続続・よいこの1日  -

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06

02

23:22
Mon
2008

No.0387

ここにしか咲かない花

東尾
―何もない場所だけれど
   ここにしか咲かない花がある


そんな花を見てきた。
神領百合(ジンリョウユリ)
というササユリの亜種で
babar県の一部地域のみにしか
咲かない珍しい花である。

場所は那賀町の東尾。
ちなみにアザラシの
ナカちゃんがいたのは那賀川。
そのずっと上流の方にある山の、
蛇紋岩と呼ばれる地帯に
この花は咲いている。

4~5年前までは一般公開されずに「ナカちゃんを守る会」ならぬ、
「百合を守る会」によって厳格に守られ続けてきたこの百合は
近年、大分増えてきたということもあり、4日間という期間限定で公開されるに至った。
山の中腹辺りで車を停め、矢印の看板に沿って森へ入ると
張り巡らされたネットの中でそのユリは守られていた。

ジンリョウユリ2 開けた場所に着くと、
 "募金箱"と書かれた箱が置いてあり
 300円也とのことなので
 ちゃぁんと用意しておいたお財布から
 お金を箱に入れた。

 と言うのも先日、
 シャクナゲの有名なお寺に
 見せてくださいと訪れたところ、
 いつもは無料で入れたのに
 この時期だけは入場料が要るとのことで
 財布を持っていなかった私は
 泣く泣く帰ったという経験があった。

それならそうと先に言ってくれなきゃぁとその時に思ったわけなのだが
今回は道中の看板に"有料"と書かれてあったため
私はちゃぁんと忘れずにお財布を握って車から出たのである。

こんな山の中に朝早くからユリを見に来る人は少ないらしく、
「守る会」の人らしきおっさんが、ボロボロの家の縁側で
レッドデータブックを片手に色々と話しかけてきた。

寺跡
―学生さんかい。
―違います。

―どこから来たのかい。
―babar市内。

―市内のどこ。
―babar町です。

―ホナおっさんくの近くやな。
―さよですか。

おっさんの話によると、つぼみを食べにくるやたら早起きの野鳥から守るため、
泥棒殿に花を盗まれるのを防ぐため、かれこれ8日間も泊り込んで見張っているとのこと。
このボロボロの家に寝泊りしているのかと問うたところ、この家は実は寺なのだそう。

―おじゅっさんがいませんね。
―いやぁ、昔の話ョ今は誰もおらん。ほなってホラ、みんな外に出てくじゃない。
 寝るだけならそりゃここでもええけどやっぱ水道や電気が要るじゃない。

ちょっと森から出たところに家を用意してあるけど毎朝4時から見回りしてるので
守るのも大変だ、政府から物資を空輸してもらわんなんとおっさんはカカカと笑った。
babar市内に住むこのおっさんがなぜそこまでしてこのユリを守っているのかと思ったら
彼は元々、この辺の出身で幼い頃からこの花の存在を知っていたのだそうだ。
ここで、おっさんも"外に出"た一人であることを知る。

このユリの名は、最初に発見された場所にちなんでつけられたものだが
おっさん曰く、東尾にも昔からあった花であり、
他所(どこが他所かは聞いてないのでわからないが)にもあることはあるが
それは人口交配で作られたぶぁいお(バイオのことか)であり、
同じ花だけれども同じものではないのだそうだ。

ジンリョウユリ1
 咲き始めは白っぽく、
 花が開くに連れて赤くなる。
 いつもは赤くなる前に閉鎖するが
 今年は守った甲斐があって
 たくさんたくさん咲いたので
 本来4日間の公開期間を
 8日に延ばしたのだ、
 だからねーちゃんはいい時に来た。
 おっさんはそう言った。

登ってゆっくり花を見ておいでとおっさんが言ってくれたので、お言葉に甘えて花を見て回った。
別にやましいことは何もないが人知れず花に顔を近づけて匂いを嗅いでみる。
いつも家に飾る白いユリのように酔いそうなほどの強い匂いではなく、
甘くて心地のよい、いい香りがした。

