続続・よいこの1日  -

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No.0

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25

22:23
Tue
2011

No.0541

本職

CRW_4981.jpg

さて、洗濯物で大変な思いをしている私であるが
インド人はクリーニング屋さんをよく活用する。
1枚Rs10とかRs20で洗濯し、アイロンまでかけてくれるというのである。
アイロンと言えば、インドにはアイロン屋さんもある。
中に炭を入れる、あの昭和初期的なアイロンを使って
屋外で営業しているのである。
アイロン屋さんは未経験だがクリーニングは私も一度だけ使ってみた。
というかC殿が一緒に出してあげると言うのでお言葉に甘えてお願いすることにしたのだ。

インドのクリーニング屋さんの朝は早い。
早朝、朝日を見るために川でボートに乗っていると
彼らは既に冷たい水の中で洗濯をしていた。
聞くと、朝の4時からやっているのだそうだ。

川沿いに並んでいる平らな石の上に
水にさらした洗濯物を置き、石鹸で擦りまくる。
川の水ですすいだ後、今度は搾って石に叩きつける。

ただ、お世辞にもきれいとは言えない川の水で洗濯をして
本当に洋服やシーツはキレイになるのか疑問ではある。
川沿いは特に汚く、変な泡が立っていたり
ゴミがたくさん打ち寄せられていたりするのだからたまらない。
ボートに乗っていても人とか犬とか色んなものが流れてくるのだし。
私の服は本当にきれいになるのだろうか。

洗濯物を預けて3日後、私の洋服達が帰ってきた。
部屋干しのお陰で陰気にしおれている自分の洗濯物とは違い、
太陽の光で乾かされ、アイロンをかけてくれた服はふかふかで
汚れも特に見当たらなかった。臭いもなし。
何これすっごいキレイじゃない。ほんとにあの川で洗ったのかと訊ねると
C殿はそうだと大きく頷いた。
が、次の瞬間にはクリーニング屋さんとケンカをしていた。

後でケンカの理由を尋ねると、お金が高かったから文句を言ったのだそうだ。
クリーニング屋さんがこの服の持ち主は外国人だと思っているのだと思って
自分はインド人だからインド人価格にしろと抗議したが
値段は妥当な価格であり、高いのは特急扱いでやったからだと店主は主張。
C殿は特急なんて頼んでいないし普通は2日で戻ってくるのに3日もかかって特急扱いとは何事かと猛反発。
結局、何を言ってもビタ一文まけてもらえなかったとのこと。

インド人は嘘をついたらつきとおすと聞いたことがあるが
こういう場合でも一度出した金額は曲げないのだろう。
結局彼は外国人価格の代金をしぶしぶ払って引き下がったのである。
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01

19

00:36
Wed
2011

No.0540

洗濯屋さん

CRW_5031.jpg

比較的暖かい昼間にお風呂へ入りお風呂上がりは洗濯をする。
というのが私の日課なので、私の部屋には日々、洗濯物がぶら下がっている。
あんまり毎日洗濯をしているのである日、
お葬式帰りのC殿が火葬場に行ったからと服を持ってきた。
そう、ついでに自分のパーカーやジーパンを洗って欲しいと言うのである。
3日連続で同じTシャツを着ているような彼が、
靴下もパンツも毎日は変えないと当然の事のように言っている彼が、
別段、汚れているわけでも変な臭いがするわけでもない洋服を洗うだなんてと
少し驚いたが、まあ大勢の亡くなった方々と同席した服なので
お清めとかそんな意味合いでもあるのかしらと考えた私は
部屋干しだから3日くらい乾かないがそれでもいいならと
黒いパーカーとジーパンを受け取った。

さて彼が帰った後、いつも通りお風呂に入り、洗濯を始める。
自分の洗濯物を全て終わらせた後、C殿のまずはパーカーをバケツに押し込んだ。

洗剤を入れてぎゅうぎゅう押す。
すると、あの一見全く汚れてなさそうなパーカーは
バケツの水をまるで毒かというような真っ黒い水に変えたのである。
何だこれは汚ねーーー。。。
持参していた洗剤、スーパートップもこのパーカーの前には威力を発揮せず、
というか泡立つこともなくシャボンの匂いすら発することなく
ただの汚水となってしまった。
こんな汚い服、未だかつて見た事がない。

私の洗濯ものであれば1袋で2回か3回は使えるスーパートップなのに
何袋を費やしても足りなさそうなので、
先日、売店で買ったインドの洗剤を使うことにした。
レモン&ビャクダンの香りのインド洗剤を
ザラザラとバケツに入れ、再びぎゅうぎゅうと押す。
一度すすいでからもう一度バケツに水を張り、パーカーと洗剤を入れて
そのまましばらく漬け置くことにした。

