続続・よいこの1日  -

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No.0

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05

27

22:48
Thu
2010

No.0513

帰り道

自宅から会社までの往復は雨の日はバス、晴れの日は自転車である。
今日は朝のうち、ひどい雨だったのでうつらうつらとバスに揺られて会社までやって来た。
雨は止んでもこんな日は帰りももちろんバスなので
デパートの屋上にあるペットショップに行った。

いつもはかのんとウサギのおやつしか買わないのだが、
ここのお兄さんはいつもレジを打つ店長さんの後ろに立って
試供品を袋に入れてくれたり、欲しいものを言ってみると
次に行く時にはちゃんと仕入れておいてくれたりするので
いつかはご飯も買ってあげねばなるまいなと思っていた。
ただ、チャリ通の私にドッグフードは重すぎるので
今までドッグフードだけは近所のお店で済ませていたのである。
が、今日はバスだし自宅の傍で降りられるので
持って帰るのも特に苦労はないだろうと、3kgのドッグフードを買った。
今日は店長さんがあっちを向いている隙に、
いつものドッグフード試供品と緑色のガムを3本、袋に入れてくれた。

たった3kgのドッグフードなのに意外に重いなと思いながら店を出ると
外のケージに真っ黒なパグがぐるぐる回っていた。
ここが10Fであるということを忘れてパグに見入っていた私はバスを1本逃した。
たかが1本と思うだろうが、私の家の傍を通るバスは
朝2本と夕方1本の一日3本、しかも平日のみの運航である。
これを逃したということは、バス停から10分は歩かねば家に辿り着かないということを意味する。
しかしパグに罪はない。見ていた私が悪いのだから。

10Fからエスカレータで2Fまで降り、歩道橋を渡ってバス停に向かおうと
建物の外に出ると一つの考えがひらめいた。
この土日は雨でずっと家にいたから運動がてら次のバス停まで歩こう。
と、いうのも駅前のロータリーから次のバス停までの
ちょうど中間地点に私はいたからである。
くるりと向きを変え、私は次のバス停へと歩きだした。

橋を渡り終える頃、川沿いに伸びるボードウォークへ目をやると
マガモが3羽、上陸していた。
反対側の公園ではよく見かけるが、こちら側に上陸するのは珍しいなと
マガモに目を奪われてついつい速度が遅くなる。
いつの間にか立ち止まってマガモを眺めていると後ろから聞き覚えのある声がした。
「babarさんお疲れさま。もしかして歩き?」
振り返ると会社の営業の殿方が立っていた。
イエイエとんでもないこの先にあるバス停からバスに乗りますよと答えたと同時に、
次のバスが到着する時間が迫っていることに気付いた。
速足で歩き出したが、あと1mという所で私はまたもやバスを逃してしまう。
止められなかったわけではないが、待ってと手を上げるにはドッグフードが重すぎた。
しかしマガモには罪はない。見ていた私が悪いのだから。

結局、このバスを逃したことで次のバスまで30分を待たねばならなくなった。
が、商店街の出口にあるこのバス停に停車するバスは、
商店街の外側をぐるりと迂回して商店街の入口にあるバス停にも停まる。
30分もこんな所でボーっと待っているくらいなら商店街を通って
次のバス停へ行けば待ち時間も減るだろう。
そう思った私は今度は商店街の中へ向かって歩きだした。

が、端から端まで歩いても3分程の小さな商店街の中で
外国人の殿方を相手に、勝手に競歩をしているうちに
バス停へと向かっていることをすっかり忘れてしまった私はアーケードを抜け、
バス停を通り過ぎ、遂には私の家方面へのバスが通らない道まで来てしまった。
引き返してもバスには間に合わない。
しかしあの外国人の殿方には罪はない。勝手に挑んだ私が悪いのだから。

いくら履き慣れた靴とは言え、長距離の歩行に適さないハイヒールのお陰で
イバラの道と化したアスファルトを踏みしめながら
私は結局、かのんのドッグフードを抱え6kmの道のりを歩いて帰った。
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05

