続続・よいこの1日  -

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05

02

22:52
Sun
2010

No.0511

犬の尻淵~…?

CRW_4146.jpg

犬の尻淵の真上にかかる崩落した橋らしきものの向こう側には、
まだ山道が続いているようだった。
しかし普通に橋を歩いて渡ることは不可能だし、
かろうじて残っている棒2本を伝って進むのも現実的ではない。

橋らしきものは忘れることにしてもう少し上流の方へ進むと
十分歩いて渡れるくらいの浅瀬になっていた。
その対岸にはさっきの橋から伸びている山道が見える。
ところどころに見える岩を飛び石にして…と考え、
川岸まで下りたのだが、川から頭を出している岩は、
岩同士の間隔が広く、平らではないため
跨ぐと言うより飛び乗るという方法で渡ることになり、
どうも飛び石としては役不足なように思えた。

やってみてもいいけどきっと滑って転ぶだろう。
それよりも岩を使わずに水の中を歩く方が濡れを最小限にできそうだ。
靴はゴアテックスなので浅い所を選びながらそのまま入ることも考えたが、
どうも深さはくるぶしよりも少し上くらいになりそうなので
ギリギリの所で上から水が入ってくるかもしれない。
でもこんな公衆の面前で靴と靴下を脱ぐなんて…
というか非常に面倒くさい。
そうだ!私は長靴を持っていた。
…車の中に。
用意周到というのは役に立って初めて言えることである。
いや、この場に持ってきてない所から既に用意周到でも何でもない。

岩の上に腰掛けて私は考えた。
1.滑って転ぶ確率90%の残り10%にかけて岩の上を飛ぶ。
 間違ったらお尻まで濡れる。
2.靴の上から水が入って来る確率98%の残り2%にかけてそのまま歩く。
 ほぼ間違いなく靴下まで濡れてその後の歩行が不快になる。
3.靴と靴下を脱いでそろそろ渡り、持参したタオルで足を拭く。
 濡れても多分水しぶきがかかるくらい。しかし面倒臭い。
4.引き返す。元気と勇気があったら長靴を持って再び来る。
この4つの選択肢のどれにするかでひとしきり川辺で悩み、
結局私は靴を脱ぐことにする。

いい天気で暑いくらいの日であったがさすがに川遊びにはまだ早いらしく、
足がシャーベットになるかと思った。
でも急ぐと水がはねるし、せっかく靴と靴下を脱いだのにここで滑って転んだら
私の苦労は水の泡なので、努めて平静に向こう岸へと渡ったのである。

さて、これだけがんばったのだから何かないと報われない。
と、鼻息も荒くあばら橋から続いている山道によじ登った。
相変わらず緩い山道をずんずん歩いていくと、道が分岐していた。
こんな所で分岐だなんて…と迷った挙句、川沿いの道を選択。
もう一つの道は山を巻いて上に登っていくように伸びているようだった。

道が岩で行き止まりになったので、倒れた木の枝に掴まりながら
緩い土の上を滑るようにして沢へと下りてみた。
居心地の悪い凸凹した岩があるだけで特に珍しいものはない。
岩の切れ目から上流の方を覗きこんでみたが、
どうもここからはこれ以上進めそうにもなかった。

苦労したのに何もないという恐ろしい事態が現実のものとなったが
どうしようもないので取りあえず引き上げることにする。
元気があったらさっきの分岐を登ってみよう。

と、さっき下りてきた斜面を登ろうとしたところ、
何と登れない事に気付いた。
土が緩く、足をかけるべき石だの木の根だのが
悉く崩れて下に落とされてしまうのである。
それでも何とかしっかりと根を張った木を掴む事ができたので、
そのまま一気に上ろうとしたところ、再び土が崩れた。
今度は本気で大変だ。しかし何としてもここは自力で登らねば、
心配したおかーしゃんが捜索願を出すのはきっと今晩になるだろうから、
探し始めるのは明日からだとすると、
今晩はここで一人、夜を過ごす?死んでもイヤ。
木の枝にぶら下がりながらそんなことを思い、再度土に足をかけた。

リポビタンDの人でも相方がいるのになぁと悲しい気持ちで
木の枝を頼りに登っていると草むらに時計が落ちていた。
あぁ、危ない時計を落としていたのねと拾おうとした瞬間、
自分は今日、時計をしてこなかったことを思い出してギクッとした。
誰もいない山の中でしかも自分がものすごく苦労をしている時に
誰のものとも知れない時計なんて怖いもの、見たくもない。
大きさからして男物であろうこの時計がここに落ちていることから、
ここで苦労をするのは自分だけではないのだなと安心もする。

一人でファイト一発を見事にやってのけた後は、
もう分岐の道など散策する気など遠く彼方に失せていた。
当然、尻尾を巻いて早々に退散したのだが、
家に帰って調べた所によると、あの分岐は川のもっと上流へと続く道であり、
もちろんそこには滝もあるとのことだった。
しかしそれが分かった所で再び挑戦する気は今の所、ない。

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Kasshy [No.3658 - 12:43 2010]
ほんと面白く読みました!

箕面の滝では、岩飛びしてて、見事滑ってびしょ濡れになったし、三重の方のツレんちに遊びに行って、山中の渓谷では、岩が動いて見事にバランスを崩し、川の中にハマったことありました。
箕面のは確か雨あがりだったので、ほんと今考えてもバカしたなあって思うけど、渓谷での岩飛びは、まさか岩が動くと思ってなかったから、まったく予期していない出来事でした。

でもこの4択でもきっと1を選ぶだろうなあ。

そんでもって、岩が動いて...。

ファイト一発も、頼もしい相棒だったらいいけどね。(笑)
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mixbabar [No.3659 - 22:45 2010]
>Kasshy殿
長文にお付き合いくださり
ありがとうございました。

>>岩が動いて
これ!すっごくコワイ話です…
私は足でつついて動かなければ乗りますが
つつけない程遠くの岩には
飛び乗りません(笑)
Kasshy殿、そんなびしょ濡れになっても
1を選ぶのですか(笑)
その勇気、素晴らしいです!
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pentasu☆ [No.3660 - 01:09 2010]
んん~かなりデンジャラスな選択ですね・・。。でも冒険心はいつでももちたいから1か2かな笑
でも足がシャーベット級なのは・・転ばず行けてよかったです(>_<)
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mixbabar [No.3661 - 23:15 2010]
>pentasu☆殿
こんばんはー。
1か2ですか(笑)
チャレンジャーですねぇー。
私は消去法の末、1と3でかなり悩みましたが…
いやはやあんな冷たい水の上に
転びでもしたら…
考えただけで寒いです(笑)
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