続続・よいこの1日  -

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06

28

01:04
Sat
2014

No.0577

草抜き考

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なかなか進まなかった庭の草抜き。
ようやく重い腰を上げて少しずつ抜いているのだが、
ようやく庭の2/3ほど終わったと思ったら
雨が降り、その雨が新しい雑草を育て始めた。

大きな草を抜くのは簡単である。
目に付く上に根元から思いきり抜ける。
しかしその根元には大概、グロテスクな幼虫が埋まっている。
小さな草を抜くのは容易ではない。
かがみこんで目を凝らし、丁寧に抜かねばならない。
しかし根元にはたいてい何もおらず、いてもダンゴムシくらいである。

そんなに気になるなら抜けばいいだけなのだが問題は、
庭の草が気に入らないのはどうやら私だけらしく、
庭の土も降る雨も次々に生えてくる草には寛容で
無神経に育て続けることである。
草にしてみても私の事など意に介さず
無邪気に色んな所から伸びてくる。
そう考えると、気に入らないと言って不機嫌な私が
何だかとっても心の狭い人間に思えてきた。

昔、ある人に
「君はいつも白か黒にしたがるけれどグレーもいいものだよ」
と言われた事がある。
あの人が今の私を見ると、きっと同じことを言うだろう。
悪気のない小さな草まで気にするなと。
苦労して抜いた所でキリがないし根元には何もいないのだからと。

それでも私は草抜きをやめられない。
小さな草は害のない素振りをしながらそのうち大きくなって、
気付いた時には根元にグロテスクな幼虫を住まわせ始める気がしてならないのだ。

疑義のあるものはクリーンにしたい。
目に付いたら抜かずにいられない。
庭の草抜きは私の人生とよく似ている。

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