降りて来て時計を見ると、次に乗るバスまで40分くらいある。
ただ、ここからどのくらい歩けば竜神の滝に着くのか皆目わからず、
もし途方もなく遠かったり山の上とかだったらどうしよう。。などと考えながら
分かれ道の道路脇に立ち止まってやっぱり迷っていた。

せっかくなのだし、10分歩いて水音が聞こえなかったら引き返そう。
と、いうわけで竜神の滝方向へと歩を進めることを決意する。

P1000019.jpg
 道端でこんなにも悩みぬいた挙句、
 勇気を出して決意した割に
 5分も歩くと轟音が聞こえてきた。
 橋があり、その橋から
 山手を見ると大きな滝がある。
 橋を渡ると「竜神の滝」と
 書いてあった。

こんなに立派な滝なのに、千尋の滝のついでに見られる好アクセスな場所にあるのに
ガイドブックに載せてもらってないからかこの滝は訪れる人が少ないらしい。
誰もやって来ないのをいいことに、人目を憚らず携帯電話を構えて写真を撮った。

05

11

21:11
Mon
2009

No.0448

千尋の滝

P1000027.jpg


ちょうどお昼時、お土産物屋さんにはカフェが併設されていたので
そこで昼食をとることにする。
昨日の晩は珍しく地の物を食べようという気になり、
ちっさな料理屋に入ってトビウオなんかに挑戦してみたが
元来食べ物には頓着しない私は今回、ハンバーガーとホットコーヒーを頼んだ。
しかしまあ、ハンバーガーなんか食べるのは1年ぶりか2年ぶりか。
こういう機会でもなければ日常生活では食べないものという意味では
立派に旅先の食事をエンジョイしていると言えるであろう。

さて、今日はこの後、ここから島の半周先までバスで行くつもりなので手際よくせねばならない。
トイレを済ませて外に出ると雨は止んでいた。
バスの運転手さんの話によると、目指す千尋(せんぴろ)の滝は徒歩で登ると片道45分とのこと。
1日7時間や8時間を歩き続けた昨日までのことを思えば45分なんてすぐである。
しかも道はきれいに舗装されている車道だ。
意気揚々と私は歩き出した。

しかし、この道程は昨日のトロッコ道よりも遥かに辛く厳しい道程だった。
登るのが苦しい。
腰をかけられる石もなく、しばらく歩いては少し立ち止まって立って休むの繰り返しで
妙にぐねぐねと山を巻きながら進むので歩いている割には一向に進んでいない。
林を突っ切って近道しようかとも考えたが、虫と爬虫類が苦手な私には
ぼさぼさの草の中に足を入れる勇気がない。
結局、車道に沿って歩くしかないのである。

1台、2台、、3台、、、バスが1台、、あ。向こうの道からもう1台。
と、私を追い抜く車の数を数えながらゆっくりゆっくりと進んでいった。
車だと10分とか15分で上まで着くのだろう。
この道の先は滝しかないので追い抜いていった車は
きっとみんな私と同じ観光客だろう。
こんなにキツイ道を歩いているのに誰か拾ってくれないかな・・・
などと甘い考えが頭をもたげ、いいやと思いなおした。
私は運転免許を持っている。
なのにレンタカーを借りずに歩くことを選んだ私は
どうやってもここは歩いていかねばならないのである。
悠々と私を追い抜いて行く彼らはこのキツイ車道を楽に越えてゆく代償として
レンタカーにお金を払っているのだから。

「のっぺりした車道を歩き続けるのも車に追い越されるのも飽き飽きだ」
と、文句を言いながら進んでいると、

P1000030.jpg
 ようやく駐車場が見えた。
 登りきってすぐ右側には
 展望台へと続く遊歩道への
 看板が立っている。
 汗を拭き吹き遊歩道へと
 足を運んだ。

滝はずっとずっと遠くの方にあるものの非常に大きな滝らしいことはわかった。
滑らかな岩を滑り落ちる大変美しい滝である。
相変わらず携帯カメラで滝の写真を何枚も撮っていると、何だか恥ずかしくなってきた。
トローキの滝と違い、ここは観光客がちらほらいるし私は携帯カメラの使い方がよくわからない。
端から見て私はカッコ良く携帯カメラを持てているだろうか。
そんなどうでもいい心配をしていると再び雨が降り出した。

駐車場に戻ると奥の方に売店があったので、丁度水も切れたことだし中に入ってみる。
冷蔵庫の中から水を出してカウンターに置くと、店員である貴婦人が
「冷やしていない水もございます」と言った。
水滴で手が濡れるのは不快なのでありがたく冷やしていない水を頂くことにする。
アジアなんかに行くと、冷蔵庫に入っている水より常温で置いてある水の方が
いくらか安かったりするのだが、ここは案の定、同じ値段だった。

