続続・よいこの1日  -

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04

17

21:46
Fri
2009

No.0442

十人十色

ウィルソン株が気に入ってしまい、えらく長時間に渡ってベンチに腰掛けていた。
日帰り客はどんどんやって来ては写真を撮り、
ご飯を食べたりおやつを食べては縄文杉へと進んで行く。
途切れることなく人が来ては途切れることなく登っていくのを私は飽きることなく眺めていた。
デートに持っていくようなバッグを提げている貴婦人もいれば
延々徒歩なのにメッセンジャーバッグを引っ掛けている人、手ぶらで来ているツワモノもいる。
登山ウェアでビシッと決めている人もいるしそれじゃ足曲がらないでしょうというくらい
ピッチピチのジーパンを履いている人や動きやすそうなジャージのおばさんもいる。
普通のスニーカーの人もいるし、なんとバレエシューズみたいなぺたんこ靴や
それはローファーではないのかというような靴を履いている人もいた。

昨晩の小屋の様子を尋ねてきたガイドさんに
観察道と書いてある看板はくるっと回ってここに戻って来られるのかと尋ねたところ、
「そうだよ」と軽い返事が返ってきた。
時間がまだ9時前であり、どう考えてもこのまま下りていけば
登山口に着くのは昼前後になりそうだと思った私は
時間つぶしに自然観察道とやらを歩いてみることにした。
ザックはその辺に放置して手ぶらで向かう。
確か下りてくる途中、少し上の方で同じ看板を見かけたので
道を示すピンクのリボンを辿っていけばあそこに出るのだろうなと思いながら
自然を観察できる小道だと軽い気持ちで歩いていたところ・・・

道はどんどん険しくなっていき、挙句の果てに次はどう行けばいいのかわからなくなった。
結構歩いて奥まで来たのに引き返そうかと思いながら右往左往して
ピンクのリボンを探していたら、上の方からずざざざという音とともに話し声が聞こえた。
見上げると、斜面から昨晩同じ小屋に泊まっていたファミリー+ガイドがいる。
なるほど上に上がるのかと木の枝を掴んでこんちはと言った。
ファミリーはこんちはと返してきたが若いガイドさんは相変わらず私には無愛想である。
どうも彼らの下山ルートは自然観察道だったらしい。
ガイドさんがついていると色んな道を回れていいなと思った。
斜面を上がりきってしばらく進むと今度は赤ザックに遭遇。
あれーと言われたのでかくかくしかじかと事情を話し、
こんなに遠いとは思わなかったが観察道はまだ続くのかと尋ねた。
「はぁナルホド。下りてったはずなのにこんな所にいるからびっくりしたよ。
ここからだとこのまま上がって行った方がメインの道は近いからその方がいいね。
まあ、余裕もあるみたいだし大丈夫そうね」と言いながら赤ザックはぽかんと口を開けている。
「手ぶらなのでこうやって走り回っても平気だけどザック持ってたらきっとひっくり返ってました」
と苦笑いをしていると、赤ザックのお客さんである若い殿方は
「また登ってるのスゴイネー」と呟いた。
いや、登るつもりは毛頭なく私はただ自然を観察できる道だと思っていただけだ。

やっと山道を出て遊歩道に出ると、思ったよりもずいぶんと上まで登っていた。
さっき下りていった遊歩道を再び降りて行くと、
1回目は時間が早かったのですれ違う人は殆どいなかったのに
今度は日帰り登山客がどんどん登ってくるもんでなかなか先に進めないことが発生、
しかも連中は集団で登ってくるのでそのたびに立ち往生である。
登り優先なので脇によけて待っていると、おっさんが
「ハー待たれると辛いねぇ申し訳ない気がして早く行かなきゃって焦るし。」
と呟いた。こちら急かしているつもりはないので若干傷ついた。
すると同行者のおっさんが
「いや、登り優先だからこっちは何も気にせず待たせておけばよいのだ。」
と慰め、どっちにしても傷ついた。黙って進めおっさんよ。
あまりに混んでいるので、人が切れると次の渋滞まではダッシュで走ることにする。

次の集団にはじーさんガイドがついており、そのじーさんガイドは目を丸くして
「えぇぇえぇっっ!もう行ってきたのかい。」と、なぜかわからないが大声を上げた。
いや2回目ですと答えると、「なんだってお宅一体何時から登ってんの」と。
「一昨日です」と答えると彼はますますわけがわからなくなった様子だった。
そう言えば手ぶらだったので、多分彼は丸腰の私を見て日帰り登山だと思ったのだろう。
とにかく集団をやり過ごしてそのまま再び駆け出した。

次に出会った集団は若い殿方ガイドと学生らしき男女の集団。
若いガイドは大変親切な殿方で、集団に向かって叫んだ。
「下りですがー。一人なので皆脇によけてー
彼女がおしゃれに下りられるよう通してあげてくださいねー」と。
私は彼のお陰でおしゃれに下りていった。多分。

この道で一番勾配のきつい場所ですれ違った学生達が上を見上げながら
「ここを登るのカー。こりゃ小学生なんかは絶対無理だ!」
と絶句しているのを見て、寝袋を背負って息も切らさず淡々と登り、
山小屋でいびきをかいていたファミリーの末っ子を想った。
彼はきっと小学2~3年生くらいである。

ようやく渋滞を抜け、出発地点のウィルソン株に到着。
ここで5分程の休憩を取る。
まだまだ先は長い。

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04

18

edit
まち [No.3309 - 01:52 2009]
こんばんはー。
今回も色々、楽しませていただきました(笑。
なんですか?!おしゃれな下り方って!
もう面白すぎです。

無愛想なガイドさん、親切なガイドさんや面白いガイドさんやら
様々なガイドさんが、みえるんですね~。
それに、ローファーやらビチビチジーンズやら、これまた凄い格好の方々。。(-_-;)ホント様々ですねー。

日帰りもできちゃうんですね。ウィルソン株やら、以前(私の中で)屋久島ブームの時買った本、引っ張りだしてみてみようっと。
>黙って進めおっさんよ。
ココ好きです(笑。
04

19

edit
mixbabar [No.3310 - 21:46 2009]
>まち殿
こんばんはー。
さすが世界遺産、本当にたくさんの人々が訪れてました。
どうやってここまで来たのかというような
すっごいおばあさんとかも。。。

縄文杉登山は大多数の人が日帰りみたいです。
朝早くから夕方まで歩き続けますが
景色もいいし全然苦にならないですよー。
ガイドブック引っ張り出してぜひ挑戦を!(笑)
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