続続・よいこの1日  -

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03

09

22:15
Mon
2009

No.0432

改心

おかーしゃんはどちらかと言うと、他人に左右されやすい性格である。
ある時私が庭においてあるでっかい石に蛇がいると告げると
翌日には岩の前に座ってお経を読んで払っていた(「住人」参照)。
またある時、庭のアロエがメデュウサの頭のようにめらめらと生えてきて怖かったので
きっと何かとんでもないものが中に隠れ住んでいる気がすると仄めかすと
その日の午後、当該アロエは丸坊主になっていた。

さて、食べ物にはあまり頓着せず何でも食べる私ではあるが、実は肉類があまり得意ではない。
食卓に出てくれば残しはしないが、
本当のことを言えばおかずに肉がメインで出てくるとちょっと落ち込んでしまう。
そしてそれはおかーしゃんも同じである。
2人とも好きではない肉類がそれでも食卓に並ぶのは、
おかーしゃんがバランスを考えてのことなのであるが、
二人して「肉か・・・」と肩を落とすくらいならメインに持ってこなければいいのにと思うこともある。

ハンバーグとか、一人ずつの個数が決まっている肉料理はまだいい。
問題なのは、肉じゃがとかすき焼きとかカレーなど大皿や鍋に潜む肉類である。
こういった類の料理が出ると自分に割り当てられた肉の量がわかりにくいため
結局肉だけが最後まで残ってしまうハメになる。
2人とも食べないのだからあまりたくさんの肉を入れないよう進言する私に対して、
2人で1人前も食べられないくせに2人前の肉を投入したいおかーしゃんの言い分は
「肉は食べたくないけど肉を入れた方がダシが出てンマイのだ」
というものである。

今夜の晩御飯は鍋だった。
おかーしゃんは、相変わらずたくさんの肉を鍋に入れ、
白菜だのこんにゃくだのシイタケだのにせっせと箸を運んでいる。
「肉もお食べなさいな」と言う私に、
「食べてますよ」と、ツンとした返答をしながら豆腐に箸を突き刺した。
むむぅと考えて、私は鶏肉を箸で挟んで反論する。
「おかーしゃんは、ダシを取っているから肉は食べなくともムダになっていないと言うけれども
この鶏さんはダシを取られるためだけに死ぬと知っていたら絶対嫌だと言うはずであります。」
エノキを摘み上げながらおかーしゃんは、
「だから食べてますってば(・・・ダシで)」とそっぽを向いた。
「いいや、カレーやシチューの肉をいつも避けているのを私は知っているのであります。
おかーしゃんは毎日、先祖の供養とか何とか言って念仏唱えているけれども、
自分の舌を満足させるためにウシさんや鶏さんを殺してダシだけ取って肉を捨てながら
自分の先祖だけ成仏してくださいと大事に祀りあげるなんて高慢であります。」

今日の鍋に肉は残らなかった。
明日の朝、神棚に「ウシ」「豚」「鶏」「魚」などと墨で書かれた札が
じーさんの名前の横に恭しく並んでいたらどうしようと私は今、ちょっとだけ心配している。

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03

12

edit
まち [No.3286 - 01:59 2009]
こんばんはー。
久しぶりのbabarさんのおかーしゃん登場ですね♪
そんなにも、肉類には興味がないとは。
それよりも、肉から先祖様へいくとは、流石です(笑。

「住人」へ飛び、その前へ・・と、あまりのbabar節の面白さと、
巧みさに止まらなくなり、こんな時間まで読みふけってました(笑。
babarさんのブログに初めておじゃました時も、あまりの面白さに結構
一気読みした記憶が←ストーカーみたい?!(-∀-)
でも、まだまだ読みがたらなかったようで、「メガネ」やら、ケニアやら、色々楽しませて頂きました!
03

12

edit
mixbabar [No.3287 - 20:11 2009]
>まち殿
こんばんはー。
今回もたくさん記事を読んでいただいたようで
本当に嬉しいです!!
なるべく短く書くように心がけてはいるんですが
ついつい長くなってしまったりして
読むの大変だったでしょう(苦笑)
夜中までお付き合いくださって感激です。。
励みになりますよーありがとうございました!!
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