続続・よいこの1日  -

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10

23:08
Wed
2010

No.0528

おつかい

「たこ焼きでもしましょうね」
と、おかーしゃんが言ったので、大喜びでやるやると答えた。
どうもタコを頂いたらしい。
我が家は頂き物でタコがやって来るとたこ焼きをするのである。

「と、いう訳だからたこ焼きひっくり返すやつ買ってきてね。」
おかーしゃんはそう言いながらお財布から105円を出し、私の手のひらに乗せた。
つまり100均に行け…と、こういう訳ですね。おかーしゃん。
丁度、PCの不調を訴えに修理屋さんに行くつもりだったので
小雨の降る中、私は105円を握りしめて外へ出る。
100均なるものにbabarを一人で行かせてはなるまいと
意気込んで追いかけてきたかのんの鼻先で玄関の扉をピシャリと閉め、
私は車に乗り込んだ。

PC屋さんでの用事を済ませ、100均へ入った私は
3種類ある千枚通しのどれにするかで大分悩んだ。
が、結局“made in Japan“の3語が決め手となり、その内の一つを買って帰った。

家に帰ると、かのんが妙に吠えている。
何事かと急いで中に入ると、何と泥棒が私の家を荒らした後だった。
と、思ったのは気のせいでこの荒らしは、実はおかーしゃんの仕業であった。
どうやらたこ焼き器が見当たらないらしい。
鍋の散乱するキッチンで悲しそうにおかーしゃんは
「姉の旦那に電話してたこ焼き器を借りてきておくれ」と言った。

たこ焼きするのにたこ焼き器がないなんて一体何を考えているのか、
たこ焼き風味のお好み焼きを作る気なのかとぶつくさ言いながら
姉pinguの旦那に電話で今から行くと伝えた。

我が家から徒歩3分の所にあるpingu宅では、
pinguは外出中、家にはpinguの旦那と寝ている小人と立っている小人がいた。
たこ焼き器を持ってすぐに帰ろうとした私をpinguの旦那が呼び止め、
このたこ焼き器は千枚通しを使ってはいけませんと言った。
そして竹串を数本私の手に握らせ、これでくるくるするんだよと諭すように言ったのである。

せっかく買ったのに…と落胆を隠せず再び自宅へ戻ると、
おかーしゃんはキャベツを切っている最中であった。
順調かと思いきや、振り返るなりおかーしゃんは衝撃的な言葉を口にした。

「たこ焼きソース買ってきて。」

どうして…どうして一度に言わないのだとカーペットを叩いて抗議したが
ソースがないこと知らなかったんだから仕方ないでしょと取り合わない。
後は!と尋ねるとしばらく考えた後、かつおぶしがないと言う。
なんだと。かつおぶし。

ウソおっしゃいと足音を立てながらキッチンに向かい、
あらゆる所におかーしゃんがちょっとずつ隠してあるかつおぶしを全部出してやった。
おかーしゃんはキレイ好きではあるが整理が下手なのである。
かつおぶしやふりかけの類はハムスター方式に隠すが
その8割はやはりハムスターよろしくそのまま忘れ去っているのである。
よって、かつおぶしを買ってきてもまた別の場所に隠すだけなので却下する。
そんなわけで、いつの間にか雨も止んでいたにも関わらず
怒りに任せて気付かず傘を持ち、近所のお店にたこ焼きソースを買いに行った。

3たび自宅に戻って来ると、おかーしゃんの顔がやけに輝いていることに気づく。
私の帰宅に気付くなりおかーしゃんは満面の笑顔で
たこ焼き器が見つかったことを告げた。

数時間後。
あまりにあちらこちらとお使いをさせられた私に気を遣い、
というのは名目で、実際はかわいい孫に一目会うために
おかーしゃんは作ったたこ焼きを手土産にして
たこ焼き器を返却すべくいそいそとpingu宅へと出かけて行った。

…はずなのにpingu家のたこ焼き器は未だに我が家のテーブルの上にある。
なぜならば、おかーしゃんはたこ焼き器を持たずに
pingu家へたこ焼き器の返却に行ったからである。
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