続続・よいこの1日  -

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03

25

18:57
Thu
2010

No.0500

母娘

「ここ最近、ずっと大好きなお買い物を控えているから買えば。」
久しぶりにデパートメントストアへ一緒にお買い物へ出かけ、
素敵な靴を見つけて買おうかどうしようか悩んでいる私へおかーしゃんはこう言った。
その通り、だって不況ですものおかーしゃん。

こう景気が悪いとぽいぽいお金ばかり使っていられない。
それでなくともここ1年は旅行費がかさんでいるのだから。
しかし目に留まった靴は意外にも安価であったため、買いたい衝動が抑えきれなくなってきた。
店員殿も、「お値段も大変お求め易くなっておりますし、<再入荷はしない商品>でございます。」
と、人の購買意欲をそそる言い方で以て私の財布のヒモを緩めんとしている。

信用できない見ず知らずの店員殿の話はさておき、
なるほどおかーしゃんの言うとおりここ最近、確かに買い物という買い物をしていない。
その結果、「お求めやすい」商品にさえ二の足を踏むほど
私の心は成り下がってしまったのかと、急に自分がかわいそうに思えてきた。
そこで、欲しいものを我慢してきたご褒美に靴を買ってあげることにした。
ご褒美に「お求めやすい」と形容されるものを選ぶのには若干の反発を感じるが。

ともかく私は靴を買った。
欲しかった色は自分のサイズが既に売り切れていたため
久しぶりに大好きな靴を、しかも建前上はご褒美に買うというのに妥協の二文字を噛みしめながら、
春以外は出番のなさそうな、そして履く機会は今のところなさそうな、
微妙なデザインの靴を購入した。

エスカレータを降りると、再びおかーしゃんが一言。
「babar、ジーパンがお好きでしょう。見て行ってはどう?」と。
おかーしゃんという人は、娘を連れ歩いては物を買え買えとけしかけて、
のせられた娘が買い物袋をガサガサいわせて歩いているのを見ては自分が買ったような気分を味わい、
己の懐は一切傷めないというしたたかな人間なのである。

一通り店内を見て回ると、特に目に留まるものはなかったがhavaianasのビーチサンダルが並んでいた。
夏の旅行には、かさばらず軽いビーチサンダルが大変役に立つ。
毎年買っては履き潰しているので、今年の夏用にと厳選して2足のビーチサンダルを購入した。

会計をしているところにおかーしゃんがやって来て、
足は2本しかないのにどうして2足も買うのかと不服そうな顔をして言った。
私は足が8本あるので本来ならばあと1足買わなければ足りないくらいだと答えると、
おかーしゃんは絶句していた。

帰りの車に乗り込むとおかーしゃんは俯いたままで、
足が8本もあるような娘を産んだ覚えはないとつぶやいた。

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