06

23:51
Thu
2010

No.0512

忘れ物

かのんの散歩に行こうと玄関のドアを開けたのは5時半過ぎ。
玄関の飛び石に水玉模様ができているなと思うや否や、小さな雨粒が降って来た。

「もうちょっと。あと5秒だけ。」と渋るかのんに、
「早くなさい」と急かしてトイレだけ済まさせて家の中に逃げ込んだ。
「トイレを外でしたご褒美を!」と声高に叫ぶかのんを、
朝っぱらからうるさいやつだと疎ましく思いながら
鹿肉ジャーキーの袋に手を入れると、何と1本も残っていなかった。
無論、かのんは大激怒である。
今日の昼休みに買ってくるからと窘めても、
かのんは「ウソツキウソツキ」と責め立てるばかりで取りつく島もない。
元々、朝はあまり得意な方ではない私なので、イライラしながらも
かのんの言い分を聞き、何かないかと部屋を物色していると、
先日ペットショップでもらった半生タイプのドッグフードを見つけた。
ジャーキーありましたよと恐る恐る差し出したところ、
「今日は鶏肉だね」とかのんは機嫌を直し、事なきを得た。
この1件で、散歩に行かなかったにも関わらず
何だか時間に余裕のない朝になってしまった。

朝ご飯を食べながらTV番組の「おはようbabar」で天気予報を見ていると、
今日は一日中曇りだが雨は降らないと言っていた。
だから私は、今日は自転車で行こうと思い、
用意してあったバッグの中身を取り出して自転車用のバッグへと入れ替えたのである。

朝7時、玄関を開けるとスチームサウナかと思うような細かい霧雨が大量に降っていた。
ウソツキ!と心の中でリポーターを罵りながら再び玄関の扉を閉めて自室に戻り、
自転車用のバッグから中身を出して普通のバッグへと入れ替えた。
かのんが後ろから、いつものジャーキーを買ってきてくれと言っている。

そんなことをしているうちにもバスの時間は刻々と迫って来る。
毎朝必ず寄る、ローソンに行く時間は既になく、
普通に行っても遅れそうだったのでドブ川を横切るショートカットでバス停へと向かった。
私がバス停に着くのと同時にバスも到着、まったくギリギリである。
ローソンに行かなくてよかったと安心した私はそのまま少し、居眠りをした。

はっと気付くと「次はbabar駅前、終点です」と運転手さんがアナウンスしている。
私は、そろそろ降りる準備しなくてはとバッグの中の財布を探った。
が、いくら探しても財布は不在、どうやら自転車用のバッグから移し忘れたらしい。
今日出す予定の郵便封筒はちゃんと入っていたが。
仕方がないので運転手さんに「お金はない」と告げた。
運転手さんは、帰りに2回分払ってくれたらいいよと言った。

さて、バス代を工面しなければならなくなった私は、
前のデスクに座っているK殿に、「郵便を出すから1000円貸してくれ」と頼んだ。
ちょっと多い目に持っておいたらと言ってくれるK殿に、
「いや、郵便とバス以外に使う用はないので結構」と断り、
1000円を握って郵便局へと向かった。

無事に郵便を発送し終えて一息つくと、
そう言えば今朝、かのんがジャーキーを買ってこいと言っていたなと思い出した。
幸い、右手に560円あったので525円の鹿肉ジャーキーを1袋だけ買った。

買った後で帰りのバス代がなくなった事に気付いた。
05

02

22:52
Sun
2010

No.0511

犬の尻淵~…?

CRW_4146.jpg

犬の尻淵の真上にかかる崩落した橋らしきものの向こう側には、
まだ山道が続いているようだった。
しかし普通に橋を歩いて渡ることは不可能だし、
かろうじて残っている棒2本を伝って進むのも現実的ではない。

橋らしきものは忘れることにしてもう少し上流の方へ進むと
十分歩いて渡れるくらいの浅瀬になっていた。
その対岸にはさっきの橋から伸びている山道が見える。
ところどころに見える岩を飛び石にして…と考え、
川岸まで下りたのだが、川から頭を出している岩は、
岩同士の間隔が広く、平らではないため
跨ぐと言うより飛び乗るという方法で渡ることになり、
どうも飛び石としては役不足なように思えた。

