No.0174
古代ロマン
動物園の帰り道、前回見つけられなかった神社を探しにハッタリ町へと車を走らせた。途中、会社の人に教えてもらったおいしいケーキ屋さんでケーキを買い、
古墳群の連なる町を抜けてハッタリ町に入る。
私が探している神社は、以前「狭霧来ゆる―中編」にてご紹介した、
神様のいる山のある町で見つけた岩と対になっているという岩。
これはかの有名な古代書に出てくる
有名なあるものである。
しかしこれ、別の場所にも
同名のものがある。
そっちの方が有名なことからして
えーと、、、ニセモノ?
真実は誰も知らない。
「狭霧来ゆる―中編」(2006/12/04)より抜粋
この陰石(女性型)に対して、ハッタリ町に陽石(男性型)があるという。
地図を見て大体の見当をつけたので今日こそは見つけられるはず。
例の如く、民家に勝手に入っていったりUターンできない道に入ってみたりと
相変わらずの方向音痴ぶりを発揮しながらやっと着いた。
こちらは正面。
高さ7m、幅4mの
立派な陽石である。
この陽石は、
少し離れた別の神社にある
たたら跡を向いているという。
たたら跡、行ってはみたが
ゴミが捨てられてたりしていて
何なのかよくわからなかった。
たたら跡とは、銅の製練・鋳造をしていたと伝えられる場所である。
たしかに山がえぐれたようにはなっていたが、
荒れ模様でありがたみはなく、神社に小さな祠が祀ってあるのみだった。
横から見るとこんな感じ。
下には2つの玉石もある。
祭神は天津麻羅である。
古代を記す書とあまりにも合致するこれらの地を周っていると
ばばる県、ますます奥が深いぞという気がしてくる。
己が住む土地に今さらながら興味を持つ、ばばる二十ウン年目の春。
さてと、今夜はお出かけなので長居はしていられない。
あとは大クスだけ見てそろそろ帰ろうかと早々に退散。
田んぼの真ん中に立つ大クスは
樹齢800歳のおじいちゃん。
幹周は9m半くらいなので
そこまで大きいわけではないが
それでも普通の木よりは
全然迫力がある。
葉っぱがあんまりないけど、
この歳になるとハゲるのは
仕方のない事だよね・・・
ぽむぽむと幹を叩いて慰めてあげると(バチ当たりな・・・)、
「無礼者。葉っぱがないのは歳のせいじゃないわ。」
という怒りの声が聞こえた。