1時間後に様子を見に行ってみると、
相も変わらず真っ黒な水ができあがっていた。
が、さすがインド洗剤。すごい匂いを放っている。
水を捨ててパーカーを擦りながらすすいでみると、大分黒い水は抜けたようだった。
念のため再度漬け置きを試みる。

ベッドの上に横になり、この後にまだ控えているジーパンを思って私は憂鬱であった。
大変な仕事を引き受けてしまった。
私も以前に火葬場を見学に行ったが、確かに風にあおられて灰が飛びまわっていた。
焼いている傍を通った時に突然の風で灰が口に入って
見知らぬ人を食べてしまったとショックを受けた記憶がある。
何時間もの間火葬場にいたあの洋服は、そんな灰が繊維の中の中まで入っているのだろう。

そう思うと、少々黒いのが出ててもいいやだなんて思えるわけもなく
ムキになって必死に洗濯を続けた結果、
C殿が夜ご飯を食べに行こうと誘いに来るまで
私はお風呂場にこもり、無心で洗い続けていたのである。
01

13

22:14
Thu
2011

No.0539

猿の復讐

CRW_5059.jpg

こうして、狭い屋上で数時間を過ごしたが結局洗濯物は乾かなかった。
沈む夕日を眺めていると、にわかに周りが騒がしくなってきた。
屋上の周りに大勢のサルが集まって来ていたのである。
C殿が「もう片付けて下に降りるよ。今からは彼ら(サル?)の時間だから」
と、言ったのでしぶしぶ湿ったジーパンやスウェットの類を引き上げることにした。

洗濯物を片づけながらふざけていると誰かがうおーと叫んだ。
なんと知らぬ間に1匹の猿が忍び寄って来ていて、
洗濯物を奪ってやろうとハーフパンツに手をかけているところだった。
カーッカッカッと牙をむいて怒り狂う猿に小石で応戦した結果、
ハーフパンツは奪われなかったものの、ひらひらと下へ落ちてしまった。
下は他人の家の屋上である。
C殿の話によるとこの家の主は、殆ど屋上へ上がってこないそうだ。
私は玄関から訊ねて行って取らせてもらえるようお願いしてはと言ったが
なぜか3人ともそれを頑なに拒み、屋上にあるガラクタを物色し始めた。

C殿が見つけたのは凧の糸と釘。
この釘を凧の糸に括りつけて引っかけて取ろうという魂胆である。
下まで3mくらいあるしそんなちっさい釘で持ち上げるなんて
いくらなんでもそりゃ無理でしょうと私は言い、
他に何かいいものがないかと再び顔を落として物色を続けた。
数秒後、歓声にはっと顔を向けると
C殿は見事、ハーフパンツを救出していた。

この一件で一躍ヒーローになったC殿だが
猿にとっては全く以ておもしろくない事態である。
よかったよかったと我々が屋上を後にしたのを見計らい、彼は復讐を企てた。

翌日、宿の人がやって来てC殿と何やら神妙に話をしていた。
何事かと尋ねると、昨日屋上に持って行った椅子を戻し忘れて
屋上に置きっぱなしにしてしまったため、
椅子が猿に弄ばれてエライ事になっているとのこと。
上に行ってみると、椅子は見るも無残な様子で佇んでいた。

どうにもならないけど一応補修をすると言ってC殿は
凧用のセロハンテープで敗れた椅子を張り合わせ始めた。
ガムテープを買いに行こうと提案したが
彼はセロハンテープでいいと譲らず、
私もスポンジを押し込み押し込み補修を手伝った。

「椅子なんて食べないくせに楽しいのためだけに
こんなことするんだから猿なんて大嫌いだ」と彼はぼやいていたが、
サモサやお菓子やバナナなんかを、彼は時々猿にあげている事を私は知っている。
が、そんな彼の善行など知る由もない、
隣のビルや塔の上であくびをしたり毛づくろいをしたりしていた猿たちは聞き逃さなかった。

私の帰国後、自分の洗濯物を屋上に干していた彼は
ふと目を離したすきにお気に入りの青いパンツを猿に奪われたと悔しそうに語った。
返してくれと頼んだが猿は聞き入れず、マフラー代わりに首に引っかけて
そのまま走り去ってしまったのだそうだ。
猿とC殿の確執は想像以上に根が深そうである。
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12