売店の先にも道が続いているので何があるのか貴婦人に尋ねたところ、
「はい、あちらは展望台へと続く道でございます。あちらの展望台は滝を斜めから、
こちらの展望台は正面からご覧になれますので、
せっかくですから是非行ってみられたらよろしいかと思います。」
と、何かのマニュアルに書いてあるような紹介をされた。
多分彼女は腹話術か何かの人形であり、
きっと後ろでお金を数えていたおばさんが操っているんだろうと思う。

P1000024.jpg
雨に濡れてベンチに
座れないので、
あまりゆっくりすることなく
下りて行くことにした。
駐車場の傍にも
展望台があった。
"せっかくなので"、
一応ここも上っておく。

雨のため、あまり見えない景色を眺めてから
相変わらずレンタカーに追い越されながら車道をとぼとぼと辿った。
車道というものはやはり車のための道であると思いながら。

P1000029.jpg
 そうは言ってもやっぱり
 人間の足は立派なものだ。
 車道だって進めるし
 車道じゃなくても進める。
 時間はかかっても
 車では行けない所だって
 行けてしまうのだから。
 
 そう考えると、
 この辛い坂道も
 特に苦とは
 思わなくなった。

いや、下りの道なのだから行きより楽なのは当たり前である。
やっぱり車道は車で走りたい。
05

06

21:32
Wed
2009

No.0447

トローキの滝

P1000014.jpg


とある滝へのトレッキングマップが地図に載っていた。
その地図によると往復3時間半くらいだったため、バスの時刻表を睨み、
そんなに険しい山道じゃなければいけるかも・・・と心に小さな灯がともった。
そこで、バスの運転手さんに聞いてみたところ、
停留所から登山口まではすぐだが往復4時間でみるとして、1日がかりであるとのこと。
4時間・・・・それは本当かと何度も何度も問いただしたところ、
「いやそりゃあ人によりますが余分目に見ておいた方がいいとして4~5時間でしょう。
最終のバスなら間に合うくらいじゃないでしょうかね。」
とのこと。登山道はどんなもんかと聞いてみたところ、ルートまでは知らないと。
確かに、バスの入れない道の様子をバスの運転手さんに聞くのはどうかと思い、
「やっぱり諦めてトローキの滝と千尋の滝にします・・・」と運転手さんに伝えてから座った。

運転手さんは徐行しながら千尋の滝への登り口とトローキの滝への降り口を説明し、
雨の降る中、お土産物屋さんの前にあるバス停に私を降ろした。
まずは海に落ちる滝、"トローキの滝"を見に行く事にする。

道路を横切って反対車線に渡り、遊歩道は車道から外れて海の方向へと続いている。
車道から一歩入るとそこはもう林である。
10分程の行程だがちゃんとでっかい岩なんかも用意されていて
岩を降りるのはやはり木の枝なんかに助けてもらわねばならない。
なぜって若干152cmの私の股下なんかたかがしれているからだ。
「それでなくとも短足なのに・・・」と文句を言いながら進んでいくと、

P1000019.jpg
 向こうの方に滝が見えた。
 さっきバスで通ってきた
 赤い橋も見える。

 急いでカメラを出し
 電源を入れてみたが
 やっぱり動かず。
 仕方がないので
 携帯カメラを取り出した。
 普段あまり使わないので
 操作方法がよくわからない。
 しかしこれからはこの携帯電話だけが
 旅の思い出を記録してくれるのだから
 泣き言ばかり言ってられない。
 よろしく頼むと言いながら
 色補正や画像サイズを変えて
 数枚写真を撮った。

携帯電話とカメラを持ってもと来た道を辿りながら、
最近の携帯電話はカメラ付きケータイではなく、ケータイ付きカメラなのだと
いつかどこかで聞いたことを思い出した。
05

03

00:42
Sun
2009

No.0446

大川の滝

IMG_0402.jpg

宿で他の旅行者達と翌日のプランを練る。
今日までに縄文杉に行った人たちはめいめい他の森へ、
行ってない人は縄文杉へ行くようだ。
ワカモノの一人は日帰り宮之浦岳登山をしたいとワカモノらしいことを言い、
もう一人はレンタカーで悠々縄文杉登山へ行くと言う。
本日、口クラッカーと一緒に下山した青年はその縄文杉登山に行く青年の
レンタカーに乗せてもらって、分かれ道からは屋久杉ランドへ徒歩でがんばるとのこと。
私も屋久杉ランドに行きたいとかすかに思ったのだが、
そう言えばレインコートをおみやげと一緒に送ってしまったので
雨が降るという明日は森へ入らずに過ごさねばならない。
そこで、バスのフリー切符を買って島をぐるりと周ってみることにした。

