続続・よいこの1日  -

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05

03

00:42
Sun
2009

No.0446

大川の滝

IMG_0402.jpg

宿で他の旅行者達と翌日のプランを練る。
今日までに縄文杉に行った人たちはめいめい他の森へ、
行ってない人は縄文杉へ行くようだ。
ワカモノの一人は日帰り宮之浦岳登山をしたいとワカモノらしいことを言い、
もう一人はレンタカーで悠々縄文杉登山へ行くと言う。
本日、口クラッカーと一緒に下山した青年はその縄文杉登山に行く青年の
レンタカーに乗せてもらって、分かれ道からは屋久杉ランドへ徒歩でがんばるとのこと。
私も屋久杉ランドに行きたいとかすかに思ったのだが、
そう言えばレインコートをおみやげと一緒に送ってしまったので
雨が降るという明日は森へ入らずに過ごさねばならない。
そこで、バスのフリー切符を買って島をぐるりと周ってみることにした。

朝から雲行きが怪しく、同じバス停でお弁当を持って乗り込んだおじいさんが
ズボンのベルトループに折り畳み傘をぶら下げていたのを見ていいなぁと思った。
おじいさんは40分くらい乗った後、何もない原っぱの前で降りてどこかへ歩き去った。

立派なホテルの前で観光客らしい貴婦人が二人、乗ってきた。
きっと彼女達も滝を見に行くのだろう。

民家を過ぎ、温泉地を過ぎ、海沿いを過ぎ、山に入ってしばらくするとバスは止まった。
運転手さんは、30分後に折り返して出発するので時間に気をつけてくださいねと言った。

IMG_0400.jpg

 "大川(おおこ)の滝"は
 滝100選の滝である。
 ここまで1時間ちょっとくらいバスに揺られ、
 30分後に折り返して発車するので
 遅刻しないように戻らねばならない。
 乗り過ごすと滝以外何もないところで
 5時間くらい待たねばならぬ羽目になる。
 その上、これだけで1日が終わることになる。
 滝好きの私としては30分じゃあ
 ちょっと物足りない気がしたのだが
 さすがに5時間もはいられない。

前日、この滝の奥にある西部林道では動物がいっぱいいたという話を聞いて
それは是非とも行ってみたいと思った。
しかしこの林道はバスが通っていないため已む無く諦めた。
他の大方の観光を諦めて根性で林道を歩くという手もあるが、天気も悪いし
丸2日歩き続けた後の私にそんな体力は露ほども残っていない。
がっくり肩を落とす私にレンタカーやレンタ原チャリで西部林道に行った彼らは、
バスを降りて15分間、西部林道に向かって走れと助言した。
そうすればきっとシカやサルが見えるぞと。
多少、心が動いたことは動いた。
が、肝心の滝が見えない上に西部林道の周辺を走り回るだけで
楽しむ余裕がなさそうなのでやめておくことにする。

休憩所みたいなところから滝を眺めていると、
団体旅行の人たちらしき集団が滝の傍の岩の上を歩いてやってきた。
あんな滝の近くまで行けるのかいいなぁと羨ましく思ったが
一人だしこけて落ちたら大変だと遠くから眺めるだけで満足しようと努めた。
が、見ていると団体旅行のガイドさんは背広に革靴。
お客さんの中には修道女の格好をしたおばさんというよりむしろおばあさんや、
低いヒールながらもパンプスやサンダルの貴婦人達がいて
みんな揃って岩場をひょこひょこ歩いている。

あまり時間はないがせっかくなので、それじゃ私もと岩にしがみついた。
岩場は、濡れている箇所は滑りやすいけれども
特に難関もなく、存分にシブキを浴びることに成功。
ただ、ちゃんとガッシリ靴を履いている私がこんなに滑るのにあの団体旅行客は
修道服だのパンプスだの軽装で上がってきているのは本当に不思議である。
アスリート達の覆面ツアーなのだろうかと悩みながら歩いていると、
どこからどうやってここまで来たのかわからなくなり、降りられなくなった。
バスの時間までにトイレも行っておきたいのにと困惑して右往左往していると
見かねた革靴のガイドさんが、アナタすごい所から登ってきてたけど
あっちに行ったら割と楽に降りられますよと教えてくれた。
そうか旅行客は「あっち」から登ってきたただの旅行客だったのか。

トイレを済ませ、バス停に帰ろうと歩き出すと同じバスに乗っていた
貴婦人2人が相談しながら前を歩いていた。
時間を聞くと、発車時間まであと5分くらいあるとのこと。
30分てのは短いようで結構長いものである。

写真を撮りながらバスを待っていると、カメラの電池がここで力尽きたらしく、
電池パックを出したり入れたりしても全く動作しなくなってしまった。
今日はまだ丸一日あるのに私の思い出作りももはやこれまでか。

うなだれる私にさっきの貴婦人達が、これからどこへ行くのかと声をかけてきた。
天気も悪いしバスに乗って滝巡りをするつもりだと答えると、彼女たちは
「砂浜とか海のきれいなところに行きたいがどうすればいいか」と聞いてきた。
そんな事聞かれても私だって観光客である。知るもんか。
ガイドブックとかに載ってる海はここからかなり遠いみたいだから
来る道中にあった海に行ってはいかがかと適当に言っておいた。
彼女たちは海が見えるバス停で降りていった。

それから間もなくして、雨は激しくなった。

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