22:02
Wed
2011

No.0538

凧マスター

CRW_5061.jpg

宿に屋上はあるが洗濯物は外に干せない。
なぜなら猿が持ってってしまうからである。
だから洗濯物は部屋の中に干す。
これがまた全然乾かず、洋服類は比較的乾きやすいものを
選んで持って行ったが靴下だけは完全に乾くまで3日を要した。
なのでインド滞在中は恒常的に靴下不足であった。
サンダルはあったが何せ肌寒い時期なので
冷え症の私としては、できれば靴下と靴を履いて外に出たい。
また、土埃なんかもひどいので上着も洗いたい。

部屋に張り巡らされた物干し代わりの紐には
常に冷たく濡れた洋服だの靴下だのがぶら下がっており、
それを軽いフットワークで避けながら生活を続けていく事に
嫌気がさした私は、湿った洋服達の下から屋上に洗濯物を干したいなぁと湿っぽく呟いた。
すると、じゃあ今日は屋上で洗濯物を干して見張りながら過ごそうとC殿が提案した。
お風呂にあるバケツに洗濯物を入れ、文庫本と水を持って屋上まで上がると
いつもの3人は1階のネットスペースから借りてきた椅子を2脚と凧を3つ持って現れた。

水の滴るジーパンやスウェットなどを友人達に再度よく絞ってもらい、
裏返して屋上の手すりの上に広げる。
マットを敷いてその上に座り、サモサを食べながら私は本を読み、
一人は洗濯物の見張りをし、一人は私の携帯でゲームを楽しみ、
もう一人は広い空の下にいる見知らぬ誰かを相手に凧同士を戦わせた。

凧あげはインドで大変メジャーな娯楽である。
どこの町でも見上げるとたくさんの凧が飛んでおり、インドの空は常に凧の戦場である。
ここバラナシでは、近々凧上げ大会があるので皆一生懸命練習しているのだそうだ。
我々の中で言うと、C殿の凧上げの腕は実に見事なもので、
凧を自在に操って遠くや近くのビルの屋上から我々と同じく凧上げをしている少年達の
凧糸を切ったり、たまに切られても他人の凧を乗っ取って自分のものにしたりと
空中の活躍ぶりに歓声をあげずにはいられなかった。

そうこうしているうちに夕方になり、
洗濯物を乾かすという当初の目的は果たせぬまま
夕日はビルの間に沈んで行った。
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07

19:53
Fri
2011

No.0537

犬の予感

CRW_5083.jpg

宿で話しこんでいたらいつの間にか深夜になっていた。
夜道は危ないから気をつけてと言っていると、
突然犬が遠吠えを始めた。
1匹が始めるとつられて街中の犬という犬がアオアオ言い出し、
一体何事が起ったのかと思うほどの夜である。
C殿が一言、「誰かが死ぬんだ」と言った。
犬が夜中にいっぱい遠吠えをする夜はこの近辺の人が死ぬ時なのだそうだ。

確かに昨日の夜はこんなに犬は鳴かなかったが
まさかそんな迷信を真剣に言うなんて…
と、軽く流していたのであるが
翌日の朝、C殿は私の宿にやって来て
家族同然の付き合いがある親友のおばあ様が昨晩遅くに亡くなり
火葬場に行かなければいけないので
今日は夕方からしか遊べませんと伝えに来た。

おばあちゃんとは昨日も話したんだけどねと力なく笑うC殿は、
「病気とかではなかったけどかなり高齢で
もう何年も豆のスープ以外、口にしてなかったから
むしろ亡くなった方が彼女にとっても良かったのかもしれない」
とぶつぶつ言いながらいつも通りのTシャツとジーパンという軽装で
お葬式に出かけて行った。
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04

19:59
Tue
2011

No.0536

キュウリの正しい食べ方

salad.jpg

B殿がお昼間に通りの野菜売りから野菜を買っているなと思っていたら
近くのレストランからお皿とナイフを借りてきてサラダ作りが始まった。
キュウリとトマト、真っ赤な芋?にレモンである。
まな板は使わず、全て手の上で切る。
包丁を使うのはC殿の役目である。
野菜を切り終えた後の彼の手のひらは無数の薄い切り傷ができていた。

キュウリはヘタの部分を切り、断面をこすり合わせる。
すると白い泡のようなものがいっぱい出てきた。
この泡の部分は苦くてあまり美味しくないので
キュウリを食べる時は必ずこうやって泡を取るのだそうだ。
そんなの聞いたことがないがおもしろいので
日本に帰ったら私もやってみると言うと
2人はちょっと嬉しそうにきゅうりを擦っていた。

さて、日本に戻ってインターネットで調べてみると
キュウリの断面を擦って出てくる白い泡はアクであり、
擦り合わせる事でアクが抜けておいしくなると書いてあった。
微量なのでわざわざアク抜きする必要はないが
多量に摂取すると体には有害なものであるそうだ。
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