やってみてもいいけどきっと滑って転ぶだろう。
それよりも岩を使わずに水の中を歩く方が濡れを最小限にできそうだ。
靴はゴアテックスなので浅い所を選びながらそのまま入ることも考えたが、
どうも深さはくるぶしよりも少し上くらいになりそうなので
ギリギリの所で上から水が入ってくるかもしれない。
でもこんな公衆の面前で靴と靴下を脱ぐなんて…
というか非常に面倒くさい。
そうだ!私は長靴を持っていた。
…車の中に。
用意周到というのは役に立って初めて言えることである。
いや、この場に持ってきてない所から既に用意周到でも何でもない。

岩の上に腰掛けて私は考えた。
1.滑って転ぶ確率90%の残り10%にかけて岩の上を飛ぶ。
 間違ったらお尻まで濡れる。
2.靴の上から水が入って来る確率98%の残り2%にかけてそのまま歩く。
 ほぼ間違いなく靴下まで濡れてその後の歩行が不快になる。
3.靴と靴下を脱いでそろそろ渡り、持参したタオルで足を拭く。
 濡れても多分水しぶきがかかるくらい。しかし面倒臭い。
4.引き返す。元気と勇気があったら長靴を持って再び来る。
この4つの選択肢のどれにするかでひとしきり川辺で悩み、
結局私は靴を脱ぐことにする。

いい天気で暑いくらいの日であったがさすがに川遊びにはまだ早いらしく、
足がシャーベットになるかと思った。
でも急ぐと水がはねるし、せっかく靴と靴下を脱いだのにここで滑って転んだら
私の苦労は水の泡なので、努めて平静に向こう岸へと渡ったのである。

さて、これだけがんばったのだから何かないと報われない。
と、鼻息も荒くあばら橋から続いている山道によじ登った。
相変わらず緩い山道をずんずん歩いていくと、道が分岐していた。
こんな所で分岐だなんて…と迷った挙句、川沿いの道を選択。
もう一つの道は山を巻いて上に登っていくように伸びているようだった。

道が岩で行き止まりになったので、倒れた木の枝に掴まりながら
緩い土の上を滑るようにして沢へと下りてみた。
居心地の悪い凸凹した岩があるだけで特に珍しいものはない。
岩の切れ目から上流の方を覗きこんでみたが、
どうもここからはこれ以上進めそうにもなかった。

苦労したのに何もないという恐ろしい事態が現実のものとなったが
どうしようもないので取りあえず引き上げることにする。
元気があったらさっきの分岐を登ってみよう。

と、さっき下りてきた斜面を登ろうとしたところ、
何と登れない事に気付いた。
土が緩く、足をかけるべき石だの木の根だのが
悉く崩れて下に落とされてしまうのである。
それでも何とかしっかりと根を張った木を掴む事ができたので、
そのまま一気に上ろうとしたところ、再び土が崩れた。
今度は本気で大変だ。しかし何としてもここは自力で登らねば、
心配したおかーしゃんが捜索願を出すのはきっと今晩になるだろうから、
探し始めるのは明日からだとすると、
今晩はここで一人、夜を過ごす?死んでもイヤ。
木の枝にぶら下がりながらそんなことを思い、再度土に足をかけた。

リポビタンDの人でも相方がいるのになぁと悲しい気持ちで
木の枝を頼りに登っていると草むらに時計が落ちていた。
あぁ、危ない時計を落としていたのねと拾おうとした瞬間、
自分は今日、時計をしてこなかったことを思い出してギクッとした。
誰もいない山の中でしかも自分がものすごく苦労をしている時に
誰のものとも知れない時計なんて怖いもの、見たくもない。
大きさからして男物であろうこの時計がここに落ちていることから、
ここで苦労をするのは自分だけではないのだなと安心もする。

一人でファイト一発を見事にやってのけた後は、
もう分岐の道など散策する気など遠く彼方に失せていた。
当然、尻尾を巻いて早々に退散したのだが、
家に帰って調べた所によると、あの分岐は川のもっと上流へと続く道であり、
もちろんそこには滝もあるとのことだった。
しかしそれが分かった所で再び挑戦する気は今の所、ない。
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