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続続・よいこの1日  -

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23:23
Sat
2010

No.0488

ビルマ記 バガンへ

IMG_3475.jpg

バガンへはエアバガンという航空会社の飛行機で向かう。
ビルマでは、政治の話やアウン・サン・スー・チーさんの話などはご法度であると聞いていたが
ホテルから空港まで乗せて行ってもらったドライバーは、湖の傍を走っている時に突然小声で
ここがアウン・サン・スー・チーさんの家であると教えてくれた。
スー・チーさんの家は赤い屋根の立派な家だった。
我々は特にそこから会話を膨らませることなく、そのまま行き過ぎた。

さて、空港に着いた我々は荷物検査を受けてボディチェックのゲートをくぐる。
ゲートのチャイムは鳴る人と鳴らない人がいるが、鳴っても鳴らなくてもミカン箱みたいなものの上に乗り、
キュインキュインと音のする機械で必ず再度チェックを受けることになっている。
空港の中には待合のための椅子がたくさん並んでおり前にはTVが設置されている。
売店もちゃんとあって、階段を上ると2階には立派なレストランもある。
色々あるようだが、上記以外には何もない。

最初はおとなしく氏と並んで座っていたのだが私はだんだん飽きてきた。
トイレに行ってみたり何も食べないのに階段を上って誰も客のいないレストランに顔を出してみたり
何も買わないのに売店内をウロウロしてみたり
セキュリティチェックのおばさんに外に出たいと頼んでみたりして時間を潰す。

しかし、1時間以上待ったと思うのに一向にアナウンスがない。
と、航空会社の関係者っぽい人が何人かやって来て
椅子に座っている人たちに何やら頭を下げて話しはじめた。
一人ひとりに話してまわっているのでそのうち我々の所にもやって来るだろうと思っていたが、来なかった。
よくわからないがきっと飛行機が遅れるといっているのだろうと推測する。
どうもここにはアナウンスのための放送設備がないらしい。

説明にやって来た航空会社の人々は、いつの間にかいなくなった。
と思ったら、待合席の後ろの方で談笑している。
いつまで待てばいいのかもわからず、まだかまだかと氏を急かしてみたところ、
氏は席を立ってどこかへ行ってしまった。
一人にされて退屈していると、氏はジュースと水を買って戻って来た。
騒ぎすぎて喉も渇いていたのでありがたく水を頂戴する。
結局、飛行機は2時間程遅れて離陸した。

機内は非常にきれいだった。
氏と、ボロボロじゃなくてよかったねなどと話していると、
隣の列に座る欧米人の中年貴婦人がクーラーの直風が寒いからどうにかしてくれと乗務員に文句を言った。
対応していた乗務員は、この部分を調節すると風がこなくなりますよと少し離れた場所から口頭で説明していた。
欧米人の中年貴婦人は、できないから言ってんじゃないのさとさらに語気を強める。
乗務員はやれやれと言った感じで歩み寄り、貴婦人の真上にある送風口をいじりはじめたが、
調節する部品が壊れていたらしく、「…空いてる席のどこに座っても構いませんので」
と後ろめたそうに言ってから歩き去った。

さて、この飛行機は経由便で我々が降りるのは最終のニャン・ウーという空港である。
そこへ着くまでに2か所の空港に立ち寄るため、この調子で行けばホテルに着くのは夜になるだろう。
空港で飽きるほど待ったのにここからまだ3時間は座っていなければいけないのは退屈の極みであるが、
一つテンションの上がる事がある。
それは、この飛行機は国内線ながら軽食としてサンドウィッチとケーキが出てくるという事である。
しかもプレートが白と水色のティファニーカラーでとってもかわいい。

ケーキのお陰で、飛行機の遅れなんて仕方のないことさと一気に機嫌を良くした私だが、
この飛行機は帰りの便でも問題なくバッチリ2時間半、遅れてくれた。
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