朝から雲行きが怪しく、同じバス停でお弁当を持って乗り込んだおじいさんが
ズボンのベルトループに折り畳み傘をぶら下げていたのを見ていいなぁと思った。
おじいさんは40分くらい乗った後、何もない原っぱの前で降りてどこかへ歩き去った。

立派なホテルの前で観光客らしい貴婦人が二人、乗ってきた。
きっと彼女達も滝を見に行くのだろう。

民家を過ぎ、温泉地を過ぎ、海沿いを過ぎ、山に入ってしばらくするとバスは止まった。
運転手さんは、30分後に折り返して出発するので時間に気をつけてくださいねと言った。

IMG_0400.jpg

 "大川(おおこ)の滝"は
 滝100選の滝である。
 ここまで1時間ちょっとくらいバスに揺られ、
 30分後に折り返して発車するので
 遅刻しないように戻らねばならない。
 乗り過ごすと滝以外何もないところで
 5時間くらい待たねばならぬ羽目になる。
 その上、これだけで1日が終わることになる。
 滝好きの私としては30分じゃあ
 ちょっと物足りない気がしたのだが
 さすがに5時間もはいられない。

前日、この滝の奥にある西部林道では動物がいっぱいいたという話を聞いて
それは是非とも行ってみたいと思った。
しかしこの林道はバスが通っていないため已む無く諦めた。
他の大方の観光を諦めて根性で林道を歩くという手もあるが、天気も悪いし
丸2日歩き続けた後の私にそんな体力は露ほども残っていない。
がっくり肩を落とす私にレンタカーやレンタ原チャリで西部林道に行った彼らは、
バスを降りて15分間、西部林道に向かって走れと助言した。
そうすればきっとシカやサルが見えるぞと。
多少、心が動いたことは動いた。
が、肝心の滝が見えない上に西部林道の周辺を走り回るだけで
楽しむ余裕がなさそうなのでやめておくことにする。

休憩所みたいなところから滝を眺めていると、
団体旅行の人たちらしき集団が滝の傍の岩の上を歩いてやってきた。
あんな滝の近くまで行けるのかいいなぁと羨ましく思ったが
一人だしこけて落ちたら大変だと遠くから眺めるだけで満足しようと努めた。
が、見ていると団体旅行のガイドさんは背広に革靴。
お客さんの中には修道女の格好をしたおばさんというよりむしろおばあさんや、
低いヒールながらもパンプスやサンダルの貴婦人達がいて
みんな揃って岩場をひょこひょこ歩いている。

あまり時間はないがせっかくなので、それじゃ私もと岩にしがみついた。
岩場は、濡れている箇所は滑りやすいけれども
特に難関もなく、存分にシブキを浴びることに成功。
ただ、ちゃんとガッシリ靴を履いている私がこんなに滑るのにあの団体旅行客は
修道服だのパンプスだの軽装で上がってきているのは本当に不思議である。
アスリート達の覆面ツアーなのだろうかと悩みながら歩いていると、
どこからどうやってここまで来たのかわからなくなり、降りられなくなった。
バスの時間までにトイレも行っておきたいのにと困惑して右往左往していると
見かねた革靴のガイドさんが、アナタすごい所から登ってきてたけど
あっちに行ったら割と楽に降りられますよと教えてくれた。
そうか旅行客は「あっち」から登ってきたただの旅行客だったのか。

トイレを済ませ、バス停に帰ろうと歩き出すと同じバスに乗っていた
貴婦人2人が相談しながら前を歩いていた。
時間を聞くと、発車時間まであと5分くらいあるとのこと。
30分てのは短いようで結構長いものである。

写真を撮りながらバスを待っていると、カメラの電池がここで力尽きたらしく、
電池パックを出したり入れたりしても全く動作しなくなってしまった。
今日はまだ丸一日あるのに私の思い出作りももはやこれまでか。

うなだれる私にさっきの貴婦人達が、これからどこへ行くのかと声をかけてきた。
天気も悪いしバスに乗って滝巡りをするつもりだと答えると、彼女たちは
「砂浜とか海のきれいなところに行きたいがどうすればいいか」と聞いてきた。
そんな事聞かれても私だって観光客である。知るもんか。
ガイドブックとかに載ってる海はここからかなり遠いみたいだから
来る道中にあった海に行ってはいかがかと適当に言っておいた。
彼女たちは海が見えるバス停で降りていった。

それから間もなくして、雨は激しくなった。
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