1時間ほどぐるぐると花を見て回るうちに、見物客が増えてきたため
そろそろお暇しますとおっさんにお礼とさよならを告げて去ることにした。
おっさんは、来年もまた来なさいと言ってくれた。

張り巡らされたネットであまり自生っぽくないなと正直、最初は思った。
「守る会」なんて胡散臭いと実はずっと思っていた。
タマちゃんを「守る会」と「見守る会」がケンカしてたみたいな
そんなイメージがずっとあったからである。
ナカちゃんに会いに行った時もおばさんとおじさんが
「大声出してナカちゃんを驚かすな」と大声でわーわー騒いでいたことだし。
けれども「百合を守る会」のおっさん達は普通にユリを守っていた。

「ユリがなくなってしまわないように守りながら、
できるだけ大勢の人にこのユリを見てもらいたいのだよ」
と、カメラの三脚にもたれながらユリを背景にカカカと笑うおっさんが
とても印象に残ったのである。

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06

03

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kinaruf [No.3016 - 06:02 2008]
おはようございます
神領百合、はじめて見ました。
きれいです。
水滴も見える…。
光ってます…。
う~ん、写真に撮りたい(笑)

予定通り今、高知にいます。
ババル県をとおってではなく、特急で…(笑)
06

03

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ぽぽろんろん [No.3018 - 22:00 2008]
こんばんは~。おー、コブクロですね♪

神領百合、初めて知りました。
淡く綺麗な紫ですね~。

最近は花泥棒が横行してますもんね。
おっさんたちも大変なんだろうなぁと勝手に想像してます。
野生の花は野生だからこそ価値があると思うんですよね。
そこまで見に行く道のりにもいろいろ発見や出会いがあったりする訳だし。

とりあえずですね。
>泥棒殿
泥棒に敬称は要らないと思います(^^;)
06

03

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mixbabar [No.3019 - 22:15 2008]
>kinaruf殿
こんばんはー。
私も今年初めて知って見に行ったのですが
小さくてとてもかわいらしいユリでした!
携帯カメラしかない上に
お恥ずかしい事に携帯カメラ、
使い方をよく知らないもので
ちゃんと撮れてるか不安でしたが(笑)
kinaruf殿っ、ぜひとも一度、来徳を!!

・・・と、今は高知県なのですね。
土佐犬やおながどりですねっっ。
あいにくの天気ですが写真、楽しみにしてます☆
06

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mixbabar [No.3021 - 22:35 2008]
>ぽぽろんろん殿
こんばんはー。
そう、コブクロ殿です。
この後、東尾の山も登ってみましたが
"雨上がりの道がぬかる"んでまして
彼らはここへ来てこの歌作ったんじゃないかと
一瞬考えてしまいました(笑)

>>泥棒殿
花盗人は罪にならないと言いますが
花泥棒は確かに罪ですね(笑)
じゃあ、"泥棒め"としときましょうか。。。
・・・いや、"泥棒"だけで十分かな。
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クロネコ [No.3022 - 23:13 2008]
きれいな色の百合ですね。日本は美しい原種のユリが多いと
園芸書で読んだことがあります。でもたしかササユリ自体も
自生するものはかなり減ってしまったんじゃなかったかな。

気候や環境の変化で減ってしまうのもつらいですが、心無い
人たちに後先考えず乱獲される腹立ちはその比ではありません。
画像を拝見すると結構な山奥に見えるのですが、こんなところでも
守る人がいなければ危うい状況なんですね。
06

04

edit
mixbabar [No.3024 - 22:37 2008]
>クロネコ殿
こんばんはー。
ユリというと、白くて大きくて
豪華な感じの花ばかりイメージしてましたが
野に咲くユリは可憐でこれもまた素敵ですよね。
ササユリも自生しているのは少ないのですか。。。

土、気温、湿度、様々な要因が
合致した結果、生まれた生物ですが
このユリは外敵が多いようですね。
こんな山奥で誰にも迷惑かけずに
ただひっそりと生きているのに、
乱獲者たちには本当に憤りを感じますよね。

そして環境変化の原因もいろいろあるでしょうが、
我々の行いによって変えてしまうこともあるわけで
そう思うと、我々も間接的な乱獲者なのかもと
考えてしまうことがあります。
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